安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

祖母山宮原コース登山道で昼寝

2013年08月09日 11時39分50秒 | 日記
 8月8日の木曜日午前2時35分に目覚めた
 携帯電話の「アラーム」は3時に設定していたが、起床してストレッチを済ませ、シャワーを浴びて
白湯を飲み、生ロイヤルゼリーを食べるのはここ何年か続く日課

 祖父、両親、叔父の写真にお茶を入れ、インスタントみそ汁にネギと卵を入れて朝食を食べると、出
発予定の4時を少し過ぎていた

 尾平の有料駐車場(近くの旅館所有地)に着いたのは、8時を過ぎていた  有料駐車場に駐車して
いる車はなかったが、何時ものように近くの路側帯には2台の車が駐車していた  安全を考慮して有
料駐車場に停めたが、下山後に荷物を整理していると、朝は無かった約3センチの金属製ネジが車の後
輪の近くに落ちていたので、駐車場から300mほど離れた旅館まで行って注意しておいた  しかし、
旅館の主は駐車場の料金を受け取ると、「誰がネジを置いたのか」とつぶやきながら引き下がった
有料駐車場の管理人としての意識は全く感じられなかった

 先日は下を通った最初の橋を渡って対岸の杉林に入ると、直ぐに「尾根経由」と「林道経由」の登山
道に分かれる  登りは林道、下山は尾根経由に決めていたので、右側に進んだ   

 暫く歩き、体が慣れた所で簡単なストレッチをした  林道経由は何度か涸れ谷や浅い谷を渡った
30分ほど歩くと、作業用のトラックが交差可能な広い林道に出た  以前も何回か通っているのだが、
あっけにとられた  林道を15分ほど歩くと、林道の終点手前から左の谷に降る  谷に降ると対岸
の取りつきまでロープが張ってあり、対岸の樹木には赤いテープが沢山ついている

 暫く急な坂道を登ると、30分ほどで左手から尾根道が合流するので、ここは登ってきた道をほぼ直
進する  このコースでは、殆どが急登だが、我慢して登ると、20分で標高1000mの標識がある
ところが、その標識の横に「三合目」の案内板もある  これは、きつい  「エ! まだ三合目か」

 登山口の宮原コースと黒金尾根コースの分岐個所に「標高600m」と書いてあったことを思い出す
と、「標高差400mで三合目」が納得できるような・・・・・

 標高1400mの宮原まで約4時間は予定より遅かった  疲れた  しかし、ここでも私は勘違い
をしていた  20年ほど前に初めてこのコースを歩いた時、宮原に着く前の登山道は竹藪の中の急登
だと思い、今日もその覚悟をしていたが、宮原の手前10分ほどは比較的に楽な道だった  宮原につ
いて大障子から合流する登山道を見て気が付いた  あの時は上畑~障子岩~大障子から祖母山に登っ
ていたので、宮原の手前での竹藪道は苦しみながらの登りだったことを思い出した

 宮原で小休止して1500mの標識を通り過ぎ、前の背の手前で祖母山と天狗岩を観た  今朝は青
い空に白い雲が浮いていたが、この時間になると今日も天狗の辺りは霞んでいた  岩場で天狗や祖母
山を眺めながら昼食を食べようとザックを下して、屈伸運動をした  ついでに、横になって少し体を
伸ばそうと考えて、岩を枕にして横になった

 気が付いて時計をみると、40分ほど時間が経過していた   登山途中で、登山道で寝てしまった
爽やかだった  睡眠不足と疲労(過労)のために眠ったのだろうが、片方は低い樹木が生い茂り、片
方は絶壁の間を縫うような狭い登山道なので、寝返りをすれば崖下に転落したかもしれないことを考え
ると、有り難いことだった

 先日の黒金尾根コースに続いて今日の宮原コースも祖母山の頂上には行かなかったが、思いもよらな
い「登山道での居眠り」のお蔭で爽やかな気分になり、「鹿の背」の直前で引き返すことにした 

 林道経由と尾根経由の分岐から右折して尾根コースに入ると、登山道は林道経由より尾根経由の方が
登山道としては綺麗に整備されており、危険個所は殆どなかった   勿論、ロープを張ってある所は
何か所かあったが、ロープに頼らないで通ることは困難とは思われなかった  

 尾根経由の登山道は綺麗に整備されているが、傾斜は相当にきつかったので、「この坂道を登るのは
大変だろう」と思いながら歩いた

 しかし、渡渉箇所は多分1カ所だったと思うし、そこは多少雨が降っても深くなったり、急流になっ
て危険なことはないだろうと思われたので、降雨が予想されるようなときの下山は尾根経由にすべきだ
と考えた

 下山後は、先日から何度か夕食を食べている「天然鰻」を料理する店に電話で予約した  鰻は高齢
の主が谷川に捕りに行くほか、地域の友人が持参することもあるそうだ   何分、予約を受けてから
鰻をさばくので、「 鰻1疋を使ったうな丼 」を食べるためには少なくとも20分以上はかかる

 子供の頃は自分で捕ってきて、自分でさばいていた天然の鰻を堪能した後は、延岡市の虎屋に急いだ
 
 一昨年、仏像写真の個展開催でお世話になった延岡の虎屋の主から「日向市の大御神社の洞窟から外
を見ると、龍が天に昇っているように見える」ので、撮影してほしいと言われていたので、先日撮影し
た写真を届けた  

 気軽な気持ちで三脚とカメラ2台などを持って大御神社に行くと、駐車場に多くの乗用車が駐車して
おり、観光バスも駐車していたので驚いた  予想以上に広大な敷地の東側裏手(?)の海岸奥に洞窟
があり、その中に大御神社境内社として鵜戸神社(龍宮)が祀られている   洞窟の中から外を眺め
ると、確かに「昇龍」のように見える  

 虎屋の上田社長は写真を喜んでいただき、昇龍(白龍)は一昨年に竹内一忠先生が発見したものであ
り、竹内先生によれば洞窟の入り口は凡そ5千年前に、当時は乾燥気候のため、雨乞いとして、龍=雷
(稲光)=雨を意識しながら、岩を掘ったものだなどと話して頂いた  近日中に再度撮影に行くと言
うと、その時は大御神社の宮司を紹介して下さると言って頂いた  有り難いことだ

    2013年8月9日    
                                            風


川上渓谷入り口  ここを通り、林を抜けると左側にトイレがある

青い空に白い雲  一番高いのが天狗岩  右に祖母山、天狗岩の左は烏帽子岩

最初の橋を渡ると直ぐに林道経由と尾根経由の登山道に分かれるので、見逃さないように

突き当りは広い林道に出る

林道の終点から左の谷に降る  急坂なので慎重に

左側から尾根経由登山道が合流する

標高1000mの標識と「三合目」の標識

宮原 1400mの標識  大障子からの道が合流する

標高1500mの標識

祖母山は霞んでいる

天狗岩も霞んでいた

尾根経由登山道の入り口は厳しいようだが

さて、私は誰でしょう

尾根経由登山道は、殆どこのように整備されており。林道経由より快適に歩く

尾根経由登山道唯一の(?)渡渉箇所

登山口から最初に渡る橋 

洞窟の中から外を見ると、龍の形をした隙間に、鳥居、岩礁~海~空が見える