goo blog サービス終了のお知らせ 

Somethingブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ウォーターシール

2012年06月21日 | エンジン1GM
駆け足のように台風4号が、日本列島を縦に通過して行きました。
清水のウチのハーバーは被害がなかったようです。
上架艇も、もちろん無事。
でも、台風5号も続いていると…温帯低気圧になったのかな。


ところで、また、1GMのウォーターポンプ(笑)。

インペラーが収納されているウォーターポンプ。
1GMでは、この真下にオイルパイプが通っている。




ウォーターポンプの下部に水抜き用の穴がある。
ウィープ・ホール(涙線)と呼ぶようだ。
この穴からポトポトと海水が漏ることがある。
そして、海水がこのパイプを腐食させることもある。
「設計ミスだ」…と云う人もいた。



しかし、新品あるいは再生品のウォーターポンプを取り付けると
少しも海水が漏らないのだ。
漏っている艇はウォーターポンプのインペラーだけ交換している
艇ではないだろうか?。


インペラーを抜いたウォーターポンプの回転軸。
この軸を取りまいているパッキン。ウォーターシール。
これを交換しているかどうかで、水漏れが起きる。
当然、パッキンを交換している艇は水漏れが起きない。



この交換は、自分では出来ないので業者にお願いしているが、
裏側のベアリングから外さなくてはならないようだ。




これが、外した軸受のパッキン。ウォーターシール。
ウォーターポンプから水漏れがあって、オイルパイプを濡らしている艇は
ウォーターポンプの新品、あるいは再生品と交換したほうがよいかも。







ドライブユニット

2012年06月13日 | エンジン1GM
ヤンマー1GMのセイルドライブ。ドライブユニット。
冷却水取り入れ口は、ドライブユニットの下端部と



横側にある。
冷却水は2系統の取り入れ口がある。




この横穴、ドライブユニットの後部に3カ所開いている穴の掃除がタイヘン。
4ミリくらいのビスの頭をカットしたモノにステンレスの棒を溶接したモノで、
耳掻きのようにして掻き出す。
また、ステンレスワイヤーをほぐしたモノを使って、各穴の間の掃除。




艇が浮いている時に素潜りで、この穴を掃除するのは息が続かない(泣)。
ボンベを背負っていれば出来るけど。

それと、海中でこの穴を掃除すると、掃除をした残骸、細かくなった貝殻が
ドライブ付近に浮遊していて、すぐにエンジンを掛けると、その細かくなった貝殻
を吸い込むことになる。



しかし、ボルボのエンジン、ドライブユニットは、この穴がドライブユニットの
前方に在って、下端部からの穴と接続している。黄色の丸がボルボの穴。
故に掃除が楽だ。






サーモスタットを外す

2012年06月05日 | エンジン1GM
1GMのサーモスタットを外すには、まず、この金属製のパイプを緩めることから始まる。
オイルのパイプか?。
赤丸印がサーモスタットが入っている所。




このパイプがサーモスタットの前を通過しているのでレンチが入らない。
ボルト2本を緩めてカバーを外すと、サーモスタットの頭が見える。



これをプライヤーでつかんで引き抜く。




汚れているけど、鍋に水を入れて湯を沸かす。
サーモスタットを中に入れて動作実験をする。
湯が熱くなると弁が開き、水を注入して冷えてくると弁が閉じる。
これだけ汚れてくると、交換した方が良いけど、今回は敢えて抜いたままにした。
暖国静岡では常に冷却水が廻っていても、オーバークールにはならないという。





シリンダーの内部も汚れている。
ヤンマー純正の洗浄液(スケール除去剤:K-1)を循環させて掃除をしようかな。
でも、案外厄介(笑)。

サーモスタットを入れずに、分解した逆の順序をたどって組み直す。

バッテリー1。
電源オン。
エンジンキーを差し込み、オン。
スタータースイッチ、オン。
一発でエンジンスタート。
5分間ほどアイドリング。
バッテリー:ボス
モヤイを外して、ドッグアウト。





高速、巡航スピードで機走してからスロットルを下げる。
ピー音は鳴らない。
万歳(笑)。

下図のように、エンジンが冷えている時はサーモスタットの弁が閉まっていて
エンジン内に冷却水は廻らない。
エンジンが暖まって来ると、サーモスタットの弁が開き、エンジン内に冷却水を
取り入れて、エンジンを冷やす。

ここまでは、上手く動いている。
スロットルを下げても、しばらくはエンジンは熱いはずだ。
でも、その時にサーモスタットの弁が閉まってしまう。
エンジン内に冷却水を取り入れることがなく、エンジンを冷やすことが
出来なくなる。



そういうことだろうか?。





犯人はサーモスタットか?。

2012年05月30日 | エンジン1GM
サムシングのエンジンはヤンマー1GM10。
一気筒。9馬力。
それにセイルドライブ。
冷却水取り入れ口はドライブユニットについている。
ここにフジツボなどが着いて、悩ましいけど、普段潜って掃除しているので
それほどついているわけではない。




