つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

葡萄

2012-09-24 00:05:29 | ジャズ

 この土、日、甲斐路は葡萄狩りの人々でにぎわったとか・・・

 ツユクサ、ハギ、ヒガンバナの咲く山すそを行くと、そこここに葡萄園の看板があり、山梨の葡萄狩りは大正のころから
 盛んだったという。観光農園のはしりだろう。今年は雨の少なかったことが幸いして、実りもいいし、味もいい、と土地の人
 は言っていた。

 古代ペルシャ語では、葡萄のことをブダワと呼んだという。葡萄の原産地は中東だ、という説があるが、ブドウということばもまた、
 ブダワから来たのだろうか・・・


 今日聴いたジャズ・・・

 JULIAN&ROMAN WASSERFUHR・・・「UPGRADED IN GOTHENBURG」

 本作は、ACT+YOUNG GERMAN JAZZシリーズでデビューした、ドイツの有望な若手のジャズマン、ジュリアン(弟、トランペット)
 とローマン(兄、ピアノ)のWASSERFUHR兄弟の第2弾にあたるアルバム。

 まろやかで、マイルド、歌心にあふれ、哀愁味も感じさせるジュリアンのトランペットとしっとりした美しい音色を聴かせる
 ローマンのピアノ・・・
 バックを務めるのは、ACT+随一の名ベーシスト、ラース・ダニエルソン、ドラマーのアンダーシュ・シュルベリ。
 プロデュースは、ヴォーカリストでもあり、本作で4曲にトロンボーンを披露している、ニルス・ラングレン。

 それに、テナーサックスとフリュートで3曲に参加している、MAGNUS LINDGREN、2曲にヴォーカルを聴かせる、IDA SAND、と
 実に豪華なメンバーでの一枚。


1・FADE A LITTLE・・2・GENO THE SHOESHINE・・3・TRAVELLER’S DEFENSE・・4・AIRPLAINES IN MY HEAD・・
5・NINNI’S DANCE・・6・DALODRUM・・7・DUSAN・・8・NOT STRONG ENOUGH・・9・TRAINWALK・・10・LOVE
11・SONG FOR E・・・12・SMOKE GETS IN YOUR EYES・・13・TOCCATA・・・

1、2,5、7、9、10はJ&R・WASSERFUHRのオリジナル、3、11はダニエルソンの曲、6はM・LINDGRENの曲、8はIDA・SANDの曲、

 どの曲を聴いても、落ち着いて穏やか、しっとりとした曲ばかりで、JURIANとROMANのトランペットとピアノを引き立てているかの
 ように、さりげなく、それでいて、各々のサポートが光る。ラストの13曲目だけが、ts fl tbと3管が入っているものの、
 アップテンポでありながら、うるさくもなく、いい感じの曲に仕上がっている。


 JULIAN WASSERFUHR(tp)
 ROMAN WASSERFUHR(p)
 LARS DANIELSSON(b)
 ANDERS KJELLBERG(ds)

 special guests:

 IDA SAND(vo on4&8)
 MAGNUS LIDGREN(ts on5&13 fl on6&13)
 NILS LADGREN(tb on3、11、12、13)


  2009年3月18-21日録音・・・