ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

トリエンナーレ市民報告書の序文

2006-04-22 11:42:37 | 横浜トリエンナーレ
ひとつ前の記事の続き。

横浜シティアートネットワーク市民広報グループ「はまことり」の企画制作による横浜トリエンナーレ2005の市民報告書「トリエンナーレからシティアートへ ~市民が見た横浜トリエンナーレ2005」が昨21日刊行された。私は、この報告書の企画、とりわけ全体の内容構成に当初から関わっていたので、報告書の中の「はじめに」という序文は、私が担当して書くことになった。

当初、この序文は、「はまことり」メンバー一同の立場や思い、あるいは私が見聞きしたいろいろな方たちの意見をとりまとめるかたちで、編集に関わる有志の代表というつもりで書いた。特に個人的な主張や見解を述べたわけではないので、個人名を出すつもりはなかった。その後、原稿を渡した後で、実際の編集作業の中心を担ってくれたタカラさんや高橋さんから、署名原稿にしてはどうか、という提案をいただいた。そこで、ちょっと考えて、それもありかな、と思い、そうさせてもらうことにした。私にとって、大変光栄なことである。

この序文は、この報告書の企画制作に関わったわれわれが、何のために、どういうつもりでつくったかという、いわば基本コンセプトを説明するものである。

以下に、その内容を示しておく。

本報告書は、「横浜トリエンナーレ2005」の会期前、会期中、会期後の、人と街に関わるさまざまな出来事とその変容の過程を、それぞれの現場に関わった市民の体験と視点を通して描き出し、その特色と意義を多角的に検証しようとするものです。
別の言葉で言えば、「横浜トリエンナーレ2005」をふりかえり、「現代アートに市民がどう関わったか」、「横浜で開催する意味は何か」、「国際展の意味とは何か」を、市民の目線からあらためて問い直す材料を提供することが本書の目的です。
本書が、2008年の第3回展に向けて、また、さらに長期的な展望において、市民とアートとの間にあらたな関係を生み出し、「シティアート」を振興していくためのささやかな一助となることを願っています。(了)

言うまでもなく、この冊子は、多くの方の賛同、応援、協力、献身によってできあがっている。編集や取材、執筆、写真撮影など、報告書づくりに実際に参加していただいた方々の思いも、上記の文章に書かれている思いと同じであろうと思っている。

報告書作成に関わっていただいたすべての方々にあらためて感謝し、敬意を表したいと思う。




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