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野村とみずほ、計1億ドル超の損失か-オール・ブルーの取引失敗で 2024年5月3日 10:50 JST

2024-05-03 14:45:03 | 日記

野村とみずほ、計1億ドル超の損失か-オール・ブルーの取引失敗で
Donal Griffin、Lucca De Paoli
2024年5月3日 10:50 JST

オール・ブルー・キャピタルは今年に入って空売りで失敗相次ぐ
オール・ブルーによる決済不履行の影響で潜在的損失に直面

野村ホールディングスとみずほフィナンシャルグループは、投資ファンドのオール・ブルー・キャピタルが行った一連の株式取引の失敗に関連し、計1億ドル(約153億円)を超える潜在的損失に直面している。

  ニューヨークで提出された法的書類と事情に詳しい関係者の話をまとめると、オール・ブルーは今年に入り、複数の取引相手との間で行った空売りで失敗が相次いだ。オール・ブルーの2つのユニットは3月に英領バージン諸島で清算手続きに入ったことを届け出書類は示している。

  関係者によれば、オール・ブルーが決済を履行できなかったことが影響し、野村HDは140億円の損失を被る可能性がある。これとは別に、みずほはオール・ブルーには未返済の1900万ドルの債務があると訴えている。みずほがニューヨークで提起した訴訟の一部に関する書類で明らかになった。オール・ブルー側も当該事案を訴訟で争っている。

  潜在的な損失の大きさは、野村HDとみずほのリスク管理慣行について疑問を投げかけるものだ。世界中の大手金融機関はリスクの高い投資ファンドの監視を改善するよう圧力を受けている。野村HDは2021年のアルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻で約30億ドルの損失を出した後、内部管理の改善に数年を費やしてきた。アルケゴス問題はみずほにも損失を負わせた。

  野村HDとみずほの広報担当者はコメントを控えた。オール・ブルーの弁護士は、みずほの主張からオール・ブルーを断固として擁護すると述べた。オール・ブルーを率いるマット・ノバク氏にはこれまでにコメントを複数回求めたが、返答は得られていない。

  野村HDは先月、潜在的な損失に絡む貸倒引当金の計上を明らかにしていた。北村巧財務統括責任者(CFO)は、2024年1−3月期(第4四半期)決算で計上したホールセール部門での貸倒引当金について、2月に英国の子会社で発生した事案だと説明。同CFOによると、英国のブローカーからの株式委託取引で決済不履行が生じ、貸倒引当金として全額を計上した。関係者によると、そのブローカーはロンドンを拠点とするアバロン・キャピタル・パートナーズで、オール・ブルーに代わって取引の一部をアレンジしたという。

野村HD、英ブローカーとの株委託取引で決済不履行-債権回収へ精査

  アバロンの広報担当者はブルームバーグへの電子メールでの文書を通じ、ある顧客が2月に「複数の取引で決済できなかった」のを受け、英金融行動監視機構(FCA)に「即座に」通知したと述べた。同広報担当はその顧客を特定せず、それ以上のコメントは控えた。

  アバロンのようなブローカーは、トレーディングの世界で仲介業者として働き、買い手と売り手をマッチングする。通常、取引を決済するための株式や現金を受け渡すのはエンド顧客の責任だ。

  みずほは3月、オール・ブルーを相手取ってニューヨークで訴訟を提起。オール・ブルーが債務を返済せず、連絡を怠ったと主張している。オール・ブルーは不正行為を全面的に否定している。

  みずほの訴えによると、オール・ブルーは昨年末にみずほの米国法人に口座を開設。今年2月、スーパー・マイクロ・コンピューター株の空売りに動いたという。スーパー・マイクロの株価は今年に入って150%余り上昇。2月だけで64%値上がりした。

  法廷書類によると、オール・ブルーは全ての株式を返却できず、みずは1900万ドルの損失を被った。みずほの関係者はノバク氏の行方を追うのに苦労したという。

  オール・ブルーの弁護士は過去数週間、同社の1部門は3月末にかけて清算されたと訴訟で述べている。清算手続きのために作成された文書によれば、ノバク氏は事業閉鎖に署名し、破産処理はR&Hリストラクチャリングの実務家が担当しているという。

  みずほのバンカーの1人は、数週間前に決済されるはずだった取引について記述した電子メールの中で「ノバク氏は今週を通じてチャットがオフラインだった」とコメント。「彼とつながることができない」とした。

