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「チーズは最強のアンチエイジング食品」 実はダイエット食材で認知症予防効果も

2024-05-19 21:27:43 | 日記
「チーズは最強のアンチエイジング食品」 実はダイエット食材で認知症予防効果も

2024/05/19 11:06デイリー新潮

「チーズは最強のアンチエイジング食品」 実はダイエット食材で認知症予防効果も

最強のアンチエイジング食品

(デイリー新潮)

 願わくは認知症や寝たきりにならず生涯を全うしたい――。人生100年時代、老化をいかに防ぐかが鍵であり、そのためには健康食材が欠かせない。専門家いわく、「おつまみ」の印象が強いチーズこそ実は最強のアンチエイジング食品。チーズの秘めたる力に迫る。【齋藤忠夫/東北大学名誉教授】

 ***

 日本の食卓に足りないものは何か――。

 2013年にユネスコの無形文化遺産に登録され、私たちが世界に誇る「和食」は、塩分摂取量が多めになってしまう弱点を除けば、おいしさと栄養バランスにおいてほぼ完成されている食事といえるでしょう。

 しかし、日本が超高齢社会の道を進んでいるいま、私たちは適切に栄養を摂取するにとどまらず、それにプラスして病気予防等に寄与する機能性を持った食品を取ることが求められています。

 そして日本人には、さまざまな機能性を持った、ある食材の摂取が不足しています。例えば、その食品は認知症予防につながる成分を含んでいるにもかかわらず、「世界の酪農情況2022」によれば、国民1人当たりの摂取量は第1位のフランスの10分の1に過ぎません。世界の中でも高齢化の先頭を走る日本だからこそ、認知症予防等に役立つこの食品をもっと取るべきではないかと私は考えています。

 正解は、日本人には「チーズ」が足りていないのです。

〈こう説くのは、東北大学名誉教授の齋藤忠夫氏だ。

 畜産物利用学・応用微生物学を専門とし、特に乳製品に詳しい齋藤名誉教授は、日本では健康食品として定着しているヨーグルト(発酵乳)だけでなく、チーズがもたらす優れた健康効果にも、もっとスポットライトが当たるべきだと言う。

『チーズの科学』の著作がある齋藤名誉教授が、驚くべき健康作用を持ったチーズの奥深い世界を解説する。〉
近年注目される「認知症予防効果」

 乳製品が体に良いのは誰もが知っていると思います。そして、私たちの健康維持・促進に役立っているのは、乳製品に含まれる乳酸菌なのだと思っている方は多いでしょう。

 しかし、そこにはちょっとした“誤解”が含まれています。もちろん、乳酸菌自体がさまざまな健康効果をもたらしてくれることは間違いありませんが、実は発酵の過程で乳酸菌が生み出す代謝産物や、乳酸菌自体が分解された成分もとても重要なのです。乳酸菌やカビで一定期間発酵(熟成)させたチーズには、さまざまな機能性を示すペプチド(アミノ酸化合物)が多種類含まれていて、その点ではヨーグルトよりも魅力的だとすらいえます。

 そのチーズの健康効果として、近年注目されているのが「認知症予防効果」です。かねて、「チーズなどの発酵乳製品を習慣的に摂取している人は老後の認知機能が高く保持されている」という疫学的調査結果が数多く存在するものの、どのような成分が有効なのかは不明でした。
カマンベールチーズが認知症予防に寄与する可能性

 しかし、キリン株式会社などの研究グループが行ったマウス実験によって、カビ系のカマンベールやブルーチーズに含まれるオレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールという二つの成分が、脳内の免疫細胞(ミクログリア)を活性化してアルツハイマー病の原因とされる老廃物のアミロイドβの沈着を有意に減少させることが分かったのです。