その取り入れ口を通過した海水はコックを通過して、ホースを経由して
海水ポンプ(ウォーターポンプ)に入ってくる。
故に、普通の状態で海水ポンプのイン側のホースを外すと海水が
ジャンジャン出てくる。




問題はここから先だ。

先日、この海水ポンプを新品(再生品)と交換した。
アイドリング状態でピー音が出ることはなくなった。

日曜日、仲間2人と機走で出かけて巡航でチェックして、帰港した。
ポンツーン直前で回転を下げるとピー音(泣)。




ここを通過した海水はサーモスタットを通過してシリンダーヘッドに導かれる。




エンジンが冷めている時にはサーモスタットの弁が閉じて赤矢印のように
排水されてしまうが、エンジンが暖まって来るとサーモスタットの弁が開き
海水が黄色矢印の方向に流れ、シリンダーヘッドを冷やすことになっている。
サーモスタットも鍋に入れて煮て、弁の開閉をチェックしたのだけど、
今になって思うと、気になるところだ。
交換した方がよいのか?。



今度はサーモスタットを外してみようと思う。
それほど海水温が冷えない場所なので、サーモスタットがなくても大丈夫だと
聞いている。

ピー音が鳴った時でも冷却水は出ている。
ピー音が鳴らない時はシリンダーヘッドを触っても、それほど熱くはない。
ピー音が鳴った後は、シリンダーヘッドは、熱くなっている。


          ◆           ◆

セイルドライブ SD20








ウォーターポンプ交換

2012年05月23日 | エンジン1GM
久々のエンジンメンテナンスです。
ヤンマー1GM10。21年目に突入(泣)。

2009年7月にウォーターポンプを丸ごと交換しました。
http://white.ap.teacup.com/something/750.html

アイドリングをして10分ほど経過すると、ピー音が鳴り、
冷却水は出ているけど排水水温が高くなる。
前回も同じような現象でした。

ウォーターポンプから先のホース類、サーモスタット、ミキシングエルボウは
チェックを一週間前に行いました。
そこで、気力が途切れて止めてしまったけど、今日はウォーターポンプの交換。



エンジンの下部にあるので、うずくまって仕事をしなくてはならない。
この体勢が結構タイヘン。
半月板損傷した左膝をねじった体勢が続くんで、要注意。

冷却水のコックを閉めて、海水が入ってこないようにするんだけど、
この作業もエンジンの裏側にもぐり込むので、これまたヘンな体勢を
取らざるをえない。
それから、冷却水ホースを両側外して、レンチを使ってウォーターポンプを外す。



小さなボルトを三本緩めてポンプの蓋を外してみると、こんな感じ。
ちょっと塩の結晶がついているけど、ハウジング内部はピカピカ。



それでも修理したインペラーとガスケットを新しくした再生品と交換した。






緩めた箇所のボルト、ネジを全て締め直して、ホースを接続して冷却水コックを開く。
エンジン、ON。
アイドリング状態。
時々スロットルを押して回転数をあげる。
その間、約1時間。
ピー音が鳴ることもなく、快調に排水が出るようになりました。

しかし、インペラーのゴムが変形していたり、ハウジングの内部に堆積物が
溜まっていたりしたわけではない。
原因が分からない。
インペラーの腰がへったったのかな。





ミキシングエルボ

2010年01月13日 | エンジン1GM
冷却水逆流について<eWIND>さんから、沢山の事を教わった。
このトラブルは宝くじに当たるようなモノらしい(泣)。

http://blogs.yahoo.co.jp/syounanokaze/59382009.html

こんなエンジントラブルに当たらずに「年末ジャンボ宝くじ」の一等に当選して
くれれば、何も悩むことは無いはずだ(笑)。



注意する事は
1、ミキシングエルボと海水面の高さ
2、ミキシングエルボとウォーターロックの相対的高さ
3、ウォーターロックの構造および十分な容量
4、アンチサイフォンバルブの高さ
5、排水ホースはウォーターロックから一度大きく立ち上げる


いま、<サムシング>に出来ることは2、3、5だ。
4のアンチサイフォンバルブの設置は艇の構造的な問題、カネの問題も相まって
難しい(泣)。


僚艇の<SWING>(SWING31:ツボヰ造船)のエンジンルームに潜ってみた。
エンジンはボルボ。
ミキシングエルボは逆U字型になっている。
が、アンチサイフォンバルブは着いていない。





2or3年前、に「ベータス社」ウォーターロックに交換した。
なおかつ、ウォーターロックから排気口まで大きく立ち上げて排気ホースが逆U字型に
なっている。





ウォーターロック交換

2010年01月07日 | エンジン1GM
年末に海水冷却水がシリンダー内に逆流してエンジンが故障。
http://white.ap.teacup.com/something/826.html

キャビン内でオーバーホールして修理は終わった。
エンジンは起動して、機走はできるようになった。
しかし、トラブルは年越しになった。
原因の究明はできたが、いまだに解決には至っていない。

