ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

芸術文化とNPO

2005-02-12 14:58:48 | 大学
秋学期「芸術文化とNPO」の採点を終了。履修登録者208名のうち、レポート提出者183名。成績の内訳は、A29名、B72名、C45名、D(不合格、成績再評価対象者)37名。最高得点は95点。最低点は0点。レポート提出者の平均は、44.3点。直感的に言うと、成績の分かれ目は、レポート課題の設定意図を理解して授業内容と結びつけて答えていれば、だいたいB評価以上になる感じである。そのうち、内容がまとまっているものはA、やや出来のよくないものはB。課題の意図を十分に理解せず、単なる感想文のレベルとそう変わらないものはC。他人の文章の引用だけで自分の文章になっていないものはD。おおざっぱに説明するとすれば、だが。学生諸君には、まず、出題意図を理解するところからはじめてもらいたい。「この課題を出すことで、教師は何を答えてほしいのか」をぜひ考えてほしいものである。そのへんは、最終回あたりの授業の中で何度も説明しているはずなのだが。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 口上 | トップ | パフォーミング・アーツの世... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
テーマが難しかった? (高橋@GMY)
2005-02-12 19:13:51
「芸術文化とNPO」というテーマ自体が難しいものですね。本人(アーティスト、NPO、行政)すらよく分かっていない未開拓の分野ですからねぇ。

どんな内容だったのか興味があります。
返信する
学生はどこでつまづいたのか (そた)
2005-02-13 11:18:04
たしかに、とっつきにくいテーマかも知れません。この科目はマネジメント学部が設立された初年度(2002年度)から開講していますので、今年で3年目です。私の授業の中ではそれなりの蓄積が出来てきたかな、と感じています。しかし、まだ世の中に出版物の形で出ているわけではないので、他の科目と同じように世間的に出回っている参考文献を見つけてレポートを書こうとすると、データが古くなったり、視点がずれてしまって別の内容になってしまったりする、というわけです。現在進行中の、まだ参考文献になっていない段階のことについて論述せよ、と言われていることに気がついていない学生は、当然当惑したでしょうね。それが今回の「出来の悪さ」の原因だと思います。まとまった文献にはなっていなくても、新聞や雑誌記事については主要なものを紹介しているので、それらと講義レジュメとを材料にして書いてくれればよいのですが。参考資料は十分すぎるほど用意して手渡してあるのです。ただ、そのことに気がついてくれないのが問題で・・・。



実際に、どういう課題を出したか、ご紹介しておきます。



次の課題(1)(2)について簡潔に説明しなさい。字数は本文全体で1200~2000字とする。(注や参考文献の記述は指定字数に含めない)



(1)日本のNPOの現状について説明しなさい。その際、以下のA・Bの2つの事柄について、それぞれの根拠を明確に示しなさい。



A. NPOは近年急速に増えつつある

B. NPOの活動基盤はいまだ未整備である



(2)「アートNPOとは何か」を簡潔に説明した上で、日本のアートNPOの現状と課題について、自分のことばで(※)説明しなさい。



(補足1)下線部(※)の指定は、資料や参考文献の活用を制限する意図ではなく、逆にそれらの利用を強く推奨するものであると理解すること。

(補足2)レポート作成にあたって、授業中に紹介した朝日新聞の連載記事(「アートをひらくNPO」)に必ず目を通しておくこと。



補足コメント

上記(1)の課題は、ほんの数行で答えてもらいたい事柄だったのですが、多くの学生がここでひっかかりました。延々、NPOとは何か、という「NPO概論」を(概説書から引き写してきて)展開していました。そこでとまってしまうと、まったく「芸術文化とNPO」の中身に入らないままになってしまい、何のためにこの授業を受けたのか、ということになってしまいます。



返信する
意識調査したくなりました (高橋@GMY)
2005-02-13 18:54:25
この課題を行政の担当者にやらせてみたいですね。

何点とれるでしょうか?



思いついた! 意識調査アンケートを行いましょうか?

 
返信する

コメントを投稿

大学」カテゴリの最新記事