深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

虎拉(ひし)ぎ

2020-01-17 21:01:48 | 一治療家の視点

同名のマンガのアニメ化で、2019年末にその第1期の放送が終了した『炎炎ノ消防隊』。そのレビューをしようというのじゃないのでストーリーには触れないが、なかなか面白かったので興味のある人は見てくれ(今なら公式が1/31までの期間限定で全話をYouTubeで公開している)。この記事は、その18話で出てきたものについての話だ。

その18話とは、主人公の特殊消防官、森羅久坂部(しんら くさかべ)とその同僚、アーサー・ボイルが、第7特殊消防隊の大隊長、新門紅丸(しんもん べにまる)の下で鍛え上げられる、という回なのだが、その中で新門大隊長は森羅に「虎拉ぎ」という手の形を教える。古武術の中で使われる手の形の1つで、脚の力を強めるものだという。

物語の中で新門は「虎拉ぎ」の作り方を、「人差し指を親指を付け根に、親指を小指の付け根に持って来る形だ」と説明している。アニメでは、森羅は示指と母指の指先を、それぞれ母指の付け根、小指の付け根に触れるようにして「虎拉ぎ」を作っている。

けれどもネットで「虎拉ぎ」の形を調べると、指先は触れずに浮かせろ、とか、手首を背屈させろ、といったものもあって、正しい形というのがいまいちハッキリしない。

一応、参考までに古武術家の甲野善紀がNHKの番組で「虎拉ぎ」について説明している動画をつけておこう(その説明は8:20頃に出てくる)。

 

が、いずれにせよキネシオロジストならば、こういう手の形を見たら「もしかして、これ何かのモードなんじゃね?」ということは当然考える。で、自分でいろいろ試してみると、やっぱりこれモードとして使えるようだ、という結論になった。以下、それについて述べる。
ただその前に、ここに述べるのは単に私はそう思うというだけで、キネシオロジーとして何らオーソライズされた話ではないので、その辺はご承知置き願いたい。

それから、いくつか手の形を変えて試してみたが、(下半身の力を強めるという本来の「虎拉ぎ」の効果は別にして)モードとしてはアニメの中で森羅が使っている形が一番使いやすいので、ここではそれを「虎拉ぎ」の形として採用する。
なお、この形は『霊符全書』(大宮司朗、学研)の付録「道教秘印集 百訣全図」にある虎訣によく似ている。(偶然か?)



さて、その「虎拉ぎ」の形だが、本来はそれを作っている人の(下半身の)安定性を高めるというもののせいか、この形を作って調べると相手の微細な異常を増幅させて検出することができるようだ。そのため私は仮称だが、これを増幅する(=amplify)モードの意味でアンプ・モードと呼んでいる。

またこのアンプ・モード、術者側で相手の身体空間の定義を(例えば実座標空間から複素座標空間へ、あるいは通常のユークリッド空間の位相からヒルベルト空間の位相や離散位相、密着位相などへ)変えると、そこから新たに定義された空間構造の中でまた微細な異常を検出することができる、という優れものだ。

そういうわけで、これを少しずつ試してみているが、あなたがキネシオロジストならこのモードの検証に加わり、この記事へのコメントのような形でもいいので結果をフィードバックしてもらえると助かる。

「モードなんて知らんぞ。そりゃ何だ?」という人は下の動画をご覧あれ。


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