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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

ジョーンズ教授と水晶髑髏の謎

2008-06-15 02:35:33 | 映画
ってな訳で、観てきました! 『インディ・ジョーンズ:クリスタル・スカルの王国』!!

まず正直に言うが、個人的には全く本作に対して何の期待もしていなかった…と言うのが本音(苦笑)。

シリーズ3作目『最後の聖戦』から約20年、シリーズ物として“20年”近いインターバルは、ハッキリ言って致命的なまでの空白だと言っても良い。

「インディ・ジョーンズ」ことヘンリー“インディアナ”ジョーンズ・Jrを演じる、御大ハリソン・フォードはもう65歳である。



いくらエポック・メイキング的な大傑作シリーズであっても、20年と言う空白を埋めるのは並大抵の事ではない。
シリーズ4作目の製作が決定した時点で、まだショーン・コネリーは現役であり、フォードも40代半ばで脂が乗り切った全盛期だった。

結局、これだけの空白を生む原因になったのは、シリーズのもう一人の“生みの親”であるジョージ・ルーカスにあった。

監督スピルバーグ、主演フォード、製作ルーカス…この三者が納得する脚本が出来なければ、シリーズの製作に「Go」のサインは出ない…否、出せなかった。

その間に何人もの脚本家が起用され、幾つものアイデアが生まれては、没になって行ってしまった。

例えば、アーサー王と円卓の騎士を題材にとか、果ては火星人が襲来する題材とか…色んなアイデアが挙がった。

中でも一番有力だったのは、フランク・ダラボン原案の「ナチの残党とジョーンズ教授が“ある遺跡”を巡って戦う」とシナリオでOKが出かけたが…。
これに「NO」と言ったのも他でもない、ルーカスありました。

気付くとコネリーは現役を引退し、フォードもすっかり老け込み、20年近い歳月が流れていました。

その結果ルーカスが出したのは、「冒険活劇」に“SF”的要素を加える暴挙…否、実験であった訳であります。


そんな、あまりに長い歳月を経て完成した本作、一体どんな映画だったのでしょうか?!




(注意:以下ネタバレ爆裂!!)






今回のテーマはズバリ「宇宙人」!
ロズウェル事件や、エリア51、そして宇宙人と超古代文明との関連、というベタベタな「宇宙人ネタ」を、予想以上に全面に打ち出してくる。



当時、ジョーンズ教授が火星人と戦うと言うアイデアを聞いた時、正直多くのファンやマスコミからの反応は冷ややかで、遂にシリーズもネタ切れしたかと思われた。
現にあの『SW』新3部作を観れば一目瞭然だが、ルーカスの“映画人”としてのセンスも才能も錆つき枯渇しているのは明らかだ。

それを救ったのは、他でもない監督スピルバーグの、未だ衰える事を知らないスリリングな演出だと言える。

終盤、何だか「Xーファイル」みたいな展開になるが、それをしっかりとシリーズらしい“冒険活劇”に仕上げる、強引なまでの演出には感服した。
今時、ラストにド~ンとアダモスキー型巨大UFOが登場したらギャグになる。
それをあれだけ迫力満点に、スペクタルかつ、人知を超越した畏敬の念をも抱かせるスピルバーグの演出。
素直に素晴らしい!!と賞賛したい。

途中で挟まれるドンキーコングみたいなギャグや、やたら小動物を使った寒いギャグが多いのはルーカスによる悪癖だと予想出来る。

ルーカスの悪癖のせいもあるのか、本作はシリーズの中で最も名物であった残酷描写が少ない作品でもある。

それだけアメリカでのレーティング問題が深刻なのか?
スピルバーグかルーカスのセンスがカビが生えたのか?!
本来ならば、ココはもっと凄いエグいシーン(例;エンジン噴射実験、巨大アリ襲来etc)になるのにっ!?と言いたくなる事が多々あったのは事実。

フォードも老体に鞭打ち、果敢にアクションに挑戦していたが、本作の“裏”主人公はケイト・ブランシェット扮するロシア将校イリーナ・スパルコだ。


もう完全に主役達を喰ってしまう、圧倒的な存在感が素晴らしい。
黒髪、冷酷非情な性格、格闘技の達人、オマケに超能力者…こんな難しい役を演じきれるのも、「世界一のコスプレ女優」たるブランシェットのみだろう。

スピルバーグの秘蔵っ子シャイア・ラブーフ扮するマットも、本来アクション要員としての起用であり、ジョーンズとの間に重大な秘密があったが、イリーナの前に木っ端微塵に吹き飛んだ。

しかし、シャイアの熱演も非常に良かった。
個人的にはラスト、彼があの帽子を被っても良かったと思うが、まだ本家がそれを許してはくれない様だ。


さてさて、文句も一杯並べたが本作が駄作かと言えば、それは違う。
決してシリーズ最高傑作って訳ではないが、シリーズの名は汚さない楽しい「冒険活劇」の秀作だとは思う(苦笑)。
払ったチケット代は充分に楽しめるのは間違いない。


コレでシリーズが終わるのだろうか?
「老人虐待アクション映画」という新ジャンルを開拓したのだから、次は“親子コンビ”であと一本くらい作って欲しい。

もう宇宙人まで登場させたのだ、今度はオカルティックにラブクラフトの邪神か、天使と悪魔を題材にしても面白いのでは!?


「“彼ら”も考古学者だったんだ…。」


『インディ・ジョーンズ:クリスタル・スカルの王国』予告篇



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1 コメント

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Unknown (dd)
2008-06-22 19:49:09
はじめまして。
インディ見てきました。
数年したらシャイアが主役のインディが
出るに違いないと思いました。

最後の聖戦のほうが面白かっ(ry
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