コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

中国経済が急ブレーキ…「900万武漢市民を見殺しにしても、14億人が生き残る」ための、日本では考えられない強硬措置 5/5(日) 6:33配信 現代ビジネス

2024-05-05 18:44:43 | 日記
中国経済が急ブレーキ…「900万武漢市民を見殺しにしても、14億人が生き残る」ための、日本では考えられない強硬措置
5/5(日) 6:33配信
現代ビジネス



 中国は、「ふしぎな国」である。

 いまほど、中国が読みにくい時代はなく、かつ、今後ますます「ふしぎな国」になっていくであろう中国。

【写真】中国で「おっかない時代」の幕が上がった!?

 そんな中、『ふしぎな中国』の中の新語・流行語・隠語は、中国社会の本質を掴む貴重な「生情報」であり、中国を知る必読書だ。

 ※本記事は2022年10月に刊行された近藤大介『ふしぎな中国』から抜粋・編集したものです。
動態清零(ドンタイチンリン)



 日本では毎年年末になると、「新語・流行語大賞」が発表される。2021年は、米大リーグでの大谷翔平選手(投手)の活躍を指す「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた。

 中国でも「流行語ベストテン」は、国営メディアやネットメディアなどが各々行っているが、日本のように国民的行事にはなっていない。それはやはり、「共産党が国民を指導する」中国にあっては、流行語も「共産党が創って国民に流布する」という意味合いが強いからだろう。共産党がスローガンを定めて毎日朝から晩まで官製メディアを使って宣伝すれば、それは自ずと「官製流行語」になるのだ。

 こうした事情を踏まえて、2022年の「官製流行語大賞」を選ぶとしたら、間違いなく「動態清零」だろう。同年9月にバイドゥでこの語を検索したら、4530万件もヒットした。「動態」とは、ダイナミック。「清零」は、ゼロに清める。すなわち習近平主席が固執した「ゼロコロナ政策」のことだ。

 周知のように新型コロナウイルスは、2019年暮れに世界で初めて中国湖北省の省都・武漢でパンデミックが起こった。習近平政権は2020年の春節(旧正月)2日前の1月23日から、76日間にわたって武漢に「封城(フェンチェン)」の措置を取った。いわゆるロックダウンだ。

 その過酷な様子は、武漢在住の著名作家・方方(元湖北省作家協会主席)が『武漢日記』(邦訳は河出書房新社、2020年)に記した通りだ。この中国初の「封城」は、「いざという時は900万武漢市民を見殺しにしても、14億中国人が生き残る」ことを決断した措置だった。

 日本では考えられないような強硬措置だったが、「新規感染者が2週間連続ゼロになったら『封城』を解く」というかねての約束通り、同年4月8日に武漢は「解放」された。900万市民は一斉に外に飛び出し、花火を打ち上げたり、スマホのライトをきらめかせたりして喜びを分かち合った。

 この武漢の「封城」は、習近平政権にとって大きな成功体験となった。中国は集中的かつ徹底的にコロナを封じ込めたおかげで、その後急速な「復工(フーゴン)復産(フーチャン)」(仕事と生産の復活)を果たしたのだ。同年のGDP成長率は2.3%に達した。G20(主要国・地域)の中で唯一のプラス成長だった。

 それから2年を経た2022年、コロナウイルスは、アルファ株→ベータ株→ガンマ株→デルタ株、そしてオミクロン株へと変異していた。オミクロン株の特徴は、より容易に感染する代わりに、重症化リスクが低いことだった。欧米では「もはやただのカゼでしょう」と言って、マスク着用さえ止めてしまった。

 そんな中で中国だけは、「動態清零」に固執し続けた。2022年3月17日、習近平総書記は党中央政治局常務委員会議を招集し、強調した。

 「国民第一、生命第一を終始堅持し、科学的精確さと『動態清零』を堅持するのだ。それによってウイルスが急速に拡散、蔓延していく勢いを食い止めるのだ」

 こうして中国全土で、少しでもコロナ患者が出たら、その町を「封城」するという極端な「動態清零」が取られるようになった。習総書記の「親臣(チンチェン)」(側近の部下)楼陽生党委書記が治める河南省などは、許昌市に住む20代の女性一人が感染したとして、その地域に住む70万人を「封城」してしまった。