 また、株式会社明治が、70歳以上の軽度認知障害(MCI)の女性を対象に、白カビ系のカマンベールチーズを1日2ピースずつ3カ月間摂取してもらったところ、学習や記憶に大きく関係するBDNF(脳由来神経栄養因子)の血中濃度が、カビ発酵していないチーズの摂取群と比較すると有意に高くなりました。カマンベールチーズが認知機能の低下抑制や認知症予防に寄与する可能性が示されたのです。

 さらに、キリンホールディングス株式会社の臨床試験によって、カマンベールチーズに含まれるβ−ラクトリンというペプチド成分に、記憶力や注意力といった脳機能を維持する働きがあることが明らかになっています。
「カゼイン」こそが、チーズのチーズたるゆえん

 以上のように、認知症予防効果が期待できる白カビ系チーズ以外にも、優れた機能性からとりわけ高齢者の方により多く食べてもらいたいチーズがたくさんあります。以下を読み進めていただければ、その理由がお分かりになると思います。

 水分を除くと、チーズの成分はタンパク質と脂質がほぼ半々になります。そして、チーズの主要なタンパク質は「カゼイン」と呼ばれるもので、ヨーグルトでは固まっている部分に相当します。このカゼインこそが、チーズのチーズたるゆえんのひとつです。

 一般にタンパク質は熱に弱く、卵も肉も加熱すると硬く熱変性してしまいます。ところがカゼインは、タンパク質の中でも例外的に、110度で10分加熱しても壊れない耐熱性があります。また、チーズを作るときにキモシン(レンネット)という酵素で乳を固めますが、その際にカゼインの分子が集まってカードという網目構造を作ることで、チーズにはピザを食べる時に実感できる「糸引き性」が生まれます。この糸引き性こそが独特の食感とおいしさをもたらし、チーズ特有の味わいを生み出してくれるのです。
サルコペニアを防いでくれる

 さらに、このカゼインの中には、体内で作ることができず、食事から摂取するしかない9種類の必須アミノ酸のうちのひとつである「ロイシン」が多く含まれています。必須アミノ酸の中でも筋肉量を増やすために欠かせないのが分岐鎖を持つバリン、ロイシン、イソロイシンという3種類のアミノ酸で、その中でもロイシンは最も筋肉生成に寄与することが分かっています。筋肉はいくつになっても増やせます。チーズはサルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)を防いでくれる優れた食品なのです。

 近年、サルコペニア予防のために、高齢者であってもタンパク質を積極的に取ることが推奨されています。しかし、過剰なタンパク質の摂取には腎臓に負担をかけてしまうリスクもあります。したがって、大量のタンパク質を「取る」のではなく、良質なタンパク質を「選ぶ」ことが求められます。その意味では、筋肉生成に最も効果的なロイシンを多く含むチーズは、素晴らしい「抗サルコペニア食品」に位置付けられるでしょう。
牛乳を10倍濃縮

 サルコペニアの先に高齢者を待ち受けているのは、寝たきりなどの要介護につながるフレイル(虚弱)です。フレイルに陥らないためには、日常的に適度に体を動かすことが不可欠です。しかし、ちょっとしたつまずきや転倒によって骨折し、体を動かせなくなってしまうリスクを高齢者は抱えています。そのため、フレイル予防策としては、筋肉増強に加えて骨を丈夫に保つことが求められます。実はこの点においても、チーズは極めて大きな力を発揮します。

 大雑把に言うと、チーズとは牛乳を10倍濃縮した食品です。骨の元となるのは何といってもリンとカルシウムですが、チーズに含まれるリン酸カルシウムの濃度も、牛乳の約10倍ということになります。例えば、牛乳を200ミリリットル飲むとそれだけでお腹が膨れますが、チーズはその10分の1の重量で同じだけのリン酸カルシウムを摂取できるわけです。さらに、チーズはカルシウムの吸収を阻害する食物繊維を含んでいないことも特徴に挙げられるでしょう。

