深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

カバラと「生命の木」 13

2018-05-30 13:12:03 | 心身宇宙論

セミナーでやっている「カバラと『生命の木』」の内容のダイジェストの第13回は、第2セフィラ、コクマーについての続き。

コクマーに割り当てられたイェツィラー文には「照明的知性」、「一者の光輝」、「創造の王冠」などがある。
「照明的知性」とは、「光あれ」という創造の言葉のこと。またメイザース、クロウリーによる体系「777」では、コクマーに「栄光の内なる衣」という言葉を割り当てる。これはグノーシスの用語で、生命の動的な力(これを霊という)が肉体の形をした粘土に魂を与えることで形成されるものを言う。いずれも力が形の中に受肉し、形が力によって生命を与えられる、ということを表している。
「一者の光輝」の「光輝」という言葉は流出、すなわち輝き出ることを表し、コクマーは純粋存在の中にあるものというより純粋存在の流出的影響力であることを示している。
そしてその純粋存在である第1セフィラ、ケテルは顕示宇宙に覆いかぶさる外的な存在で、その中に浸透しているものはないが、「創造の王冠」はコクマーが顕示世界に衝撃を与え、顕示世界に先立つもの、という意味を持つ。

第12回でコクマーと第3セフィラ、ビナーとの間の二極性について述べたが、実はコクマーの位階自体に性の霊的意味や二極性の宇宙的意味についての知識が関係している。顕示世界とは相反する二極を通じて生じるものだから、二極性の原理はマクロコスモスの間にもミクロコスモスの間にも働いている。そして性とは、宇宙の二極性に関わる潜在力の顕現形態の1つである。

コクマーについてここまで述べてきたことをヒントに、クラニオの概念と「生命の木」の対応についてセミナーで語ってみた。その部分の動画を添付する。

さて、タロットの小アルカナの4つ組みは四大元素と対応している。具体的には
星・貨 ― 地
杯   ― 水
棒・丈 ― 火
剣   ― 風
という対応関係にある。そして四大の力の根を表す4枚のエースは第1セフィラであるケテルに、4枚の「2」はコクマーに配当される。コクマーの「2」が表すのは上に述べた二極性の原理であり、その二極性の調和、四大元素の調和的均衡である。


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