ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

SUMMER SONIC Part-3(マテ、スワレ、ナカユビタテロ!!)

2005-08-15 22:48:50 | 音楽
ステージに9人が揃うと、そのまま“The Blister Exists”でショウがスタート!
ステージの中央に立ち野獣の如き雄叫びを上げコリー(Vo)、コンディションも良いのか良く声が出ているし改めて彼の声に惚れぼれする。
出だしはジョーイのドラムの音が大過ぎたが、その分ジョーイのテクニシャンぶりを実体験出来た。
両脇を固めるショーンとクリスによるパーカッション・ソロに歓声が上がる。ショーンは何だか“邪悪なドラえもん”って雰囲気だが、クリスと共にコミカルながら物凄いテンションで観客を煽る!
途中ジェイムズ(G)の音が途切れる事もあったが、メタル・ジェイソンことミックと共に分厚いヘウ゛ィーなリフを刻む。
もう“踊る骸骨”って感じのシド(DJ)はステージの上で飛び回り、アクションは控えめながらポール(B)やクレイグ(Manp)も存在感充分だ。
前日の東京ではコリーのMCで日本語が少ないと不評だったそうだが(笑)、大阪ではもう日本語連発! 曲が終わる度に「オオキニ」と律儀に良い、判り易くゆっくり英語のMCで観客とコミュニケーションを取るフロント・マンぶりには貫禄すら感じる。
噂のメンバーのライフ・マスク(!)を被って演奏する名曲“Vermilion”は更に不気味な雰囲気が際立ち、SLIPKNOTと言うバンドの持つ懐の深さと抱える闇を感じさせる。
コリーの「大阪、サイコー」の言葉の後、「俺達のショウに前にも来た奴はどれだけいる?」と急に問いかけた。
すると彼は「初めての奴も居るんだな、じゃあ俺達の“お約束”を教えてやるよ」とあのフレーズを口にする。
“You'be 555,I'm A…?”そして観客は“666”と応える。
曲はそのままSLIPKNOTのテーマ・ソングと言っても良い“The Heretic Anthem”へと突入、それにしてもバンドの発する爆発的な勢いと殺気にも似た威圧感は壮絶だ。
一曲ごとにメンバーがステージから消えたり、コリーのMCと曲の始まりがブツ切れてしまう事もあったが、そんな事は曲が始まってしまうと木っ端微塵に粉砕されてしまう。
SLIPKNOTは凄まじい破壊力と勢いで代表曲の数々を叩き付け、観客はそれに応えるように興奮と熱気は高まって行く一方である。
終盤コリーが大阪の観客が世界で一番である賞賛の言葉が送られると、コリーの「ハキダセ!」の絶叫と共に“Spit It Out”へと雪崩込む。
曲の中盤コリーはゆっくりと観客に「スワレ、スワレ」と観客に指揮を下す、もう最大の“お約束”に観客はニヤニヤしながら座り始める(笑)。
気の早い一部のファンがピョンピョンと跳ねている、それを見てコリーがすかさず「マテ!」と言い観客が爆笑する。
一連のコリーのMCに対しヨメが「ワシらは犬扱いか!」と突っ込んでいたが、ジョーイのカウントとコリーの「トベ!!」の絶叫と共に会場の観客が一斉にジャンプする様は壮絶だ。
怒濤の勢いのまま究極のデス・メタル・ナンバー“People=Shit”が炸裂! コリーの「ナカユビタテロ!!」で、観客から凄い数の「FUCK OFF」サインが突き出る美しい光景が見られた(笑)。
バンドは更に“Surfacing”を演奏して、正にステージをブッ壊して次々と降りて行った。
最後コリーはステージで力尽きたかの様に倒れたが、起きあがると深く一礼すると奥へと消えて行った…。
僕のSUMMER SONICはコレで終わりを告げた、大トリのNINE INCH NAILSは最初から観る気か無かったので会場を後にした。
その時何とか持ちこたえていた空から、大粒の雨が一気に降って来た…もう駅に着く頃にはズブ濡れになっていた。
長い様で短い一日だった、また来年是非参加してみたいと思った(大阪での開催は最後との噂もあるが…)。
ロックは素晴らしい、そう心から実感出来た…正にForever Young!な一日であった。
P.S:今日は終戦記念日だ、アレから既に60年と言う歳月が流れた。色んな事が起きるが、この日本が平和である事に変わりはないのだ。この平和が続く事を…。