 最も悲惨だったのは、中国最大の経済都市・上海だ。こちらも習近平総書記の浙江省党委書記時代の「親臣」李強党委書記が治めていた。

 4月、5月と「封城」した上海は、2年前の「武漢の再来」だった。だが当時の武漢では、公式発表だけで3869人もの人々がバタバタと死んでいたが、上海で流行っていたのは、欧米人が「カゼのようなもの」と楽観視するオミクロン株だ。それなのに武漢方式の措置を取ることは、中国で最も合理的思考をする2500万上海市民にとって、耐えがたいことだった。

 4月11日には、封鎖したマンション群を視察に訪れた李強党委書記を、上海市民たちが罵倒するという衝撃的な映像が、SNS上にアップされた。これによって、次期首相候補に名前が挙がっていた李書記が失脚したという噂も、一時は上海を駆け巡った。

 習近平主席は、「女傑」孫春蘭副首相を上海に派遣した。孫副首相は1ヵ月以上、上海にとどまり、「『動態清零』の徹底」を命じた。

 だが中国国内で、「封城」による経済への悪影響は甚大だった。ただでさえ2年以上続くコロナ禍で、中国経済はガタガタなのに、泣きっ面に蜂だった。同年第2四半期の経済成長率は0.4%まで落ち込み、上海に至ってはマイナス13.7%を記録した。

 私は同年5月、「動態清零」を強いられている上海人の友人を励まそうと、電話してみた。彼は半ば苛立っていたが、「かつてないほどヒマ」とのことで、饒舌だった。

 「いまや自宅に閉じ込められているわれわれの食糧調達方法は、週1~2回のわずかな供給を除けば、スマホのアプリで出前を頼むしかない。そのため毎日朝から、スマホを叩き続けている。その際、役に立つのが電動マッサージ器だ。他人より0.1秒でも素早くタッチするために、スマホ画面に電動マッサージ器を押し当てるのさ(笑)。
上海人にとって何よりショックだったのは、4月の市内の自動車販売台数が、ゼロ台だったことだ。こんなことは1949年の建国以来なく、「汽車清零(チーチャーチンリン)」(ゼロカー)だ。

 ただ一つだけよかったと思うのは、飽食世代の息子が、生まれて初めて『飢える』という体験をしたことだ。幼少期に文化大革命を経験した私の世代と違って、息子はこれまで、食事というのはレストランで食べるか、スマホで30分以内に出前を届けてもらうものと思っていた。それが今回の事態で、少しはたくましくなったのではと思う。

 いずれにしても、いま上海では『一比十四億(イービーシースーイー)』(一人対14億人)という隠語が流行っている。この国では14億人の国民が反対しても、たった一人の『皇帝様』が賛成すれば、政策は遂行されるということだ」

 6月25日、李強書記は共産党第11期上海市委員会第12回代表大会を招集し、こう述べた。

 「われわれは習近平総書記の重要指示と党中央が決定した政策、配備を決然と貫徹した。『動態清零』の成果を社会に見せつけ、大上海の保衛戦における勝利を実現したのだ」

 私は他にも何人もの中国人に聞いたが、「動態清零」の賛同者は皆無だった。

 これほど内外で反対されているにもかかわらず、習近平主席はなぜ「動態清零」に固執したのだろうか? 
 中国人が挙げた理由はまちまちだった。「共産党の権威を保つためさ」「2年前の武漢での成功体験があったからだ」「中国製のコロナワクチンはオミクロン株に効果が確認できないからだ」「習主席はああ見えて潔癖症なのさ」……。

 その中で、私が最も説得力を持つと思ったのは、次の回答だった。

 「習近平主席はコロナウイルスを、まるで台湾独立派分子か新疆ウイグル自治区独立派分子のように認識している。そのため、台湾独立派や新疆ウイグル自治区独立派との『共存』があり得ないように、『コロナとの共存』もあり得ないのだ。

 習主席がいかにコロナウイルスを嫌悪しているか。国内のどこかを視察したり、演説したりする際には、その40分前に部屋からマイクまで徹底的に消毒される。国外へは、コロナを嫌って2020年1月にミャンマーへ外遊して以来、2022年9月にカザフスタンとウズベキスタンを訪問するまで、2年8ヵ月も出なかった」

 米CNNは9月6日、「8月20日以来、少なくとも74都市(人口合計3億1300万人)で市全域や地区を対象とするロックダウンが実施された」と報じた。その理由については、

 「10月16日に始まる第20回党大会は中国共産党と習主席個人の功績をたたえる場であり、大規模な流行が起きればそのイメージに傷がつきかねない」とした。地方幹部たちも、赴任先の経済活性化よりも、より厳格に順守して自らが党大会で出世する道を選んだのである。

 「上梁不正下梁歪(シャンリアンブージェンシアリアンワイ)」(上梁が正しくないと下梁は歪む)。中国は「砂上の楼閣」と化す? 