原題:Nomura, Mizuho Face Losses on All Blue Fund’s Failed Trades (1)(抜粋)



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円は1986年以来の低水準に落ち込む可能性、1ドル=165円も-RBC 2024年5月2日 18:04 JST

2024-05-03 07:41:54 | 日記

円は1986年以来の低水準に落ち込む可能性、1ドル=165円も-RBC
Ruth Carson
2024年5月2日 18:04 JST

介入は米国などとの協調が見られない限り効果がないだろう-タン氏
RBCは1-3月の円相場予想でブルームバーグのランキング1位



日本当局は円安に歯止めをかけようとしているが、円相場は1ドル=165円まで下落する可能性があると、RBCキャピタル・マーケッツのアジア外為戦略責任者アルビン・タン氏(シンガポール在勤)が予想した。RBCは1-3月(第1四半期)の円相場予想でブルームバーグのランキング1位だった。

  同氏は円が1986年以来の円安となる同水準まで下落するリスクがあるとみている。円は日米の金利差のために下落しており、当局が円買い支えの介入を重ねて実施するとの観測も弱気心理を完全に鎮めることができていない。

  タン氏は「介入は米国などとの協調が見られない限り、それだけでは効果がないだろう」と語った。投資家は年内にドル・円をさらに上昇させ、再び160円を突破して165円程度まで押し上げる可能性が高いと同氏は付け加えた。

Yen Last Traded at 165 in 1986



  香港時間午後3時37分時点の円相場は0.5%安の1ドル=155円38銭。円は今年9%以上下落し、主要通貨の中で最悪のパフォーマンスとなっている。

  円防衛のため日本当局が2回介入したとの臆測が飛び交う中、円に弱気な投資家は今週、円を34年ぶりの安値まで押し下げた。円は世界で最も退屈な通貨から、ホットな投機の対象へと変身した。

円が対ドルで上げ加速、一時153円台-円買い介入の観測浮上

  タン氏は、「再び160円を超えて円安が進むにはしばらく時間がかかるかもしれない」が、円一段安の可能性は高いとみている。介入のきっかけになりそうな特定の水準というよりも「動きの速さ」が問題だと同氏は述べた。

原題:Top Yen Forecaster Sees Currency Sliding to Lowest Since 1986(抜粋)

米国株、ダウ続伸し322ドル高 長期金利の低下で ナスダック反発 米国・欧州株概況 2024年5月3日 5:44

2024-05-03 07:39:04 | 日記
米国株、ダウ続伸し322ドル高 長期金利の低下で ナスダック反発
米国・欧州株概況
2024年5月3日 5:44

【NQNニューヨーク=川上純平】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比322ドル37セント(0.85%)高の3万8225ドル66セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前日に再利上げに否定的な見方を示したのが引き続き買い材料視された。米長期金利が低下したほか、決算を発表した一部の半導体株が大幅に上昇したのも投資家心理を支えた。

FRBのパウエル議長は1日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で「次の政策金利の変更が利上げになる可能性は低い」との考えを示した。市場の一部では再利上げ観測があったため、投資家の間で買い安心感が広がった。

市場では、パウエル議長の会見が想定ほどタカ派的ではなかったとの声が多い。2日の米債券市場で長期金利は4.5%台後半と前日終値(4.63%)を下回っている。金利と比べた株式の相対的な割高感が薄れたのも株買いを誘った。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のクアルコムが大幅高となった。前日夕発表の2024年1〜3月期決算が市場予想を上回る内容だった。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)といった半導体株も上昇し、米株相場を押し上げた。

もっとも、ダウ平均は伸び悩む場面があった。2日発表の1〜3月期の米労働生産性(速報値)では、企業の賃金負担を示す単位労働コストが前期比年率で4.7%上昇した。伸びはダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(4.0%)を上回った。ウェルズ・ファーゴのサラ・ハウス氏は「インフレ率を(FRBの物価目標である)2%に向かって持続的に低下させていくことを困難にさせる」との見方があった。

ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングやアマゾン・ドット・コム、アップルの上昇が目立った。ナイキとゴールドマン・サックスも高かった。半面、スリーエムやハネウェル・インターナショナル、ジョンソン・エンド・ジョンソンは下落した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発した。前日比235.477ポイント(1.50%)高の1万5840.958で終えた。アルファベットやネットフリックスが上昇した。