ヨット仲間の何人かに問うたが、頻繁に起きるトラブルではないらしい。
エンジンが廻っている時には起きないトラブル。
エンジンを停止した直後に、エンジンが冷えて行く時にウォーターロック内に残った
海水を引っ張ってしまうトラブルとも聞いた。
一種のサイフォン現象が起きるのが原因とも聞いた。
エンジンが古いから起きる、新しいから起きない…というトラブルでもなさそうだ。



その逆流防止のためにウォーターロックがあるのだが、容積が足りないのか?。
ミキシングエルボとウォーターロックとの相対的高さの不足か?。

エンジンを切る時には、ニュートラルにしてから、一度回転を上げて、冷却水を吹き飛ば
して、スロットルを戻してから切るのが良い…と云われていたのは、ウォーターロック内
になるべく海水を残さないためなのか?。
たまったカーボンを吹き飛ばすためなのか?。


容量の大きなウォーターロック、アンチサイフォン機能があるミキシングエルボを
使うことによって、このトラブルを避けることが出来るようだ。
アンチサイフォン付き(?)ミキシングエルボの1GM用(下側の図)。
http://sea-item.shop-pro.jp/?pid=12648504





http://www.yanmar.co.jp/prod/marine/marine/engine_maintenance/ym/regularly_check.html#e5


まだこれは発注してない。


より大きい容積のプラスチック製ウォーターロックに交換することにした。
「ベータス社」







いくつか問題点が出てきた。
今までのホースの内径:インが45ミリ、アウトが38ミリ。
ベータス社のウォーターロックはイン、アウトとも45ミリ。
tommyさんが教えてくれた「変換アダプター」を頼んだ。

新しいベータス社のウォーターロックを壁面に留める方法が無い。
何かのプラスチックケースに入れて、ケース自体をビスで壁面に留める方法か?。
或いは、幅広のFRPベルトのようなモノを作って固定するか…だ。




ピストンリング

2009年12月28日 | エンジン1GM
業者から電話連絡。

シリンダーヘッドを外してひび割れがあるかどうかのチェック。→問題なし。
シリンダーヘッドを外したら、排気バルブが少し錆びている。→非常に気になる。
排気バルブに水分が入ったと言うことだ。



エンジンを裏返してピストンを抜いた。
3本あるピストンリングの一番上のリングが、ピストンに固着している。
塩水が入ったため、シリンダーに張り付いて居なくてはならないリングが
錆びて、広がらなくなってしまったのか。
故に圧縮不良を起こしている。




この夏、ミキシングエルボウは交換した。
異常はみられない。

すると、10年ほど前に交換した、ウォータロックの不良と思われる。

外側はしっかりしていても、内部の隔壁が壊れているのではないか。
故にエンジンを停止した後、海水が逆流したのではないか。








   ウォーターロック



1GM シリンダーヘッドのガスケット

2009年08月04日 | エンジン1GM
シリンダーヘッドの化学薬品での清掃が終わり、バルブの摺り合わせと燃料ノズルの
チェックも終わった。
新しいガスケットを取り付けてシリンダーヘッドの組み立てが終わった。
テスト走行して、今までピー音のする状態にしてみたが、鳴らなかった。
冷却水ランプも点灯しない。
これで1GMのトラブルは無くなったと思われる。


古いガスケットを業者から受け取った。
不思議なコトが分かった。なんだろう?。

写真を見て欲しい。
シリンダーの穴はA、B、C、D、E、Fの6個ある。
ヘッド側も同様である。




しかし、ガスケットによってB、D、E、Fの4つの穴はふさがれている。
閉鎖されているのである。

「?????」
使用している穴はAとCの穴の2個だ。





それもCの穴は小さくなっている。直径6ミリくらいだ。
AとCの穴が生きていれば、冷却水は廻ることになる。
位置関係からCが吸水側だと思う。Aが排水側だ。

何故だろうか?。

ヤンマーに問い合わせてみたい。
http://ymrweb2.yanmar.co.jp/group/srv_sup.nsf/input-marin1.html




1GM シリンダーヘッド

2009年08月03日 | エンジン1GM
やっぱり、ココに手を付けなければダメだ。

シリンダーヘッドの分解をすることになった。
自分では出来ないので業者にお願いする。



海水吸入口のキングストンを閉めた。
オルタネーターも、ミキシングエルボウなどもシリンダーに接続されているナットを
緩めて外し、4本のボルトで留められているシリンダーヘッドを上に抜く。

出てきました。
阿武隈さんが紹介してくれたこのウェブサイトと全く同じ状態。
http://propman.blog56.fc2.com/blog-entry-35.html



6個ある穴が塩の結晶で埋まっている。
全くの動脈硬化状態(泣)。それよりも胆石か。尿道結石か(笑)。
ちょっと胆石の気があるので、自分のを見ているようだ(泣)。
自分の血管もそうかな(大泣)。


ガスケットを抜きます。




ヘッド側です。
当然、コレステロールがビッシリです。




シリンダー側です。
説明は不用ですね(泣)。



これで、良くも冷却水が出ていたと思います。

ヘッドを持ち帰って貰い、結晶を取り除き、薬品を循環させて掃除。
バルブの摺り合わせと燃料ノズルのチェックもやることにした。