つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

朝顔

2012-09-09 00:09:27 | ジャズ

 夏の風物詩として広く一般に親しまれている、あさがおの花。。
 俳句では秋の季語になっている。

 鉢植えなどの朝顔の開花を、毎朝眺めるのは、とても楽しい。

 「展転(こいまろ)び恋ひは死ぬともいちじろく色には出でじ朝貌(あさがお)の花」(万葉集、作者不詳)
  の、あさがおは、美しい花の総称で桔梗、木槿、沢潟(おもだか)などの諸説がある。

 古来より、そのはかない姿が日本人の美意識をそそり、愛されてきた。

 「消えた希望」という悲しい花言葉もある・・・


  今日聴いたジャズ・・・

  INGER MARIE GUNDERSEN・・・「MAKE THIS MOMENT」・・

  ノルウェーの歌姫、インガー・マリエのデビュー作。
  1stアルバムとは思えないほど堂々とした趣がある。中には弾んで演奏されたり、歌われたりする曲でも、じつに
  しっとりと落ち着いたヴォーカルを聴かせてくれる。
  

1・LET IT BE ME・・2・MAKE THIS MOMENT・・3・BLAME IT ON MY YOUTH・・4・WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW・・
5・BUT BEAUTIFUL・・6・MELANCHOLY BLUE・・7・FOOL ON THE HILL・・NATURE BOY・・8・SONG FOR YOU FAR AWAY・・
9・ALLWAYS ON MY MIND・・10・JUST A SONG BEFORE I GO・・11・SEBASTIANS WALTZ・・


 キャロル・キングの4、レノン&マッカートニーの7、スタンダードの名曲3、5などを選曲し、どの曲も、しみじみとしていて
 中には途中、トランペット、サックス、ピアノなどのソロが入ったりするものの、彼女の歌を引き立てることに徹しているかのように
 終始、控え目で好感の持てるプレイを聴かせる。

 2のタイトル曲はピアノトリオをバックにゆったりとしたヴォーカルが聴けるし、3のスタンダードはピアノから始まり途中、ベースソロ、
 サックスも入っていて彼女はこの曲の良さを存分に発揮している。5のスタンダードもピアノをバックにしみじみと歌っている。
 
 7の”FOOL ON THE HILL”は、弾んで歌うのではなく、しっとりとまた寂しげな表情も感じるような曲に仕上げていて、ありきたり
 ではない趣がある。


  INGER MARIE GUNDERSEN(vo)
  OSCAR JANSEN(p)
  OLE KRISTIAN KVAMME(b)
  GEIR AGE JOHSEN(ds)

  KRISTOFFER HANSEN(arr pon9)
  OIVIND G、STOMER(sax)
  PER SIGMOND(tp)


   2004年6月録音・・・