
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観ました。
昨年から追い続けていた今年公開の作品の中でも、ある意味本作は“本命中の本命”と言っても良い作品。
しかし、もう何度も言ってますが例の宣伝コピー以降、急速に作品に対する興味・関心が低下して行ったのも事実。

何か相当ネガティヴで感情的になってしまっていて、正直言うとちょっとでも気に入らなければ徹底的にボロクソに叩いてやろう!と思ってもいました(自嘲)。
そして、本作を観る為に劇場に駆けつけました。
窓口のお姉さんがヤマトのコスプレだったのに驚いたり、上映の遅い回だったので観客の大半が明らかに「ヤマト世代」の仕事帰りの男ばっかりと言う濃密な空気の中で本作を鑑賞しました。
(注意:以下ネタバレ炸裂!!)
まず、本作を観終わって率直に思ったのは…コレは面白い!と言う事(笑)。
予想をはるかに上回る完成度、そして“映画”としての豪快な面白さを誇っていた。
約2時間半、僕は全く退屈する事なく本作の世界にハマって観ていた。
オリジナルのアニメ版「宇宙戦艦ヤマト(TVシリーズ・劇場)」の物語に、クライマックスの見せ場に「さらば宇宙戦艦ヤマト」を持ってくるシンプルながら巧みなアレンジの効いた、映画版の独自のストーリーも基本的には悪くないと思った。
日本映画にはその存在を永遠に呪われ続ける実写版『デビルマン』という作品もあり、人気コミック/アニメの実写映画化に対してはどんな作品であっても必要以上に神経質になり過敏になる傾向がある。
ではハリウッドで映画化されれば成功するのかと言えば、かの『ドラゴンボール・エボリューション』に代表されるように死屍累々の悪夢のような現状がある。

結局はコミックなりアニメなりにオリジナルがあり、それが確固たる世界観と人気を獲得している作品は、誰がどんな形で実写映画化してもファンからはネガティヴかつ否定的な感情を抱かれてしまう。
そんな中でも、創意工夫とロマンを持って果敢に「実写映画化」と言う甘く危険な誘惑に挑み続けるクリエーター達を僕は支持したい。

非常にネガティヴな先入観が支配的な中で、この『SPACE BATTLESHIP ヤマト』という作品はかなりの努力と精進がもたらした高い評価を出来る作品だと思う。
作り手側、そして演者側にオリジナルに対する溢れる敬意と愛を感じる事が出来る。
基本的な事だが、普通にSFアクション映画として非常に良く出来ていて面白い。
それを最も象徴するのが、主人公・古代進を演じた木村拓哉。
ハッキリ言ってしまえば、結局はキムタクは何を演ってもキムタクであるのは変わりない(笑)。

しかし一歩間違うとコントになる危険性をキムタクという稀代のスターが持つ存在感と、熱血漢ながらも少し軽さを持つマンガ的なキャラが見事に映画版としての古代進としての説得力を与えていた。
何より「ヤマト世代」である彼の、オリジナルに対する愛着と本作に賭ける意気込みも観ていて判る。
本作は出演者の熱演が本当に光っている。

その中でもオリジナルを完璧に再現していた、真田さん役の柳葉敏郎の圧倒的な存在感は凄まじい。
やり過ぎてしまうと単なる「物真似」になってしまうが、それをギリギリのラインで演技として昇華させていたのは素晴らしい。
個人的には真逆のアプローチとして、空間騎兵隊の隊長・斉藤始を演じた池内博之も良かった。
オリジナルと比較して随分と先が細いかと思ったが、見事に野性的なアレンジの効いた斉藤になっていた(彼の通信室シーンやその最期まで個人的には一番涙腺を刺激された)。
作品に重厚さを与えていたのは沖田艦長を演じた名優・山崎努。

最初は沖田艦長を演じるには少し軽いかと思ったが、病に倒れる中盤以降からの展開においてその威厳に満ちた存在感は遺憾なく発揮されていたと思う。
日本映画や洋画も同じだが、この人のような名優の演技はジャンル系の作品はグッと締まる。
忘れてはいけないのが、本作のヒロイン・森雪を演じた黒木メイサ。

