ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

ドキュメンテーションとアーカイブを日本語にどう訳すか

2007-09-15 09:29:57 | アーツマネジメント
ひとつ前に記事に関連して。

「豊島区生涯学習推進協議会」の会合で、私は、区の生涯学習センターの整備に関する同協議会としての意見書の内容を議論しているときに、「ドキュメンテーションとアーカイブが重要である」という発言をした。

実は、そのときは、それに続けて、「区民の皆さんの主体的な活動をエンカレッジすることが大事」で、それが「区民活動全体としてのエンパワーメントになる」、というような趣旨の発言した。

さすがに、喋っている途中で、あれ、カタカナ語ばっかりだな、と(なかば無意識に)思ったので、「エンカレッジ」については、何かの活動を行おうとする人たちを「応援する」「背中を押してあげる」活動、と言い換え、「エンパワーメント」については、より日常的な言葉である「パワーアップ」に言い換えてみた。

その後、意見書に関する議論がひととおり終わったところで、議論を聞いていた区役所の課長さんから、「ドキュメンテーション」と「アーカイブ」をカタカナでなく言い換えるのによい表現がないだろうか、と問いかけがあった。

そう言えば、豊島区では、役所のつくる文章になるべくカタカナ語ばかりにならないように注意している、という話を、以前のこの委員会の議論の中でも聞いたことがあったのを思い出した。

その場では、すぐによい訳を思いつかなかったので、後日あらためて考えて連絡しましょう、ということになった。

少なくとも私は、これまであまり意識して考えたことがなかったのだが、この2語については、定訳といえるものがまだないのかも知れない。

yahooの辞書では、以下のように説明されている。

ドキュメンテーション
文献や資料・証拠書類などを提示すること。また、情報を収集して整理・体系化し、記録を作ること。文書化。〔大辞泉〕

アーカイブ
〔補説〕 古文書、公文書館の意
[1] 大規模な記録や資料のコレクション。デジタル-データ化しての保存と世界的な相互利用が図られている。
[2] デジタル化されたデータを圧縮する技術や方法。より少ない情報量でデータの転送・保存を行うことができる。〔大辞林〕

これらも参考にして、生涯学習や市民活動を中心とする分野について一般的にあてはまるように考えてみると、私案だが、たとえば、以下のように訳すのはどうだろうか。
 
ドキュメンテ-ション
映像音声文字などによって出来事や活動を記録すること、また記録されたもの

アーカイブ
将来の活用のために集積保存整理された映像音声文字などによる記録資料

文章中で使えるように、ごく簡単な訳を括弧書きにして入れる場合は、ドキュメンテーション(活動記録の制作)、アーカイブ(記録資料)、くらいがよいのではないかと思う。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドキュメンテーションとアー... | トップ | 携帯のカタチ »

コメントを投稿

アーツマネジメント」カテゴリの最新記事