 いくら健康のことを考えて牛乳を飲もうとしても、お腹を下したりしてしまう乳糖不耐(症)の方がいます。しかし、チーズは製造の過程で、乳糖は液体のホエイ(副産物として生成される乳清)に移行するため、ほとんど残っておらず、たくさん食べてもお腹を下すことはまずありません。この点も、牛乳は苦手で飲めないけれど……という高齢者にもチーズがお勧めの理由です。

 このようにあらゆる観点から、骨粗鬆症予防のためのカルシウム摂取源として、チーズは理想的な食品といえるでしょう。
虫歯予防効果は世界の常識

 さらに、チーズは虫歯予防にも役立つことをご存知ですか? チーズ中のリン酸カルシウムは傷ついた歯の表面や歯に開いた穴を補修する役割を果たします。チーズはpH(水素イオン濃度)がそれほど低くないので歯を溶かしにくく、カゼインが歯の表面を覆い虫歯菌や歯周病菌の増殖を防ぎます。加えて、硬質チーズをよくかんで食べると、リゾチームを含む唾液の分泌が促進されて抗菌作用が増します。

 こうした総合的な作用から、WHO(世界保健機関)は2003年に、硬質チーズの虫歯予防効果を、「可能性あり」のキシリトールよりランクが上の「高い可能性あり」に位置付けています。チーズの虫歯予防効果は世界の常識ですが、日本ではあまり知られていませんね。
体内で燃焼しやすい脂肪

 ここまで見てきた通り、認知症予防の効果が期待され、サルコペニアやフレイル対策にも役立つ。さらに、牛乳のようにお腹を下す心配も要らない――。健康寿命が気になる中高年にとって、チーズはまさに最適の食品なのですが、塩分が多い上に太りやすそうというイメージを持っている方も多いようです。しかし、それは誤解です。

 まず、最も塩分濃度が高いブルーチーズでも4.5%以下ですから、他の食品と比べて特別に多いわけではありません。

 また、チーズは脂肪を多く含みますが、乳脂肪に由来するチーズの脂肪は、動物性脂肪の中でも中鎖脂肪酸を多く含むため、体内で燃焼しやすく蓄積されにくいので、肥満を防止する性質があります。

 しかも、チーズに豊富に含まれているビタミンB2は脂肪の体内燃焼を促進し、さらにカルシウムも脂肪蓄積を防いでくれます。従って、実はチーズはダイエット向きの食品でもあるのです。その上、コレステロールの吸収を阻害するペプチドを含んでいることから、メタボリックシンドローム予防にも効果を発揮してくれます。
チーズは低GI食品

 生活習慣病の話をすると、ある時、知り合いの病院の先生に、医師として最もなりたくない病気は何ですかと尋ねたことがあります。その先生は「糖尿病」と答えられました。

 なぜ糖尿病なのか。糖尿病の恐ろしさは血液中のブドウ糖が過剰に増えることによって、全身の血管が傷ついてしまう点にあります。その結果、目が見えづらくなる糖尿病網膜症、腎臓の機能が低下する糖尿病腎症、神経の働きが損なわれる糖尿病神経障害などにつながり、脳の血管が劣化すれば脳出血も誘発します。

 では、糖尿病を避けるにはどうすればいいのか。血糖値の急激な上下動、いわゆる「血糖値スパイク」を防ぐことが大事になります。いきなりご飯やパンなどの炭水化物から食べ始める食習慣が血糖値の急激な上昇につながりますが、最近注目されているのが「低GI(グリセミック・インデックス)食品」です。

 GI値の低い食品ほど、摂取時の血糖値の上昇は穏やかになります。チーズのGI値は30〜35と低く、トマトなどと同程度です。GI値55以下が低GI食品とされており、チーズは精白米の84に比べてかなり低く、低GI食品といえます。
食事の前にチーズをひとかけら

 血糖値スパイクを防ぐための方法として、まずサラダ等の野菜から食べる「ベジファースト」がよく推奨されます。しかし野菜自体のGI値は低くても、糖や塩分と油を含んだドレッシングをかけたりするので、ベジファーストが必ずしも血糖値スパイクを防ぐとは言い切れません。

