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イスラム国事件

2015年02月04日 | 人権

【イスラム国事件】すでに「戦争」始まっている…「敵」国内にも 佐藤優氏

 
【イスラム国事件】すでに「戦争」始まっている…「敵」国内にも 佐藤優氏© 産経新聞 提供 佐藤優氏

 後藤健二さんはプロテスタント系のクリスチャンだった。新約聖書には、羊飼いが99匹の羊を残してでも迷える1匹の羊を探しに行く話が紹介されている。

 湯川遥菜さんの行動に関してはさまざまな批判があった。でも誰も助けないのはいいのか、それは冷たすぎるのではないか。後藤さんはクリスチャンとして、
勝算が限りなくゼロに近くても試してみる価値はあると考えて、「イスラム国」に向かったのだろう。

 最後に覚悟を決めた表情をしたのも自分なりの信仰、信念があったからだろう。それに彼は日本人として、最後に見苦しいまねはしなかった。
スラム国に向かう直前には、「何が起こっても、責任は私自身にあります」とメッセージを残した。後藤さんの行動には武士道的な考え方も感じられる

 かつてソ連共産党が結成したコミンテルンは世界中の共産党を支部と位置づけ、全世界で共産主義革命を起こそうとしていた。イスラム国も同じだ。
日本にもドイツにも、フランスにもイスラム国の支持者がいる。それが緩やかなネットワークでつながり、それぞれの国内でテロを起こさせ、世界イスラム革命を起こすことが彼らの目的となっている。

 日本とイスラム国との戦争はすでに始まっており、敵は日本国内にもいる。昨年にはイスラム国の戦闘員に加わろうとシリア渡航を企てたとして、北海道大学の男子学生らが家宅捜索を受けた
こうした法規違反に関し、日本政府は厳正に対処していくべきだ。

 日本国民は勝つか、消し去られるかという戦争をしている。この戦争には勝たないといけない。今回の事件にひるむことなく、中東支援を続け、イスラム国の壊滅に向けた行動を続けていくべきだろう。

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