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趣に赴く(38)

2010年12月16日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
北九州市八幡東区の「槻田校前」バス停。

浅野小倉駅バスセンター~三萩野~南小倉駅前三叉路~到津の森公園前~槻田校前~(一部、八幡高校)~七条~大蔵~中央町八幡駅~祗園三丁目~黒崎引野口~下上津役~小嶺車庫~千代四丁目~香月営業所」を結ぶ「43番」と(八幡駅~香月間の本数は少ない)、平日朝一本だけ「砂津山路」を走る「54番」のルートとなっている。

「槻田校」というのは、近くにある槻田小学校のことだと思われるが、「槻田小学校前」ではなく「槻田校前」である。
このような例は、「中原校前」「鳥飼校前」「福地校前」「長行校下」…などほかにもあって、いずれも昔からある古いバス停である。

“昔からある古いバス停”というのも、かなり曖昧な表現だと思うのだが、あくまで私の感覚が基準なので、「私が物心ついた時点よりもずっと前から」ありそうなバス停であれば、“昔からある古いバス停”ということになるので、その点はご容赦ください。

「~校前」と同様に、「熊西局前」「土井局前」「福間局前」「草野局前」…のように、郵便局を「局」で表すケースもある。

もし今、全くの白紙の状態からバス停の名前を付けるとすると、「~校前」「~局前」のような名前の付け方はなされそうにない。
「~小学校前」「~郵便局前」や、もっと位置関係を厳密にして「~小学校西口」とか「~郵便局入口」…などになってしまいそうである。

たしかに「~校前」「~局前」では、バス停の近くにある施設が「小学校」なのか「中学校」なのか、「郵便局」なのか「電話局」なのか「放送局」なのか…などは何もわからず、“説明力”に欠ける面は否めない。
ただ、「西南分校前」が「分校」からかなり離れていても「前」のように(現在「分校」に相当するものはない)、「~校前」「~局前」には、“バス停の名前は簡潔なほうが美しい”という「美意識」や、“長ったらしくしたってしょうがない”という「潔さ」「大らかさか」のようなものを感じざるを得ず、バス停の名前を「観賞」するという観点では、とてもポイントが高いと思うでのある。
(つづく)