今更ながらの『スチームボーイ』賛 2006-04-28 16:16:59 | 趣味人的レビュー 大友克洋の『スチームボーイ』を、やっと観ることができた。公開は2004年だから、2年遅れである。かつて『AKIRA』で、サイバーパンク(←死語?)の騎手と呼ばれた大友が、今度は19世紀末のイギリスを舞台に、きっちりスチームパンクしている。何より、アナーキーなストーリー展開に、久しぶりに心が晴れる思いだった。 この2004年は、この『スチームボーイ』のほかに、押井守の『イノセント』、宮崎駿の『ハウ . . . 本文を読む
The HISTORIANが半分まで読み進む 2006-04-17 10:12:47 | 趣味人的レビュー The HISTORIAN(邦訳名『ヒストリアン』)がやっと400ページを超えた。400ページと言っても、何しろ全部で800ページを超える大作だから、まだ半分にしかならない。あのTHE DA VINCI CODE(邦訳名『ダ・ヴィンチ・コード』)でも、ペーパーバックで400ページちょっとだから、もう読み終えそうなところなのだが…。それはともかく、The HISTORIANのundead(不死なる者 . . . 本文を読む
時を駆ける治療家 2006-04-11 19:32:00 | 症例から考える 治療では、一部には「今は問題ないけれど、少し前に××のような症状が出て、心配になって来た」というケースもあるが、その対象となるのは、あくまで現在の症状である。しかし、それには遠い過去に起こった出来事が関わっていることがある。そしてそれは、大きな事故や手術、あるいは大地震などに遭遇したこととは限らない。そのため、治療ではその原因を求めて過去へと遡っていく必要が、しばしばある。 そのためのツールとし . . . 本文を読む