 ですから私は、食事の15分から20分前にチーズをひとかけら(6Pチーズの1ピース)食べることをお勧めしています。実際、私の知り合いの医師は、それを実践して糖尿病予備軍から抜け出されました。
チーズこそ「最強のアンチエイジング食品」

 さまざまな健康効果をもたらす上に、“カゼインの奇跡”による独特の加熱時の糸引き性の食感と熟成チーズ中のうま味成分(グルタミン酸)で食が細った人も食欲をそそられ、かつ歯を失った人でもそしゃくしやすい――。チーズこそ「最強のアンチエイジング食品」と言っても差し支えないでしょう。にもかかわらず、日本ではどうしても「食事」というよりも「おつまみ」の感覚が強く、同じ乳製品であるヨーグルトと比較しても地味で「脇役」の座に甘んじているようです。

 これまで繰り返し説明してきたように、チーズはさまざまな優れた機能性が明らかになっている上に、健康に役立つ未知のペプチドがまだ多く存在することも分かっています。

 高齢化がますます進む社会において、みなさんがチーズを「主役」にして下さることで、日本人にさらなる健康長寿がもたらされることは間違いありません。

齋藤忠夫(さいとうただお)
東北大学名誉教授。1952年生まれ。東北大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。日本酪農科学会会長、アジア乳酸菌学会連合会長、日本農芸化学会フェロー等に就く。乳製品に関する研究の第一人者で、著作『チーズの科学』、『ヨーグルトの事典』(共編)等がある。

「週刊新潮」2024年5月16日号 掲載

【名人戦】藤井聡太名人が敗れ初防衛持ち越し 豊島将之九段への連勝も12でストップ

2024-05-19 21:24:30 | 日記
【名人戦】藤井聡太名人が敗れ初防衛持ち越し 豊島将之九段への連勝も12でストップ

2024/05/19 20:50日刊スポーツ

【名人戦】藤井聡太名人が敗れ初防衛持ち越し 豊島将之九段への連勝も12でストップ

名人戦7番勝負2日目に臨んだ藤井聡太名人(左)豊島将之九段(日本将棋連盟提供)

(日刊スポーツ)

藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が豊島将之九段(34)の挑戦を受ける、将棋の第82期名人戦7番勝負第4局が18、19の両日、大分県別府市「割烹旅館もみや」で行われ、先手の豊島が藤井を下し、シリーズ対戦成績を1勝3敗とした。第5局は26、27日に北海道紋別市「ホテルオホーツクパレス」で行われる。

豊島が3手目で1筋の端歩を突くやや変則的な進行から、藤井に横歩を取らせる「横歩取り」の戦いになった。後がない豊島の渾身(こんしん)の作戦を藤井が堂々と受けて立った。

横歩取りの別名は「空中戦」。飛車、角の大駒や桂馬が盤上を乱舞する派手な展開が醍醐味(だいごみ)だ。1日目午後には藤井が飛車切りから角成で中央突破の「強攻策」を選択すると、豊島に形勢が傾いたが、1歩も引かない。お互いの「信念」をぶつけ合った。

2日目は長考合戦となり、劣勢の中、温泉の湯煙のように相手に決め手を与えない緩急自在の指し回しを見せた。互いの玉が薄く、難解な終盤戦、藤井が勝負手を連発したが、届かなかった。

本年度の対戦成績は4勝3敗。勝率は5割7分1厘。23年度は46勝8敗、勝率は8割5分2厘。年度が始まったばかりだが、物足りない数字だ。対豊島戦は12連勝中だったが、ストップした。同学年の伊藤匠(たくみ)七段(21)との第9期叡王戦5番勝負では、1勝2敗でタイトル戦で初のかど番に追い込まれている。“不調説”もささやかれるが、ライバルたちの「藤井対策」の精度が上がってきている。

