白萩、白むくげ、白い百日紅、白い鳳仙花、そしてタンポポの白い絮(わた)。
夏の色から秋の色へとくっきりと移り変わる前の骨休めの色・・・
それが「白」だ。。「しらつゆ」というはかない白もあるけれど、秋は錦となる前の「余白」の穏やかさを
知る時期でもある・・・やがて朽ち葉の穂が白く光り、野風が草花の葉裏をなびかせることだろう・・・
今日聴いたジャズ・・・
RONNY JOHANSSON TRIO・・・「TENDERLY」
”ヌアージュ”・”エレジー”と書いてきて今日は、”テンダリー”
11曲中7曲がロニー・ヨハンソンの自作曲。ヨハンソンの作曲家としての素晴らしさを本作でも感じるし、またピアニストとしての
巧さも同時に堪能できる作品。タイトル曲を初め、スタンダードの選曲も気に入っている一枚。
1・ON VACATION・・2・BODY AND SOUL・・3・ALONE TOGETHER・・4・TENDERLY・・5・AT HOME・・6・SOME LIKE IT COOL・・
7・INTO SOMEWHERE・・8・A TANGO FOR THE SAINTS・・9・A MIDSUMMER WALTZ・・10・SWEET AND LOVELY・・
11・SEE YOU・・
○ピアノがメロディを奏でる。ベース、ドラムは控え目なサポートを聴かせる、楽しい曲調の・・・1
○スタンダードの名曲。ピアノがメロディを奏でた後、ベース、ドラムがさりげなく加わっている。ベースソロもいい・・2
○ベースがメロディを奏でる。続いてピアノに変わる。ベース、ドラムは味わいのあるサポートをしている。ここでもベースソロが
華を添えて美しい・・3
○タイトル曲。ベースで始まり、続いてピアノがメロディを奏でる。ベース、ドラムの穏やかなサポートがこの曲をよりいっそう良い
ものにしている。ベースソロも聴ける・・・4
○タイトルにふさわしくリラックスした演奏・・三人の会話が楽しめる穏やかな曲。ピアノがきわだって美しい・・5
○長めのベースソロの後、ピアノも加わりアップテンポで展開してゆく、凝ったアレンジが楽しめる・・6
○ベースソロで始まる。一風変わった趣があり、浮遊感がありミディアムテンポで演奏される・・・7
○スローテンポでピアノ、ベース、ドラムで始まる。ユニークな感じのする曲・・・8
○三人による演奏で始まる。ミディアムテンポの曲ながら穏やかな曲調。ここでもベースソロが聴ける・・・9
○タイトルどうり、甘く美しいスタンダード。ベースソロ、ドラムソロもあり、サポートととしても味わいがある、
弾んだピアノが美しい・・・10
○短い曲ながら静かなピアノが聴ける、〆にぴったりの曲・・・11
ピアノはもとより、ほとんどの曲でベースソロが聴ける。ドラムソロは10でしか聴けないものの、実に良いサポートをしている。
ロニー・ヨハンソン(p)
森泰人(b)
レイモンド・カールソン(ds)
2003年7月7、8日 スウェーデンにて録音・・