ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

天国でも轟け! 必殺の地獄拳!!

2005-08-21 00:16:20 | 映画
先日映画監督の石井輝男氏が亡くなった。
享年81歳、また一人日本から偉大な映画監督がこの世を去ってしまった。
石井監督と言えば世界的に“キング・オブ・カルト”として誉れ高く絶大な人気を誇り、ジョン・ウーやタランティーノ等と言った監督達がその影響を認め敬意を払っていた。
何故石井監督が“キング・オブ・カルト”なのか?!
今邦画が数十年ぶりのブームに沸いているが、日本映画が娯楽の頂点で光り輝いて時代に映画を撮りまくっていた人である。
それも作品の多くは世間の良識ある人々からイヤな目で見られそうな作品ばかりだ(笑)、エロ・グロ満載の作品を物凄い勢いで撮りまくっていた。
世間からは“低俗”や“悪趣味”等と烙印を押される事が多かった。新東宝での「海女」シリーズ、ライフ・ワークでもあった江戸川乱歩作品の映画化、「網走番外地」や「異常性愛」シリーズ…正にカルト“キング・オブ・カルト”と言う呼称がふさわしい「生きる伝説」だった。
日本映画の低迷と「低俗かつ有害」と叩かれ不遇の時もあったが、近年再評価の高まりによりまた石井節全開の強烈な作品を撮っていた。
石井監督の作品はその内容故に一時期映像ソフトの困難かつ廃盤化により(苦笑)、劇場でしか観る事が出来ない時期があった。
僕が初めて石井監督の作品を観たのは、夏休みの恒例のイベントとなっていた某ミニ・シアターでの上映会だった。
知人から「とにかく凄いから一度行って観ろ!」と言われていた、好奇心のままに劇場に駆けつけ今まで遭遇した事のない衝撃を受けた。
エロ? グロ?! 悪趣味!? こんなに面白い映画を撮る人が日本にまだ居た事実に驚いた。
個人的に石井監督の作品で大好きな作品は我らが千葉“サニー”真一主演の『直撃地獄拳! 大逆転』、そして日本映画最凶にして最狂の傑作『江戸川乱歩全集~恐怖奇形人間』だ(思いっきりベタやな:苦笑)。
石井監督の追悼を込めて多くの作品がDVD化されるが、今挙げた作品はDVD化されない…多分後者は永遠にソフト化されないのかもしれない。
いつの日か多くの作品がソフト化され多くの人々に観られ、顰蹙と絶賛の声を受ける事を願いながら心からその冥福を祈ります。
本当は『トランスフォーマー』の実写映画化(監督はマイケル・ベイ!)に対抗して、何と『百獣王ゴライオン』がハリウッドで実写映画化されるネタをイヂろうと思っていた(笑)。
どう考えても“バカ映画”にしかならない企画である、でもハリウッドはマジで超大作として撮ろうとしている心意気に心を打たれて期待している。
深刻なネタ不足を叩かれるハリウッドだが、アニメや恋愛とTVシリーズ化を目論だ映画を量産する今の日本映画よりも刺激的かつ凄いかもしれない。
エロ・グロ・悪趣味・低俗・バカ映画の何が悪い?! 映画とは究極の娯楽であり、総合芸術である事を言い続けたのは他でもない石井輝男監督だったのだ。
間違いなく日本映画の“もう一つの時代”が終わった…。


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2 コメント

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楽しみ (はまはま)
2005-08-21 08:54:52
百獣王ゴライオン楽しみです!

フゥ―――――(●∀●)―――――ウ!
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コメントありがとうございます (アラレだんな)
2005-08-21 14:43:28
マイケル“爆発”ベイ監督より、個人的には『ゴライオン』の

実写化の方が期待してます。

でも監督は誰になるやら!?
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