セミナーでやっている「カバラと『生命の木』」の内容のダイジェストの第11回は、第1セフィラ、ケテルについての続き。
第10回で見たようにカバラではアツィルト界(純粋霊界)、ブリアー界(元型的心性界)、イェツィラー界(アストラル体的心像意識界)、アッシャー界(物質界)という4つの世界それぞれに「生命の木」が存在していると考える。
で、アツィルト界とブリアー界は第10回で述べたので、今回はイェツィラー界とアッシャー界について。
だがその前に、アツィルト界でのケテルの作用を表す神名「エヘイエー」について補足すると、「エヘイエー」は「私は在ろう」と訳されるが、それは自然の体系が静的なものでも、創造過程がずっと昔に完了してしまった存在体系でもなく、脈動し、進歩し、常に生成を続けるものであることを示している。
クラニオと関連づけると、これは動的静止(Dynamic Stillness)の概念と重なる。つまり動的静止にアクセすることは、あくまで擬似的なレベルではあるが、「生命の木」のケテルの位置に立つことを意味すると考えられる。
さて、イェツィラー界に働くケテルの天使は「カイオト・ハ・カディシュ」四聖獣で、これは地、水、火、風の四大の根を象徴している。つまりケテルは四大が湧き出す泉であり、オカルティストはこの天使を通じて自身を宇宙的な力と一直線に結び、自らの行為が宇宙の創造過程の一部になるようにする。
またここからの連想で、ケテルにはタロットの4つのエースが割り当てられる。
アッシャー界におけるケテルの称号「ラシッド・ハ・ギルガリム」すなわち「原初の渦巻」とは星雲のことで、天文学者が渦巻き状の形をした星雲を確認するずっと以前からカバリストは星雲の存在を知っていたのだ、という話もあるが、私はその考えには疑問を持っている。ただ渦巻きの形は世界中で様々な宗教的、魔術的なシンボルとして使われてきているのは事実だ(この辺りのことはNHKで大昔に放送された『未来への遺産』の中の「聖なるかたち」の回で詳しく述べられている)。
万物照応表でケテルに割り当てられているのは、宝石ではダイヤモンド、鳥では白鳥と鷹、香料は龍涎香、そして色は白である。
最後に、セミナーでマクロコスモスとミクロコスモスの照応について語っている部分のダイジェスト動画を添付しておく。
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