暑い太陽光線を受けて空気が膨張する夏の空が過ぎ、秋の到来。空の高さは、秋が中ぐらいの高さだとか――。夏は最も高く、冬に低くなるとのこと……
秋は中ぐらいの高さ――。それなのに、秋の空が高いと言われるのは、夏の間の湿気の多い空気に変わって、大陸育ちの乾燥した空気が日本を覆い、視界が良くなるために空が高く見えるそうだ。
「天高く馬肥ゆ」は中国北西部の農民の諺で、秋になると馬に乗って略奪にくる蒙古人を恐れていた。
夏の間放牧していた馬が、たっぷり草を食べて肥ってくる秋のころになると、農民たちは蒙古の襲来に対する警戒心を呼び起こすために、馬肥ゆを引用したと伝えられている。
ところで、秋になり馬や牛、鶏などが肥えるのは好ましいことだが、人間も太る傾向がある。実りの秋には新米や、さつま芋、果物類梨、ぶどう、柿、栗、りんご、みかんなど糖分たっぷり、小松菜、大根、きゃべつ、魚類ではサンマ、イワシ、サケ、サバなど秋の味覚が食欲を誘う。
更に、秋は気温の低下とともに湿気の低下と空気も心地よく夏バテからも回復する。一年中で最も良い季節である。
秋は日が短くなり、地面が冷えてくる、そして、大気の状態が安定し、強い風も吹かない。
また、台風や秋の長雨の後で、地面は湿っていて、ちりやごみが立ちにくくなっている。このため秋の空は、一年のうちで一番澄んで青く見える。
ボクも食欲が増してきて肥っちゃいそう――。気をつけなきゃ
やがて、赤や黄の紅葉の季節――。 春、夏の順で空が変化する――日本は“世界一の四季“を味わえる素敵な国。みんな、きれいな空気と秋を楽しんでね
チンパンジーの「アユム」が、タッチスクリーン上に一瞬だけ表示される数字を記憶するテストに臨んでいる
京都大学霊長類研究所は、若いチンパンジーと人間の大人(どちらも複数)を対象に、短期記憶を競うテスト(瞬間的に対象物を記憶する課題)を2種類実施した。結果はチンパンジー側が勝利を収めたという。
「人間の認知能力はチンパンジーよりもすべての面で優れている…。専門家も含め、多くの人々が信じていた定説が覆った」と、京都大学の松沢哲郎氏。 同氏はチンパンジーの知能研究のパイオニアだが、「こんなに優れているとは意外だ」と驚きを隠さない。
アフリカ、コンゴ共和国の野生生物保護協会(WCS)に所属するトーマス・ブルーア氏も、「瞬間的な記憶力は類人猿の方が優れている。記憶する脳の働きが人間とは異なっており、ずっと高速だ」と述べている。
人間と猿、同類的な関係にある動物。見かけや振る舞いだけで判断しては、本当の力は分からない。自分も他人も、“こんな程度だろう……”と思っては、自分の無知に無智を感じ、厚顔無恥にならないようにしなければね