つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

三連休

2012-09-16 00:07:06 | ジャズ

 訪問していただき、ありがとうございます。

 三連休もあっという間に過ぎてゆき、残りわずかになりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか?
 日頃のおつかれを癒されましたでしょうか?
 寛いでお過ごしくださいませ。。


 今日聴いたジャズ・・・

 ドミニク・ファリナッチ・・・「ベサメムーチョ」

 1983年3月3日、アメリカ合衆国クリーブランド生まれ。
 ウィントン・マルサリスに見いだされた、ジュリアード出身、魅惑のジャズ・トランペッター。
 若さにも拘わらず確かなテクニックとバラードの巧さに定評がある。

 先達て書いた「SAY IT」とピアノ、ドラムスは同じ、ベースがピーター・ワシントンに代わっている。
 全11曲中、ピアノのアダム・バーンバウムが一曲、ドミニクが2曲提供していて、ほかはスタンダード
 で構成されている。

1・GHOST OF A CHANCE・・2・CAMINAMOS・・3・IT’S ALL RIGHT WITH ME・・4・BESAME MUCHO・・
5・AL DI LA・・6・LIBERTANGO・・7・SHMOOVE・・8・NOSTALGIA・・9・JIMMY TWO TIMES・・
10・YOU GO TO MY HEAD・・11・DOWN TO THE WIRE・・・

○歌心溢れ見事なテクニック、20歳とは思えないほど艶のある音色が聴ける・・1

○ラテン・タッチの物憂いムード漂う曲・・2

○ミディアムテンポで快適に吹いている。奔放さと謙虚さを兼ね添えたようにも感じられる。早いパッセージのピアノ、ベース、
 ドラム、それぞれのソロも聴ける・・3

○タイトル曲。ラテン・ナンバー。ドミニクはミュートトランペットで情感のこもった音色を聴かせる・・4

○エミリオ・ペリコーリが歌い、映画「恋愛専科」の主題歌としても使われた美しいメロディがドミニクによって蘇る。
 ジャズ・プレイヤーが取り上げた例は少ないのではないだろうか・・・5

○アルゼンチンの誇るアストラ・ピアソルが書いたヒット曲。ヨーヨーマのチェロでも有名になった情熱的なメロディを彼は的確に
 淡々とクールに吹いている。長めのベースソロも聴きどころ・・6

○ピアノのアダム・バーンバウムのオリジナル。フュージョン系の演奏にも通じるモダンで、ゆったりとしたムーディーな曲・・7

○ファッツ・ナヴァロのオリジナル。ベースとトランペットのデュオ。ベースをバックにトランペットが光る。
 ベースソロがステキなフレーズを聴かせる・・8

○ドミニクのオリジナル。落ち着いたマイナーなメロディが聴ける。バラードを中心にしたスタンダードが大好きというドミニク
 らしい曲・・9

○ヴォーカル・バージョンではよく聴く曲。ドミニクは吹くというより歌っている。ほんとに良く歌ってるなぁ~と思う・・10

○ドミニクのオリジナル。敬愛しているというフレディ・ハバード的なアプローチの中にジャズのエッセンスを感じる。
 8:34と本作では一番長いトラックになっている。弾んだ曲調で、サイドメンの活躍もめざましい・・11


  ドミニク・ファリナッチ(tp)
  アダム・バーンバウム(p)
  ピーター・ワシントン(b)
  カーメン・イントレJr(ds)


  2004年4月17、18日 ニューヨークにて録音・・