名人戦のストレート初防衛を逃したことで、北海道での名人戦第5局後、中3日で31日の叡王戦第4局に臨むハード日程になった。叡王戦4連覇には、2連勝が絶対条件だ。1つでも負ければ、8冠陥落となる。

冷凍食品が進化「爆売れ」時代到来「健康」と「本格」がトレンド「物価高」が追い風 コスパとタイパよし

2024-05-19 21:20:26 | 日記
冷凍食品が進化「爆売れ」時代到来「健康」と「本格」がトレンド「物価高」が追い風 コスパとタイパよし

5/19(日) 7:00配信
関西テレビ

冷凍食品「健康」と「本格」がトレンド

単身世帯や夫婦共働きの増加など日本人のライフスタイルが変化する中で、近年需要を伸ばしてきた冷凍食品。

【動画で見る】冷凍食品ワンプレート 市場規模「100億円」に迫る破竹の勢い タイパとコスパの良さで人気爆発 背景に物価高

「円安」などによる「物価高」が追い風となり、さらに需要を伸ばしている。
また冷凍技術も上がり「健康」と「高級感」を両立する商品も登場するなど、市場が熱を帯びている。
■「ワンプレート」が爆売れ 売り上げは7.7倍に

「ワンプレート冷食」が人気

冷凍食品の売り上げは、去年と6年前を比較するとおよそ1.4倍の5207億円まで上昇した。
なかでも爆発的な人気となっているのは、ごはんとおかずがセットになった「ワンプレート」の冷凍食品だ。

売り上げは、6年間で7.7倍となり、市場規模は100億円に迫る勢いとなっている。
■ワンプレート売れ筋は「健康に良い」と訴求する商品

市場アナリスト・木地利光さん

市場アナリストの木地利光さんは、冷凍食品が「主婦の負担を軽減する食品の1品」から「若者の食事そのものになった」ことに加え、物価高が人気拡大の理由だと分析している。

【インテージ市場アナリスト・木地利光さん】「ワンプレートは、バランスの良い食事が平均価格400円ほどで準備できるため、30代以下の比較的若い世代がよく買っているという特徴がみられます。皿洗いの手間も省けるのでコスパとタイパの良さという意味で魅力が高い商品なのかなと考えています」

また、木地さんいわくワンプレートの売れ筋商品は、品目数や野菜量の多さなど「健康に良い」と訴求する商品が多いという。
こうした商品は中高年層で特によく購入されていることから、冷凍食品でも健康に良いものを購入する傾向があるということだ。
■「生」が食品のトレンドに「物価高」で外食減る中、冷凍食品に「本格」求める消費者

江崎グリコ「SUNAOごろっと具材の生パスタ」

「健康に良い」が冷凍食品の新たなトレンドとなる中で、江崎グリコは糖質と食塩の使用量を抑えながら食物繊維量を増やした新商品「SUNAOごろっと具材の生パスタ」の販売を開始した。各家庭でよく食べられているパスタの定番の「乾麺」ではなく「生パスタ」というリッチ感と「健康」の両立を狙った商品だ。

冷凍食品では、「生パスタ」と訴求する商品の数が5年間でおよそ1.3倍に増えている。その背景について前出の市場アナリスト・木地さんはコロナ禍が終わっても物価が上がり外食を避けて自宅で食事する人が増える中で、家にいながら本格的な食事を楽しみたいと考える人が増えているのではないかと分析している。

【インテージ市場アナリスト・木地利光さん】「乾麺は茹でる手間があります。当然、洗い物も発生します。また、普通の生パスタは日持ちしません。『冷凍生パスタ』は冷凍なので、備蓄しやすく、お店で食べるようなもちもちとした本格的なパスタの食感が楽しめる点で支持されているものと推察されます」

