・・・「手を離したら彼女は空へおちていく」・・・
ってのがずっとずっと気になっていて、でもリアルタイムに見に行けなくてやっとこさ鑑賞。(^_^;)
昔々たしかテレビゲームで「テイルズオブエターニア」ってのをやってたことがあって
あれもたしか逆さまの世界からメルディが落ちてくるとこから始まったわけで
「アップサイドダウン 重力の恋人」がパテマの1年ほど前に公開されてるし
こっちを見たひとがこのアニメみたら既視感・・・かな。
[2008年のネット配信が口コミで広まり、
10年に公開された劇場版もロングランヒットを記録した「イヴの時間」の吉浦康裕監督が手がけるオリジナル劇場用長編アニメーション。
暗く狭い坑道が広がる地下世界の集落のお姫様パテマは、坑道を探検するのが毎日の楽しみで、立ち入りが禁じられている「危険区域」がお気に入りの場所だった。
しかし、ある時、いつものように危険区域に立ち入ったパテマは、そこで予期せぬ出来事に遭遇し、底の見えない穴へと落ちてしまう。
一方、空を忌み嫌う人々が暮らす世界アイガの少年エイジは、周囲の人々とは異なり空にあこがれを抱いていた。
そんなある日、エイジは、立ち入り禁止のフェンスの向こう側に広がる地下へと続く大きな穴から、空に向かって落ちてきた少女パテマと出会う。]
(以上映画comから引用させていただきました)
上手くは言えないのだけど、この話のもつ雰囲気がラピュタに似てる気がしたのは私だけ?
好奇心の塊みたいなパテマが空から降ってくることで
世界の秩序が崩れてしまって、当然彼女は追っかけ回されて監禁されて
それを
パテマと上下逆転の国にすんでるエイジが助け出すという、ま~簡単に言えばそういうことなんですが。
父を信じていた、空が大好きな少年てまるでパズーではないですか(わわわわわ)
残念ながらおもろい海賊さんは援護してくれませんけども。
ムスカには野望がありました。
でもこのおっちゃん、ただの嫌なひとにしかすぎなくて
秩序を守るためだけにしてはなんでそう絵に書いたような「私は悪役」~な顔なんだか。(わわわわわ)
単に忌み嫌ってて排除にしてはそこまでせんでもな気もするし
なんかヒール感がイマイチ。すげー中途半端なキャラでございました・・・。
1回みただけではちょっとややこしいのですが
レビュー書いてるかたやら感想のまとめやらをみると
実はサカサマ人はパテマではなく、エイジたちアイガの国のひとたちのようで
友達同士でシネコンへ見に行ってたらこれはこういうことだよね~?あれ?違う??って
相当確認作業が必要でありまする(^_^;)
「サカサマのパテマ」が面白いのでネタバレ
「セカイノカケラ」やっくんさんのレビューにもっと詳しく書かれてますのでご参考に。
重力をエネルギーに変える実験に失敗してサカサマ人になってしまったひとたちがいた、
責任を感じた研究者たちは彼らを見守りながら自分たちは地下世界で住むことにした、
その末裔になるエイジやパテマの時代になると
自分たちと反対の世界に住む人を忌み嫌うこと、掟を守ることで今ある世界を守っていて。
でも、それはパテマとエイジが出会ったことで(その前にパテマが憧れていたラゴスと
エイジの父が出会っていて同じことをしてるんだが・・)
なぜこんなことになってしまったのかを紐解くことになるんだけども
当然思いっきり邪魔がはいって・・・というおはなし。
劇中なんども上下逆になるので
その不安定感たるや半端なく、自分の足元に何もないという状況の怖さや不安は
自宅のテレビで見ていても十分伝わるものがありました。
その重力云々の問題そのものはパテマやエイジにはどうしようもないわけですが
少なくとも正反対の世界にいるものたちが分かり合うための第一歩として
ふたりが奮闘するさまはとても魅力的でした。
ただ・・・発想はええのにどうしても既視感が拭えないぶん物足りなさは否めなかったかな~。
悪役のキャラが弱いってのもあったし
命をかけるにしてもラピュタでみたバルスほどの衝撃がないわけですよ。
・・・あ、頭がそっから離れなかったのでこういう書き方でどうも。
パテマとエイジのキャラは個人的に好きだったんだけどな~~。
9割がた救出劇で終わってしまって世界の真実に気がつくとこで映画は終わってしまうので、
え?そこまでなの?ってのもあったしね~・・・。
・・・スクリーンで見ていない分どうしても自宅鑑賞では感動が薄いのかもしれないけど
家でみて満足する作品見てないな~・・・(ボソ)
逆に満足したらしたで「ダ~~劇場で見なきゃ意味ね~じゃん!!」って
スゲー悔しがるくせにね。(^_^;)