国木田独歩が頂上からの展望が素晴らしいと描写した元越山は、低山だが大分県の
山の中でもベストワン(山と渓谷社刊「大分県の山」)とされている
以前所属していた山岳会時代からの山友3人で古祖母山に登る計画をしていたが、
1人が所用で参加できなくなった そこで、行き先を元越山に変更し、佐伯市の
山友に電話で登山口を確認したところ、「県外から帰省していた兄弟達が予定を早め
て帰省したので、私も参加する」と案内役を務めてくれた
彼女は随分前に大崩山で会って以来、九重連山などに同行しているが、今回の同行
者と一緒に3人で古祖母山に登ったことがあった その時には、途中でお互いに
「鼠年生まれ」であることが分かると、「今日は敬老の日だからゆっくり歩くように」
と私が言った言葉を無視して、「風さんは蛇年生まれだから、鼠年生まれの私たちは
風さんの餌だ」と言って私を待たずに、さっさっと先に登って行った
今回は、彼女が案内役だから先頭、私が2番目で延岡の後輩が後詰になった
ところが、7歳年配の私が若い2匹の鼠に取り囲まれた格好で歩くと、「敬老の日」
などと言う言葉は今回も全く無視された
しかし、不思議なことに、今回は4~5回の「短時間立休み」をしただけで凡そ
2時間半の登りを歩いた 前後から若いエネルギーの発散を受けたのだろうか
登山道はよく整備されていた 以前私が3回登った時とは違う「木立登山口」
から登ったが、登山道の途中には案内標柱がしっかりしていた 特に、頂上の
手前900mからは、100m毎に標柱が設置されていた
頂上に着いた頃から展望ができない状況になったことは残念だったが、2匹の
鼠のお陰様で、久しぶりの山にもかかわらず、若い山友の足に合わせて(?)歩いた
こが嬉しかった 有り難い
先日の韓国岳では何度も休憩し、4合目を過ぎた辺りから、初めて2本のストック
を使用し、若い同行者には頂上で随分長い間待たせたことから、今回、何故順調すぎ
る歩きが出来たのか信じられなかった
それにしても、傘寿に近づいている私が安全に山を楽しむことができるのは、同行
してくれる山友がいることだ。私も、野菜や魚、肉などの食事、散歩、毎日数回の
ストレッチ等に気を配っているが、最近は以前のような単独登山は控えてえいる
高齢の私に不測の事態が生じた時、救助を連絡してくれる山友は必要だ 山に
誘ってくれる山友、声を掛ければ同行してくれる山友がいることは有難い
2019年5月7日
風
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