冷凍食品に限らず「生」という言葉が食品のトレンドとなっていて、パンについては「生」のついた商品の数が、この5年間で5.4倍まで上昇している。


■冷凍ブロッコリーの市場拡大 市場規模は3倍に

冷凍ブロッコリー

また、冷凍で人気が急上昇しているジャンルが野菜そのものだ。
売り上げは、去年と6年前を比較するとおよそ1.5倍、市場規模は720億円に上る。

なかでも冷凍ブロッコリーの成長が著しく、去年の市場規模は135億円でこの6年でおよそ3倍に上昇した。
■生鮮ブロッコリーの価格上昇

ブロッコリー

冷凍ブロッコリーの需要拡大の要因の一つに生鮮のブロッコリーの値上がりがある。
農業総合研究所によると、ブロッコリーのことし4月の出荷量は、去年の同じ月と比べて、18.6%増えているにも関わらず、価格が22.1%上昇し、1株166円ほどになった。
値上がりの背景には、トラックドライバーの残業時間の制限、いわゆる「2024年問題」や円安などあるという。

また、ビタミンやミネラルなどの栄養が豊富なブロッコリーは、2026年度から消費量が多く、国民生活に重要な野菜「指定野菜」に加わることが決まっており、需要が拡大していることも値上がりの要因となっている。
■瞬間冷凍の技術向上 冷凍も生鮮と遜色のない「栄養価」

市場アナリストの木地さんは、近年、瞬間冷凍の技術が向上し、冷凍でも生鮮と遜色のない栄養が取れるようになったことも、冷凍ブロッコリーの需要拡大につながったのではないかと分析している。

【インテージ市場アナリスト・木地利光さん】「近年野菜は瞬間冷凍により、品質上、生鮮に見劣りしないベストな状態をキープできるようになりました。また、すでに調理しやすいようにカットされている点もポイントかと思います。国産やオーガニックと訴求する冷凍ブロッコリーの人気も見られており、健康志向の高さがうかがえます」
■冷凍野菜はコストの平準化が可能

さらに、食品メーカーやスーパーにも冷凍野菜を販売するうえでのメリットがあるという。

【インテージ市場アナリスト・木地利光さん】「生鮮は収穫量などにより、価格が左右されます。しかし、冷凍であれば収穫量の多いときに計画的に生産でき、コストを平準化できます。価格が安定している冷凍野菜は、生鮮野菜の価格が上がったタイミングで、スーパーなどで特売になりやすいという傾向もあります」

冷凍食品

瞬間冷凍など技術が上がる中で、冷凍食品は「健康需要」にも対応できるラインナップが増えている。

単身世帯や夫婦共働きといったライフスタイルの変化だけでなく、高齢化などで買い物に行く頻度を減らし、調理の手間を省きたいという人が増えている現代。

消費期限も長く、価格が抑えられ、調理が簡単な冷凍食品は時流をとらえており、今後も需要の拡大が見込まれている。

関西テレビ

任意のはずのマイナカード取得 「一本化」で事実上の強制に 高齢者施設は「利用者のマイナ保険証は預かれない」 医療アクセスの妨げとなる恐れも 専門家解説【後編】

2024-05-19 21:05:47 | 日記
任意のはずのマイナカード取得 「一本化」で事実上の強制に 高齢者施設は「利用者のマイナ保険証は預かれない」 医療アクセスの妨げとなる恐れも 専門家解説【後編】

5/18(土) 20:01配信
関西テレビ


現行の保険証が廃止される12月2日まで半年余り。保険証機能が「マイナ保険証」に一本化される予定だ。しかし、「マイナ保険証」の利用率は4月時点で6パーセント台と低調。一方で、トラブルの報告は多い。

■【動画】「偽造マイナカード」で携帯乗っ取り 知らぬ間にロレックス購入も オープンにされていた議員の個人情報が悪用か

オンライン環境でしか使えない「マイナ保険証」は、当然だが、通信インフラがないと使えない。このことが引き起こす問題について、「前編」で触れた。

果たして、このまま進んで「地域の医療」は大丈夫なのだろうか?国が押し進める「一本化」について、弁護士で地方自治研究の専門家でもある、神奈川大学法学部・幸田雅治教授に聞いた。
■取得は任意のはず 一本化で事実上の「強制」に

