つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

晴れたり曇ったり・・・

2012-06-02 17:10:15 | ジャズ

 土曜日の今日はまずまずのお天気だった

 近くのお花屋さんへ出かけてきた・・
 可愛いお花を買ってきたら部屋中が明るくステキな雰囲気になった
 のんびりした休日。。
 明日は雨らしいのでいろいろと用事も済ませてほっと一息・・

 今聴いているジャズ・・・

 川嶋哲郎・・「ETERNAL AFFECTION」

 彼の初リーダー・アルバム。スタンダードにオリジナルを織り交ぜたカルテット作品。
 オープニングの”スフィンクス”を聴いた時、これはいい!と思った。堂々のブローは
 この曲でも聴けるけど一番豪快なブローが聴けるのは”テティアロア”(2曲ともオリジナル)
 ”ソニー・ムーン・フォー・トゥ”はソニー・ロリンズの名曲。彼は好んでこの曲をTMDでも
 取り上げている。”白夜””エターナル・アフェション”(ケニー・バロンとのデュオ)”武蔵野”
 オリジナルが続くがいずれもゆったりとした穏やかな曲調で味わい深い。
 ”武蔵野”ではソプラノサックスが聴ける。お馴染みの”枯葉”ではアップテンポで迫力満点に
 吹いている。こんな”枯葉”を聴けるのも珍しい。またサックスでの”イスラエル”を聴いたのも
 初めて。。これがとてもいい。この曲はピアノレスで演奏されるが川嶋哲郎のダイナミックなプレイが
 聴ける。〆は”コートにすみれを”再びバロンとのデュオ。コルトレーンの名演奏にも負けず劣らず
 すばらしいテナー。。

 ルーファス・リード(ベース)アキラ・タナ(ドラムス)のプレイも聴き逃せないところ。
 特筆すべきは随所で聴けるケニー・バロンのソロ。リーダー作ではしっくりくるアルバムには数える
 ほどしか出会っていないがサイドに回った時のバロンは本来の実力をより発揮しているように思えるし
 アルバム全体を質の高いものにしている・・そんなふうに感じるアルバムが多い。この作品でも然り
 
 川嶋哲郎(テナー&ソプラノサックス)ケニー・バロン(ピアノ)ルーファス・リード(ベース)
 アキラ・タナ(ドラムス) 1998年12月8&10日 東京にて録音

 川嶋哲郎:

 1966年8月9日富山県生まれ。
 6歳からピアノを始め12歳トランペット、高校時代テナーサックスに転向。大学在学中に独学でジャズ
 を始める。卒業後名古屋で会社員として勤務するが、原朋直(トランペッター)と大坂昌彦(ドラムス)に
 出会い27歳でプロに転向。テナー、ソプラノサックスだけではなく近年ではフリュートも演奏。

 原、大坂5、日野晧正5、大西順子6、日野元彦6等の活動を経て近年では東京銘曲堂(TMD)、メンバー
 を一新した自身のカルテットの他、ライフワークのソロ、デュオライブなども精力的に実施。
 また日野晧正、山下洋輔とのコンサートも不定期ながら数年に渡って開催。

 自己バンドによるアフリカ(セネガル&ギニア共和国)での公演、定期的に単身渡仏しヨーロッパ、各国
 の多数の演奏家との共演を果たすなど国際的にも表現の場を広げる。

 2009年1月にはニューヨークとボストンで行われたイベントに竹澤悦子と共に招待され演奏。
 同年より石森管楽器店にてセルフプロデュース公演を定期的に開催。さらに2010年より「サックス奏法研究会」
 を定期的に開催している。

 また2007年より2010年までJAZZLIFE誌にて「わがままサックス哲学」を連載。2011年より
 「気ままにジャズエチュード」を連載中。2009年より講師として洗足音楽大学での講座を受け持つ。
 
 その他、ヤマハミュージックアベニュー、石森管楽器での講座も行う。2010年にはジャズと日本文化
 の象徴である俳句を統合した「JAZZ句会」に出演。ジャズプレイヤーの枠を大きく超え日本の即興音楽家
 として独特な活動を続けている。

 1999年に初リーダーアルバム「ETERNAL AFFECTION」を発表。2004年からソロパーフォマンスを
 ライブ収録した「天元」シリーズ4タイトルを発表。
 2006年からはジャンル、楽器を問わずさまざまなミュージシャンとのデュオアルバムがリリース開始。
 最新アルバムはカルテット名義の「DAYS OF BIRD」。

 ※個人的にはカルテット作品より東京銘曲堂(TMD)の作品のほうが気に入っています