SUMMER SONIC Part-2(怒濤の夏祭り篇)

2005-08-15 14:30:22 | 音楽
雲の間から陽の光が差し込みだした頃、THE MAD CAPSULE MARKETSが登場した。
先に登場したORANGE RANGEと同じミックスチャー系ロックと言えるのかもしれないが、比較する事自体THE MAD CAPSULE MARKETSのファンには申し訳ないかもしれない程に、その実力の違いは「プロ」と「アマチュア」並に違っていた。
野太い歓声に迎えられ登場した彼ら、いきなりヘウ゛ィーな音を突きつけて来る大迫力ぶりに圧倒された。
さすが海外で鍛え抜かれた生粋のLIVEバンドである彼らは凄い! 登場した瞬間に全てを自分達の支配下に強引に持っていく手腕はさすがであり圧倒的。
それに答える観客の熱狂ぶりも半端ではない! モッシュにダイブと一気にヒートアップしていく!!
楽曲良さ、演奏力、パフォーマンス等、全てにおいて洗練され見事な完成度と迫力だ。
この日最大の盛り上がりを見せTHE MAD CAPSULE MARKETSのLIVEは怒濤の勢いで終わった、とにかく凄かった…しか言えない内容で圧倒されたままだった。
ただ気になったのが観客の中にいた連中だ。THE MAD CAPSULE MARKETSのファンの様だがそれまでしこたまビールを呑み酔っぱらい、そのままの勢いでダイブやモッシュをやらかし何度もセキリティーに捕まっていた。
まぁ~気持ちは判るがそんなに暴れたいなら何故前方ブロックに行かない? 僕らが居たのは後方ブロックだったが、確かに盛り上がっていたがモッシュやダイブをやる雰囲気ではなかった。そんな中に自ら危険を悟り後方で楽しんでいる小柄な女の子達も居た、そこで何も考えずに飛び込み暴れるのは単なるバカだ。
楽しみ方は人それぞれだが、場を考えずに無闇に騒ぐのは他に多大な迷惑を与える事を肝に命じて欲しい。
もし仮に自分達のLIVE中に観客側で事故が起き怪我人が出たら、何よりアーティスト側が大きなショックを受けるのだから…。
この日最高の盛り上がりを見せたTHE MAD CAPSULE MARKETSが終わり、イベントは一気に佳境に突入していき雰囲気は最高潮に達した。
そこで登場したのが「ロックの生きた伝説」こと大御所DEEP PURPLEだ!
今日の他の出演者達とは親子程の年齢の差がある訳だが、今も現役で最前線で活躍する彼らはステージに現れるだけで凄まじいオーラを発していた。
セットリストも噂通り往年の名曲が並ぶ怒濤ヒットメドレーだ!!
ビールを煽りながらシャウトするギランには全盛期の鬼気迫るモノは無かったが、あの年齢で名曲を崩さず唄えるのは凄い。
懸念されたペイスのドラムもスウィングして良い味を出していたし、グローバーもブリブリ言わせながらベースを弾きまくっていた。
現役を引退したロードの後任であるエイリーのKey、現在バンドの中で一番若いモーズ(!)の超絶技巧のギターはため息の出る程の素晴らしさだった。
ロックとは何ぞや?! と正にお手本とも言える素晴らしいLIVEだった。
DEEP PURPLEが横に揺れる良い感じのグルーウ゛を残した頃、陽も暮れて場内は闇に包まれ我らがSLIPKNOTが登場するのに最高の雰囲気が整った。
これまでのステージ・チェンジとは明らかに違う、機材の多さと異様な雰囲気に観客から「お~っ!」と唸り声が上がる。
定刻通りに大音量で“Prelude 3.0”が鳴り響いた、次々とメンバー達がステージに現れた。
さぁーいよいよ待ち望んだSLIPKNOTだ!!