幸田雅治教授

【幸田雅治教授】
本来、マイナンバーカードの取得は任意であり、義務ではありません。しかし、現行の保険証が廃止になり、マイナ保険証に一本化されると、事実上、強制と同じことになります。これは任意取得の原則に反する行為で、大いに問題があります。

もともと厚生労働省は、マイナ保険証と現行の保険証の選択制を打ち出していました。しかし2023年9月、河野デジタル相は「健康保険証や運転免許証、在留カード、その他カード、資格証など、全部マイナンバーカードにもれなく一本化し、(一本化を)加速をしていきたいと思っている」と発言。さらに翌10月の記者会見で、「2024年秋に現在の保険証の廃止を目指す」と、廃止時期を公言したのです。

ここで問題なのは、この件に関して、自治体にまったく相談がなかったことです。地方自治体の意見を聞かずに国が一方的に発表するというのは異例の事態であり、地方自治の否定と言わざるを得ません。
■法律の根拠なく「原則義務化」

令和4年6月の閣議決定で、保険医療機関と保険薬局に対し「オンラインによる資格確認の導入」が原則義務化され、そのことは、省令の【療養担当規則】に記載されました。その後、8月に開かれた説明会で、厚生労働省の担当者が「オンライン資格確認の原則義務化に抵抗すれば、【療養担当規則違反】になり、指導の対象となって医療機関指定の取り消し事由ともなりうる」という趣旨の強権的な発言をして、医療現場に混乱をもたらしました。

つまり、国は、医療機関や保険薬局に対して、マイナ保険証制度の導入を強制したと言われても仕方のないやり方をしたのです。ですが、根本的なことが間違っています。「療養担当規則」は、法律でなく省令(規則)です。法律の根拠を欠くもので義務付けているというのは大問題です。

このように、マイナ保険証に関しては、法的にも、地方自治の観点からも、問題だらけの進め方をしていると言えます。

そして何より問題なのは、このままマイナ保険証を強引に進めてしまうと、地域医療や高齢者といった弱い立場の人たちが取り残されてしまう危険性があることです。


■地域医療の担い手 小さな「かかりつけ医」が危機に

マイナ保険証への一本化は、地域の健康を見守る小さなかかりつけ医を、廃業の危機に立たせています。地方には、医師自らが、受付から治療、会計、事務手続きまで1人でこなしている医院もたくさんあり、医師の高齢化も進んでいます。こういった所では、オンラインシステムに対応が出来ず、廃業せざるを得ない状況になっているのです。

全国保険医団体連合会(保団連)によると、マイナ保険導入義務化直前の2023年3月に廃業した医院は、全国で1103件にのぼりました。そして、現行の保険証が廃止される2024年末までに廃業を決めている医院が、約1000件あるといいます。これはすなわち、無医村が増え、地域医療が崩壊する可能性をはらんでいると危惧します。
■高齢者施設が抱える不安 「利用者のマイナ保険証は預かれない」

関西テレビ

高齢者や障がい者施設では、マイナ保険証の管理について、不安の声が上がっています。
認知症の方が多く入居する施設などでは、現状、施設が保険証を預かって管理しているケースが殆どです。高齢者は医療機関の受診も多いので、入居者自身の管理が難しかったり、家族が近くにいない場合は、施設が管理せざるを得ないのです。

全国保険医団体連合会が1219ヶ所の特別養護老人ホームや老人保健施設に対して行った調査によると、現在、入居者の保険証を預かって管理している施設は83.6パーセント。しかし、現行の保険証が廃止され、マイナ保険証の管理が必要となった場合、「管理できない」と回答した施設が94%に達しました。理由としては、「カード・暗証番号の紛失時の責任が重い」「カード・暗証番号の管理が困難」といった意見が多くを占めました。
■今の保険証を残せばそれでいいのに

