セミナーでやっている「カバラと『生命の木』」の内容のダイジェストの第12回は、第2セフィラ、コクマーについて。
霊的向上のあらゆる局面は不安定な力の状態から始まり、組織化の過程を経て均衡に達する。やがてその均衡が崩れていくつかの力が競い合う状況が生じると、次の向上が始まる。
空虚な中に置かれた点である第1セフィラ、ケテルは、その静的な結晶への力の流出があるレベルを超えると、均衡の崩れた力が新しい発展へと向けて動き、空間を通じて点が線となって伸びていく。
即ちコクマーとは動的なセフィラであり、力を貯蔵する器というよりむしろ力の流れる通路と考える方がよい。そしてコクマーからの流出を受ける第3セフィラ、ビナーこそ、最初の安定したセフィラなのである。
コクマーとビナーは元型的な陽と陰であり、この対立する2極の間に生じる2本の柱の間に顕現世界は創られている。この柱が「生命の木」に現れる「慈悲の柱」と「峻厳の柱」と呼ばれる2本の側柱である。この「慈悲」と「峻厳」の2本の柱はそれぞれ積極性と消極性、男性性と女性性、秩序と破壊を表す。そして「慈悲の柱」の頂点にあるコクマーは父性と力を、「峻厳の柱」の頂点にあるビナーは母性と形を司っている。
なお、カバラでは父を生命の与え手、母を死の与え手と考える。なぜなら形を与えるものは形成者、組織者であると同時に限定者であり、一度形が作られるとやがてそれは向上する生命の妨害者となって解体と破壊をもたらし、遂には死に至らしめるからである。
生命は顕現世界の「至高の父」(=コクマー)と「至高の母」(=ビナー)の間に織りなされ、一個体の中の生理的なリズムから民族の治乱興亡までが、この2つの極の間に生じるリズミカルな周期性として現れてくるのである。そこから「生命の木」をクラニオに用いる方法についてセミナーで語ってみた。その部分の動画を添付する。
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