つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

秋の使者

2012-09-11 00:12:09 | ジャズ


  夕方、空を見上げていたら、いわし雲の一群が西から東へ物静かに移動してゆくのがみえた。

  そのあと、いくつもの絹雲が舞った。透明感のある衣が深いるり色の世界に溶けこみ、溶けこみながら

  様々に形を変えて流れるさまは、秋の使者にふさわしい舞いだった。

  近所の民家の畑には、アオジソの花が咲き、ニラの白い花に白いチョウが戯れていた・・・


  今日聴いたジャズ・・・

  THE TIERNEY SUTTON BAND・・・「ON THE OTHER SIDE」・・

  本作はTELARCを代表する、ベテラン・ヴォーカリスト、ティアニー・サットンのリーダー・アルバム。
  バックを務めるピアニストはもちろん、クリスチャン・ジェイコブ。。それに2人のベーシスト、ドラムス、
  ゲストにトランペッター(一曲にヴォーカルでも参加)

  ”HAPPY”のついた曲が何故か多い。落ち着いた曲中心だけど、5曲は弾んだヴォーカル、演奏も聴ける。
  良く練られた作品という印象をうける。


1・GET HAPPY(version1)・・2・HAPPY DAYS ARE HERE AGAIN(version1)・・3・YOU ARE MY SUNSHINE・・
4・GLAD TO BE HAPPY・・5・SOMETIME I’M HAPPY・・6・HAPPY TALK・・7・HAUNTED HEART・・8・I WANT TO BE HAPPY・・
9・MAKE SOMEONE HAPPY・・10・GREAT DAY!・・11・HAPPY DAYS ARE HERE AGAIN(version2)12・GET HAPY(version2)・
13・SMILE・・


 5、6、8、10、12は弾んだ趣の曲で、中でも8はトランペットのJACK SHELDONが参加しヴォーカルも披露している。
 4はトランペットとピアノとのかけあいが聴けるしっとりとした曲。
 第50回グラミー賞のジャズ・ヴォーカル部門にノミネートされた作品だけあってティアニーのヴォーカルはもとより、クリスチャン・
 ジェイコブのピアノを初めとして、サイドメンが実に良い仕事をしている。
 ラストに”SMILE”をしっとりと聴かせるティアニーのヴォーカルは心憎いばかり。こういう曲を歌わせると巧いなぁ~と思う。


  THIERNEY SUTTON(vo)
  CHRISTIAN JACOB(p)
  KEVIN AXT(b)
  TREY HENRY(b)
  RAY BRINKER(ds)


  special guest:

  JACK SHELDON(tp vo)


  ※THE TIERNEY SUTTON BANDとして他にも良い作品があります・・・