個人情報と結びついたマイナ保険証の管理は、介護施設にとって大きな負担になります。このままだと、高齢者や障害者、地域医療といった弱い所にしわ寄せが起こることになります。現行の保険証を残せばいいだけ、ただ残せばいいだけなのです。

マイナ保険証により、国民は現在よりも大変不便になります。とくに要介護高齢者や在宅介護高齢者にとって、医療アクセスの妨げとなる危険があります。このままでは、地方の自治体が地域医療を守ろうと必死になって取り組んでいることを無にしかねません。

マイナンバーカードと保険証の一体化は、G7で日本だけです。デジタル先進国の北欧のエストニアや台湾でも別々にしています。

健康保険証は、国民にとって身近で重要な問題です。もっと国民の声に耳を傾けて、最善の方法を検討して頂きたいと思います。
(幸田雅治教授)


米株上値試す、エヌビディア決算注目 今週の市場・予定 日曜夕方便 2024年5月19日 18:00

2024-05-19 20:57:49 | 日記
米株上値試す、エヌビディア決算注目 今週の市場・予定
日曜夕方便
2024年5月19日 18:00

日中韓、自由貿易の重要性を議論 4年半ぶりの首脳会談

日中韓3カ国の首脳会談が26〜27日、ソウルで4年半ぶりに開催される見通しになった。経済や安全保障で溝が深まっていた3カ国が集い、過度な摩擦を防ぐために対話を再開する。自由貿易の重要性を議論し、人的交流や経済協力など6分野を柱とする共同声明をまとめる方向で調整している。…続きはこちら

米株、上値を試す展開に エヌビディア決算に注目

今週の米株市場は上値を試す展開となりそうだ。米ダウ工業株30種平均は17日、終値として初めて4万ドルに乗せた。米国の利下げ期待の再燃で投資家のリスク選好度は強まっており、株高基調が続くとの見方が優勢となっている。…続きはこちら           
G7財務相・中央銀行総裁会議 今週の予定5月19〜25日

■19日(日)

◦ドミニカ共和国大統領選

■20日(月)

◦サウジアラビアのムハンマド皇太子が来日(23日まで)
G7財務相・中央銀行総裁会議 今週の予定5月19〜25日
今週の予定
2024年5月19日 0:00

■19日(日)

◦ドミニカ共和国大統領選

■20日(月)

◦サウジアラビアのムハンマド皇太子が来日(23日まで)

◦3月期決算=SOMPOホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、東京海上ホールディングス

◦本社景気討論会(都内)

◦4月の全国コンビニエンスストア売上高(日本フランチャイズチェーン協会)

◦台湾総統選で初当選した頼清徳氏の総統就任式

◦5月の中国最優遇貸出金利(LPR)

■21日(火)

◦十倉経団連会長会見

◦韓国、英国両政府共催の人工知能(AI)に関する「AIソウルサミット」(22日まで)

■22日(水)

◦3月期決算=日本生命保険

◦4月の貿易統計(財務省)

◦3月の機械受注統計(内閣府)

◦米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(4月30〜5月1日開催分)

◦ニュージーランド準備銀行(中銀)が政策金利発表

◦2〜4月期決算=米エヌビディア

◦4月の米中古住宅販売件数

■23日(木)

◦3月期決算=明治安田生命保険、住友生命保険

◦国際交流会議「アジアの未来」(都内、24日まで)

◦4月の全国スーパー売上高(日本チェーンストア協会)

◦4月の工作機械受注額(確報値、日本工作機械工業会)

◦主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議(イタリア・ストレーザ、25日まで)

◦5月の米製造業PMI速報値(S&Pグローバル調べ)

◦4月の米新築住宅販売件数

■24日(金)

◦4月の全国消費者物価指数(総務省)

◦4月の全国百貨店売上高(日本百貨店協会)