つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

秋分の日

2012-09-22 00:10:27 | ジャズ

 今日22日は秋分の日。

 「暦便覧」には、「陰陽の中分となれば也」とある。秋の彼岸の中日で、昼夜の長さがほぼ等しくなる。
  「秋涼」が「やや寒」に移ろい、「冷気」と対峠する頃。
 風によって、周辺の色も少しづつ秋色に染まり、そこかしこに「小さな秋」を見つけることができる。

 春分の日と比べて平均気温は10℃以上高め。夏の名残りがまだあるころ・・・


  今日聴いたジャズ・・・

  JOE LOVANO・・・「JOYOUS ENCOUNTER」

  現在のブルーノートを代表するサックス奏者、ジョー・ロヴァーノの通算17枚目となるリーダーアルバム。
  ワン・ホーン・カルテット作品。2004年発表の「アイム・オール・フォー・ユー」と同じメンバーによる構成。
  独特のフレージングで名曲に見事な解釈を試みている。

  脇を固めるのは、ハンク・ジョーンズ(p)ジョージ・ムラーツ(b)ポール・モチアン(ds)という強力布陣。
  各々が自己主張することなく、リーダーのジョー・ロヴァーノも吹きすぎず、ベテラン四人による名曲がここに蘇る。


1・AUTUMN IN NEW YORK・・2・BIRD’S EYE VIEW・・3・DON’T EVER LEAVE ME・・4・ALONE TOGETHER・・
5・SIX AND FOUR・・6・PANNINICA・・7・CONSUMMATION・・8・QUIET LADY・・9・JOYOUS ENCOUNTER・・
10・A CHILD IS BORN・・11・CRESCENT・・・

 穏やかで優しいフレーズもあれば、軽快で楽しいフレーズもある。ロヴァーノのテナー、ソプラノを初め、随所で聴けるハンク・ジョーンズ
 のピアノが印象に残る。ベース、ドラムスはあくまでサポートに徹している感じがあるけど、ベテランならではの味わいがある。

 1、4のスタンダードに加えて、2、9はロヴァーノのオリジナル、3、8、10はサド・ジョーンズの曲、5はオリバー・ネルソンの
 曲、6はセロニアス・モンクの曲、7はハンク・ジョーンズの曲、11はコルトレーンの曲・・と実に幅広い。
 

 最近、偶然にも”AUTUMN IN NEW YORK”のサックス、トランペット、ヴォーカルなど様々なヴァージョンで聴いている。

また、 ”A CHILD IS BORN”が入っているアルバムを見つけると、たいてい買っている。大好きな曲の一つ。

 同じテナーだったら、スタンリー・タレンタインの”STRAIGHT AHEAD”のこの曲の方が好みかも知れない。
 ロヴァーノもサド・ジョーンズが好きなんだろうなぁ~・・
 彼の曲を3曲も取り上げているくらいだから。。
 


  JOE LOVANO(ts ss)
  HANK JONES(p)
  GEORGE MRAZ(b)
  PAUL MOTIAN(ds)


   2004年9月8、9日 ニューヨークにて録音・・・