東証大引け 日経平均続伸 半導体高い、商い4兆円割れ
国内株概況2024年4月9日 15:24
9日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比426円09銭(1.08%)高の3万9773円13銭だった。米国での設備投資期待から半導体関連などに買いが入って日経平均を押し上げた。商いが乏しいなかで大引けにかけて株価指数先物に短期筋の買いが入り、この日の高値で引けた。
米商務省は8日、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が米アリゾナ州に建設する新工場に補助金を支給すると発表した。製造装置の引き合いが高まるとの思惑から東エレクやスクリン、レーザーテクなどが買われた。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を準備していることが9日わかった。バークシャーは日本の5大商社株を買い進めており、三井物や住友商、三菱商に思惑的な買いが入った。資源価格の上昇を追い風に、非鉄金属株も高かった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は26.37ポイント(0.97%)高の2754.69だった。JPXプライム150指数は続伸し、11.82ポイント(1.00%)高の1193.08で終えた。
8日の米主要株価指数が高安まちまちで手掛かりに乏しく、商いは低調だった。東証プライムの売買代金は概算で3兆9596億円と、1月30日以来、およそ2カ月ぶりに節目の4兆円を下回った。売買高は15億5143万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1155。値下がりは441、横ばいは56だった。
安川電や菱地所、信越化が上げた。一方、ソフトバンクグループ(SBG)や第一三共、ニトリHDは下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