SUMMER SONIC Part-1

2005-08-15 12:30:14 | 音楽
行ってきました! SUMMER SONIC'05!!
心配された天気も非常に微妙だったのですが、思ったような大雨にならず薄曇りなのは結果的に晴天よりも良かったのではと思います。
朝早く家を出て会場入り、もう南港全体にロックなお祭りムードが一杯で入るだけで気分が高まりました。
まず会場に入ってからはグッズ漁り(笑)、イベント関連の公式グッズは2日目だけあり良さげなモノは大半が売り切れ。
そんな中欲しかったSLIPKNOTのTシャツを購入、何やかんやしているもこの日一発目のTOWERS OF LONDONの演奏が始まる。
彼らには申し訳ないが全く興味関心が無かったのでインテックス大阪で腹ごしらえ(*^_^*)、イベントの公式スポンサーであるHeinekenの生ビールの旨いこと。
腹ごしらえを終わるとオープン・ステージに移動、当日は他に幾つかの会場でLIVEがあったが観たいと思うアーティストが残念ながら居なかった(前日に出ていたPUFFYはちょっと観てみたかった:笑)。
オープン・ステージに着くと2番手のROOSTERが熱いパフォーマンスを展開していた、“古くて新しい”彼らの骨太なハード・ロックは僕には心地良かった。
きっとLIVEやアルバムを重ねて順調に活動を続ければ、今後“大化け”する可能性もあるが、正直まだ新人臭さと何か今一つ刺激に欠けていたと思う。
次に登場したのがORANGE RANGE。
もう女の子達の凄い悲鳴と大歓声に迎えられて登場、でも洋楽指向のファンからは醒めた目で観られていた彼ら。
個人的に彼らの事は嫌いではないが、この日のORANGE RANGEはかなり苦戦を強いられるLIVEだったと思う。
まず音のバランスがあまりに悪過ぎた!せっかく耳を惹くヒット曲を沢山持っている彼らだが、音が悪過ぎて何を演奏(特に肝心のVo)しているか判らないのは致命的だった。
あと選曲も今一つだった。他のアーティストを意識したのか必要以上にロック色の強い曲が中心だった、バンドとして“硬派”な雰囲気を出したかったのかもしれないがコレは逆効果だったとしか言えない。
例え嫌味でもミリオンを記録したヒット曲をやるべきだった、ORANGE RANGEを目当てに来ていた女の子たちや、彼らに興味を持たない連中に対しバンドの“売り”を最大に発揮出来るチャンスを自ら潰していた。
結局最後まで音のバランスが悪いままだったし、バンドの熱のこもったパフォーマンスも空回りしたままORANGE RANGEはステージを降りた。
ハッキリ言うが今日の彼らを観ていると所詮アイドルだろ?とか、単に今売れているJ-POPバンドと思われても仕方ない程ORANGE RANGEは無惨だった…。
そんな中ORANGE RANGEの演奏中に会場内に何故か超ビキニを付けた野郎3人(!)が突如出現、僕らが観ていた辺りはあまりの事に一瞬騒然となった。この3人は登場するなりド派手に踊り回り、その異様な姿に観客達は当のバンドよりも彼らの動きに注目していた(その場に居た外人さん達が写真撮りまくり:苦笑)。
結局ORANGE RANGEはこの日のラインナップの中で悪い意味で見事に浮いていた、音の悪さは仕方ないかもしれないが…他との“格”の違いが後になればなる程に露骨になっていた。
そして次に登場したのが再結成されたBUCKCHERRY、先のORANGE RANGEの音の悪さがあり心配だったがコチラは見事にキレイな音だったので一安心。
日本のファンには馴染み深い1st・2ndの曲よりも、まだ未発表の復活第一弾アルバムからの曲中心のセットリスト。
観客は新曲に対するリアクションは正直鈍いが、それでも鍛え抜かれた刺青だらけの肉体を誇る“華”のあるフロント・マン:ジョシュの熱いVoとパフォーマンスに次第に釘付けになる。
バンド側の確かな演奏力も見事で、ぶっきらぼうながらも“ワル”な空気をプンプンさせるLIVEはクールで素晴らしい。
ラストは日本のファンにはお馴染みの名曲『Lit Up』、“コカイン!”と観客に大合唱させバンドは意気揚々と引き下がって行った。
BUCKCHERRYの復活大一弾はかなり期待出来そうだ、観客は惜しみない拍手と歓声をバンドに送っていた。
ORANGE RANGEの時には小雨が舞っていたが、雲も晴れ始め天気も持ち直し始めた…。