近藤 大介(『現代ビジネス』編集次長)

日本の「失われた数十年」は終焉を迎えたが、米国経済は“日本化”している 英誌が見た「依存から脱却」する日米関係 5/5(日) 10:30配信 クーリエ・ジャポン

2024-05-05 18:28:36 | 日記
日本の「失われた数十年」は終焉を迎えたが、米国経済は“日本化”している 英誌が見た「依存から脱却」する日米関係
5/5(日) 10:30配信
クーリエ・ジャポン



数十年ぶりの株価高騰に円安と、日本経済が激動の時代を迎えるなか、日米関係はどう変わるのか。英経済誌「エコノミスト」は「失われた数十年」から脱却しつつある日本に対し、米国は新たな役割を期待していると指摘する。

【画像】日本の「失われた数十年」は終焉を迎えたが、米国経済は“日本化”している 英誌が見た「依存から脱却」する日米関係
「失われた数十年」は解消に向かっている

1982年、戦後の日米関係において最も肝を冷やす事件のひとつがデトロイトで起こった。

自動車工場に勤務していた2人の白人男性が、中国系米国人を日本人だと思い込んで撲殺したのだ。

加害者2人は有罪になったが、3年間の保護観察処分と約3000ドルの罰金の支払いを命じられただけだった。この度を越して寛大な判決は、米国政府の上層部にまで蔓延する時代の雰囲気を反映している。

80年代に日米貿易摩擦が激化すると、経済大国の地位を日本に奪われることを危惧した米国は強硬な対応をとった。貿易規制を敷いて日本の国内市場をこじ開け、円高ドル安を推進した。90年代に日本でバブルがはじけるまで、こうした政策は続いた。

ゆえにいまの米国の「新しい保護主義」は、日本人にとっては既視感があるかもしれない。2023年末、米大手鉄鋼メーカーのUSスチールが日本製鉄による約150億ドル(約2兆3000億円)の買収に合意したが、複数の米議員がこれに反発した。だが、世界で最も重要な戦略的パートナーシップのひとつである日米関係が急転換を迎えているいま、状況はより複雑だと言えるだろう。

近年、日本企業は市場と株主を重視する改革を進めているが、こうした姿勢はかつて米国企業の特色だった。

一方の米国は、日本の特徴だった保護主義に傾いている。だが米国の政策には、多くの矛盾がある。中国に対抗するためにとグローバルな同盟関係を強化しながら、自国の経済的自立を追求しているからだ。米国より日本のアプローチのほうが、より理にかなっていると言えるだろう。

筆者は2010年代の初めに日本に住んでいたが、それから10年間の変遷は驚くべきものだ。それは金利の上昇や株価の高騰といった大局的な動きだけではない。人口減少による経済的な逆風に対処しようともがくなか、「失われた数十年」によって生じたいくつかの問題は、解消に向かっていると楽観的に見る向きもある。


「かつての日本」のようになる米国

デフレよ、さようなら───日本では物価が上昇しており、複数の大企業が33年ぶりの高い水準で賃上げした。 外国人恐怖症よ、さようなら──欧米の基準からすると移民労働者の雇用は少ないが、それでも増加している。 なれ合いの資本主義よ、さようなら──日本企業はいまだに大量の現金を保有しているが、収益増加のために企業買収を増やし、株主アクティビズムによって利益を得ようとしている。 知日派のエコノミストであるイェスパー・コールは、現在の日本の状況についてこう話す。
 「こうした日本の変化は“内部”から生じています。自分たちが資産を守らなければ、日本は生き残れないだろうとエリートたちは考えています」 2020年に日本の総合商社株を大量に買い増したウォーレン・バフェットは、相変わらず抜け目なく投資をしている。
 「さようなら」だけでなく、「ひさしぶり」なこともある。 日本は貿易大国としての存在感を増しており、円安の恩恵もあってここ3年で輸出が急増している。なかでも、日本企業の時価総額ランキングで1位の座に就くトヨタは米国で売り上げを急速に伸ばしている。消費者の多くが、電気自動車(EV)よりハイブリッド車を好んでいるからだ。 ハイテク産業も復活しつつある。2024年2月には半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)が、日本初の工場を建設開始から2年で竣工した。一方、TSMCの米国工場の稼働は大幅に遅れている。 米国は悪い意味で、かつての日本のようになっている。日本はこの状況をどう理解するべきなのだろうか?
Economist

