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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

FINAL FANTASY -The Spirits Within-

2011-05-25 22:09:17 | 映画
先日、知人たちとの会話でこの映画の話題となりました。

それが『FINAL FANTASY -The Spirits Within-』。



今から約10年前。
泣く子も黙るスクウェア社がゲーム界から、映画界への本格的な進出を狙って製作された本作。
150億円もの巨費を投入するも、技術面での評価は高いながらも作品自体は「難解で退屈」と酷評。
その酷評のせいか、公開直後より打ち切りが連続し興行的には空前絶後の大コケ。
あまりの無惨さから「史上、最も高額な製作費を使いながらも、全く儲からなかった映画」として、かのギネスにも“記録”として認定されてしまう。
負債を背負ったスクウェア社は、本作によりそれまでの破竹の勢いを消失してしまい、一時期会社の経営自体が危機的状況にまで陥ってしまった。



ゲームの「F・F」はその鮮やかな映像美とドラマチックな物語に相応しい展開が“映画的演出”として高く評価された。
だが本作はあくまで“映画”である為に従来のゲーム演出とは根本的に異なる演出が必要となり、総監督・坂口博信氏の演出法や映画に対する技術的な未熟さも批判の対象となった。

正に本作は「呪われた映画」と言える。



でも…個人的には大好きです(笑)。
僕はゲーマーではなくて、今まで『F・F』シリーズをプレイした事も無いです。
ただ、1つの「SFアクション映画」として本作をこよなく愛してます。
公開時、あの鷹が夜明けの空に舞い上がるエンディングに号泣しました(自嘲)。



坂口氏は作品に宗教的と言いますか、思想的なメッセージ(宮崎某と似て非なるもの)だけを先行して盛り込んでしまい、作品自体が本来持っていた面白さを相殺させてしまった。
でも小難しい思想的・哲学的要素を排除すれば、こんなにも楽しいディストピア系SF/怪獣映画は他にはあまりないと思います。
作品に登場するカッコ良いメカニック、男心をくすぐるスーパー・ウェポン、凶々しく独創的なクリーチャー…どれも秀逸で素晴らしいです。



公開から10年。
今やフルCGIによる3Dのキャラが大活躍する、技術的に究極の“到達点”とも言える『アバター』が公開されました。
今、この2つの作品を並べて観てみると、意外なまでに作品の根源的要素において共通点(本作が『エイリアン2』の絶大な影響下にあるのも事実:微笑)があるのが判ります。



結局、坂口氏もキャメロンもメッセージ的には共通しています。
あとは作品自体を盛り上げていく活劇的要素と、作品を整理してコントロールする監督としての技量の違いだけです。
って言うか、絶対にキャメロンは本作を観ている筈だし(笑)。

今と言う時代だからこそ、本作を改めて観直して欲しいです。

「“死”が全ての終わりじゃのを教えてくれたのは君だ。」


PS:こう言う「お遊び」も大好きです(笑)。





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1 コメント

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Unknown (Clive)
2012-12-29 16:51:40
まったく同感です。良いコメを有難う
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