下北沢でアングラ芝居を観る 2005-12-31 15:30:28 | 趣味人的レビュー 年内の治療を12/29で終え、30日は下北沢のザ・スズナリに、新宿梁山泊のアングラ芝居を観に行った。こういう時でないと、平日には芝居やコンサートには行けないので、下北沢も含めて久しぶりのこと。演目は唐十郎書下ろしの『風のほこり』。 主人公の名は田口加代。パンフレットによると、唐十郎の母親の実名(旧姓の)であるらしい。と言っても、もちろん唐十郎が「女の一代記」なんかをやるハズがない。昭和5年の浅草 . . . 本文を読む
薬が引き起こす予期せぬ症状 2 2005-12-28 14:43:52 | 症例から考える 今来ている患者さんの一人は、主訴が腹部痛である。激痛ではないが、常にシクシクと痛む腹部に悩まされている。4年ほど前に脳梗塞で入院。幸いにして、麻痺などの後遺症はないが、降圧剤を服用している。それに加えて、この腹部痛で、鎮痛剤や制酸剤、そして検査しても何ら異常が出ないことから、抗不安剤など、数種類の薬を処方されている。もちろん、薬を飲んでも症状は改善しない。むしろ、家族も含めて、薬自体が症状の原因に . . . 本文を読む
診療報酬引き下げに思う 2005-12-19 09:54:34 | Weblog 2006年度からの診療報酬の引き下げが決まった。下げ幅は3.16%。これでも過去最大の下げ幅だというから恐れ入るが、新聞には、さっそく日本医師会の会長をはじめとして、医療側からの「医療の質が落ちる」「医療崩壊が起こる」という、脅しとも恨み節とも取れるコメントが踊る。しかし、ちょっと待ってくれ。下げ幅は3.16%というけれど、本体部分だけではたったの1.36%でしかないのだ。 もし、自動車会社で給 . . . 本文を読む
デフレの時代にサヨナラを 2005-12-16 13:23:27 | Weblog 来年度の税制大綱が固まり、これまでの減税、景気対策路線から、増税路線に大きく梶が切られることとなった。そして消費税率アップも、大綱の方針通りなら2007年度から実施される可能性がある。それでなくても、原油の価格高騰など、物価の上昇ファクターには事欠かない。いよいよデフレの時代が終わるようだ。 私個人としては、デフレというのは決して嫌いじゃなかった。何と言っても、この15年くらい、ものの値段が全く . . . 本文を読む
鍼灸治療を受けて患者が怒ってしまった、という話 2005-12-10 12:40:16 | 一治療家の視点 これは私が鍼灸学校に行っていた時に聴いた話。重い腰痛持ちの人がいて、その人にどこかいい治療はないかと相談を受けた人が、ある鍼灸の治療院を紹介した、という。そこで、その人はさっそく、その紹介された鍼灸院を受診した。そこの先生も××さんからの紹介だから、ということで一生懸命治療し、1回の治療で腰痛はかなり改善したらしい。ところが、××さんが「どうだった?」と聞いたら、その人は「もう二度と鍼灸なんか受け . . . 本文を読む
「下流」でGO! 2005-12-06 16:30:40 | Weblog あるスジ(と言っても、もちろんヤバいスジではない)からの紹介で、三浦展(あつし)氏の『下流社会』(光文社新書)という本を読んだ。バブル崩壊から15年、いわゆる中流階級の崩壊はかなり前から言われてきたが、そこで誕生しつつある新たな階層が下流である、というのが三浦氏の主張。今、ベストセラーになっているそうで、そう言えば雑誌の記事などで「下流××」などというタイトルが目に付くのは、そういうわけだったか。 . . . 本文を読む
鍼灸マッサージ師の憂鬱 2005-12-02 13:04:07 | 業界のウラ事情 テレビや新聞などで、カイロプラクティックやリフレクソロジー、アロマテラピーなどの番組や記事が出るたびに、ザワザワとし始める輩がいる。「非合法の治療を肯定的に取り上げている」「法律を知らないのか」「そもそも無資格の人間が治療行為をするのは危険なのだ」「許せん」「マスコミに抗議のメールを送ろう」…”われこそは国家資格を有する、真の治療家なり。業界の秩序を守るために立ち上がらん”ということなのかもしれな . . . 本文を読む