バークシャーの手元資金、過去最高を更新-保険事業好調で増益 2024年5月5日 9:07 JST

2024-05-05 18:28:36 | 日記

バークシャーの手元資金、過去最高を更新-保険事業好調で増益
Sally Bakewell
2024年5月5日 9:07 JST

バフェット氏率いるバークシャー、現金保有高1890億ドルに増加
アップル株の保有圧縮、パラマウント株を損失出る状態で売却

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは、大型投資案件が乏しい中で手元現金水準が再び過去最高を更新した。営業利益は保険事業が寄与し増加した。

  1-3月(第1四半期)末の現金保有高は1890億ドル(約29兆円)に達し、昨年末の記録を上回った。1-3月期の営業利益は112億ドルと、前年同期の80億7000万ドルから拡大した。

  バフェット氏(93)は以前から「目を見張るような」業績を達成できるような有意義な案件が不足していると指摘してきた。バークシャーは近年、アリゲニー買収(116億ドル)やオキシデンタル・ペトロリアムの株式購入などを進めたが、大型案件探しに苦慮している。


  4日にネブラスカ州オマハで開かれたバークシャーの年次株主総会でバフェット氏は、現金保有高が今四半期末には2000億ドルに達するが、目立った変化をもたらす買収のチャンスはほとんど見当たらないと述べた。

  バフェット氏は数千人の聴衆に「投資したいが、リスクがほとんどなく、大もうけできるような案件でない限り、投資しないだろう」と述べ、「時折あるような大きなチャンスに恵まれる」ことを望んでいると語った。その後、カナダ投資を検討していると付け加えた。
アップル株売却

  バークシャーは1-3月期にアップル株を一部売却し、3月末時点の保有は1354億ドル相当と昨年末時点の1743億ドル相当から減少した。

  ただ、バフェット氏はアップルについて、今回の売却にもかかわらず、バークシャーが株式保有するアメリカン・エキスプレスとコカ・コーラの2社よりも「さらに優れた」企業だと評価。アップルが年末まで最大の保有株であり続けるだろうと述べた。会場にはアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)の姿もあった。

  バフェット氏はまた、バークシャーが米メディア大手パラマウント・グローバルの保有株を損失が出る状態で売却したことも明らかにした。パラマウントは視聴者が伝統的なテレビ番組からオンライン番組へとシフトする中で困難な状況に直面しており、現在、買収交渉の対象となっている。

  投資案件が不足する中でバークシャーは自社株買いにかじを切っており、4日発表の決算資料によると、1-3月期には約26億ドルを費やした。


  保険事業の利益は26億ドルと、前年同期の9億1100万ドルから急増した。自動車保険会社ガイコの業績改善や災害の減少、保険投資収益の増加が寄与した。鉄道部門であるBNSFは前年同期比8.3%減益となったが、これは「事業構成の不利な変化」と燃料サーチャージ収入の減少によるものだとバークシャーは説明した。

  バークシャーの年次総会には数千人のバフェット信奉者が集まった。バフェット氏の長年の投資パートナーだったチャーリー・マンガー副会長は昨年11月下旬に99歳で死去しており、今回はマンガー氏不在の初の総会となった。



原題:Berkshire Cash Hoard Scores Another Record as Earnings Gain (3) (抜粋)



最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中


バフェット氏、高金利で鈍る株式投資 手元資金30兆円へ バフェット氏 2024年5月5日 11:12 (2024年5月5日 13:14更新)

2024-05-05 15:34:32 | 日記
バフェット氏、高金利で鈍る株式投資 手元資金30兆円へ
バフェット氏
2024年5月5日 11:12 (2024年5月5日 13:14更新)

【オマハ(ネブラスカ州)=竹内弘文】著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが4日、株主総会を開いた。米アップル株の保有減少など売却が目立つ一方、バフェット氏は「良い球が来た時しかバットを振らない」と述べ、新規投資機会の乏しさをうかがわせた。要因は高金利だ。株投資のハードルが高まった結果、手元資金は30兆円に迫る。

大谷翔平 8号ソロホームランなど3安打 ドジャースは3連勝 2024年5月5日 15時11分

2024-05-05 15:31:36 | 日記
大谷翔平 8号ソロホームランなど3安打 ドジャースは3連勝
2024年5月5日 15時11分

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が4日、ブレーブス戦で6試合ぶりとなる今シーズン8号のソロホームランを打ちました。

ドジャースとブレーブスの試合は4日、ドジャースの本拠地ロサンゼルスで3連戦の第2戦が行われました。

大谷選手は2番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席は変化球にタイミングを外されて空振り三振でした。

2点リードの3回はこの回の先頭バッターで第2打席に立ち、2球目の速球を振り抜いて右中間スタンドへ運び、6試合ぶりとなる今シーズン8号のソロホームランを打ちました。

これまではドジャース所属の日本生まれの選手の歴代通算ホームラン数で沖縄生まれのロバーツ監督と並んでいましたが、これで大谷選手が単独トップとなりました。

さらに4対1で迎えた4回は1アウト一塁二塁で第3打席に入り、タイムリーヒットを打って追加点をあげました。

ドジャースはこの回、打者9人とつながり4点を奪いました。

6回の第4打席はレフトフライとなりましたが、7回の第5打席はランナー1人を置いた場面で初球を積極的に狙いセンターへのヒットで再び塁に出ました。

1試合にヒット3本を打つのは今シーズン5回目です。

大谷選手は5打数3安打2打点で連続試合ヒットを「4」に伸ばし、打率を3割4分5厘に上げました。

大谷選手の活躍もあってドジャースは11対2で快勝し3連勝です。
大谷「もっともっと伸ばせるように頑張りたい」

試合後、中継のインタビューに応じた大谷選手は、8号ホームランについて「甘い球をしっかりと振り抜けた。うれしいですし、もっともっと伸ばせるように頑張りたいなと思う」と話しました。
大谷 ロバーツ監督に車の模型をプレゼント

ロバーツ監督は試合前、大谷選手から車の模型をプレゼントされたというエピソードを、報道陣に紹介しました。

これは以前から、沖縄生まれのロバーツ監督が、自身が持つドジャースに所属する日本生まれの選手の最多ホームラン記録、通算7本を、大谷選手が更新した際には、記念として「新しい車がほしい」と冗談を言っていたことに、大谷選手が応えた形です。

ロバーツ監督はこの日の試合前の取材で「私の記録を破ろうとしている選手からプレゼントをもらった。翔平が小さい自動車を監督室に持ってきたんだ」と、前日の3日に大谷選手から車の模型をプレゼントされたことを明かしました。

これまでロバーツ監督は車の種類については言及していなかったため、大谷選手が模型を持って監督室に入ってきたのを見て、ロバーツ監督は「2人で笑いあった」と話していました。

この模型はドジャースタジアムの監督室に飾られているということです。

大谷選手は、ロバーツ監督に車の模型をプレゼントしていたことについてインタビューで聞かれると、「いいタイミングで記録を抜くホームランが打てたので、よかったのではないかと思う」と笑顔で話しました。
ロバーツ監督 大谷が取材受けている最中に突然…

試合後、大谷選手が報道陣の取材を受けている最中に、ロバーツ監督が突然現れ、大谷選手からプレゼントされた車の模型を披露するという一幕がありました。

ロバーツ監督は「すいません、取材中におじゃまします」と言いながら、前日、大谷選手から贈られた車の模型を手に、「きのう翔平からもらったプレゼントです。今夜、彼は私の記録を抜きました。翔平、おめでとう」と、ドジャース所属の日本生まれの選手の歴代通算ホームラン記録を更新したことを祝福しました。

さらにロバーツ監督は、大谷選手の入団時に背番号「17」を譲ったことがきっかけとなって大谷選手から自動車をプレゼントされたジョー・ケリー投手を引き合いに、「ジョーとの違いは、彼の自動車は私のオフィスに入らない。この車は私の机にぴったりです。ありがとう」と豪快に笑いながら、その場を引きあげていきました。

残された大谷選手は、続けて記者から「本物の自動車も買うのか」と聞かれると、「ワールドシリーズで勝てたら考えます」と答え、報道陣を笑わせていました。

ホームランを打った直後にはベンチでロバーツ監督と両手でハイタッチをして喜び合う姿などもあり、大谷選手は「ブルペンもダグアウトも喜んでくれていたのでよかった。また新しい目標を探したい」と話していました。

このあと行われた会見で、ロバーツ監督は「彼はドジャースでチームやファンに溶け込み、居心地のよさや勝つ楽しさというものを感じていると思う。それがパフォーマンスにもつながっている」と目を細めました。

そして、大谷選手から贈られた車の模型について、選手からもらったプレゼントの中で最もおもしろいものではないかと聞かれると、「これまでいろいろなプレゼントをもらったけど、トップだ」と笑顔で答えていました。