ある意味、既にキャラとして完成されている雪。
今回の映画版ではキャラを全面的に変更、それに賛否両論が激しくあるのは事実。
キムタク版古代よりも批判対象になりやすい大胆なアレンジだが、それを見事にはねのけたのは彼女の類い希な美貌とスタイルの良さ、何よりも独特の空気感だ。
彼女は逸材だと思う。
ちょっと余談。
本作はオリジナルよりも、圧倒的に女性キャラが増えた。
個人的には、その変更は全く抵抗はない(笑)。
男性だったキャラが女性キャラに変更された、最も目立っていたのは通信士・相原(演じたのはマイコ)。

そのルックスが妙に松本キャラ(ちょっとメーテルに似ている)っぽいのにプラスして、凛とした佇まいも非常にキュートでもありました。
雪/メイサが“表”のヒロインであれば、間違いなく“裏”のヒロインは相原/マイコであると言い切っても良いかと思います。
SF映画と言えば、やっぱり肝心なのは「メカニック」です!
本作の真の主人公である宇宙戦艦ヤマト。
個人的にはもっと実写的にSFっぽい派手なガジェットが満載された方が好みだが、オリジナルを更にミリタリーっぽくアレンジした実写版も悪くない。

あと古代の搭乗するコスモゼロ。
実写版版ではオリジナルには無い変形ギミックが盛り込まれ、ガミラス上陸作戦での大活躍では「バルキリー」状態だったのが笑えたが充分にカッコ良かった。
日本での「マクロス」の実写映画化も夢ではないと実感した(笑)。

その中でも特筆すべきはアナライザー。
本作には最初、iPod状態で古代が携帯している(古代はアナライザーを唯一の家族だと言う)。
本作最大のクライマックス・ガミラス上陸作戦において、いきなり巨大ロボットとして颯爽と登場して古代達のピンチを救う。
声をオリジナルの緒方賢一氏が担当していた事もあり、古代達を庇って最期を迎えるシーンは泣けます。
セクハラしないアナライザーなんてアナライザーじゃないと言われますが、映画版のアナライザーは最高にカッコ良いです。
そして本作の最も重要なキャラクターとして、ガミラスのデスラーとイスカンダルがあります。
イスカンダルとガミラスの設定を敢えて精神生命体にしたのは正解。
役者が特殊メイクで演るよりも、コチラの方がSF映画な解釈だと言える。
ガミラス軍が正体不明の異星人、集団で襲撃する不気味さも良かった。

特にデスラー。
しっかりと伊武雅人氏を声優に迎えて、モーション・キャプチャーで演技してもらったのは大正解。
クライマックスで登場する意識体デスラーのルックスも、しっかりとオリジナルを踏まえたシルエットであったのも秀逸でした。
と今までは良いポイントを挙げていたが、ここから観ていて気になったポイントを指摘していく。
まず、何よりもワープと波動砲をやたらと安易に多用し過ぎ!

波動砲は言ってみるならば最後の必殺技(大量破壊殺戮兵器でもある)な訳だし、出航した瞬間大気圏内で発射したらヤバいでしょ?
あそこは主砲の今までは違う火力によりガミラスを撃破した方が良かったし、火星での戦闘において波動砲を使って初めて敵艦隊を撃破すべきだ。
波動砲頼みの戦い方って、何の魅力もない平淡な感じがしてしまう。

あとワープ。
異星人のテクノロジーによる波動エンジンが搭載され、使ってみるまでは人類にも予測不能なヤバい代物。
ワープ準備に入り、艦内が騒然となる中で佐渡先生(彼女は前半の良い意味での「お笑い」担当)がクルーにワープの事を聞くが、そのクルーの答えもハッキリしない。
ここはやはり時間を取って、真田さんによるワープ航法の解説、それに伴うパイロット島(緒形直人が抑えた演技が渋い)にかかる重圧を描いておくべきだ。
ワープが成功してからはワープしまくって、アッと言う間に太陽系を飛び出してイスカンダルに到着してしまう。
ここからが何のタメも無く、あっさりし過ぎている!
コレはマズい!!
地球滅亡までの1年というタイムリミットの中、何か2週間程度でイスカンダルまで到着して悲壮感を全く感じない。
映画版はハイパー・ワープなのか!?
イスカンダルまでの「距離感」を感じない。
ここはやはり「ヤマト出航から○○日、地球滅亡まであと×××日」と劇中に表記して危機感を煽るべきだ。
あと何かと話題のVFX。

確かに凄い。
今の日本映画の底力と実力を感じた。
山崎貴監督の非凡なセンス、才能が発揮されている。
だが、その演出がまんま「ギャラクティカ」、「スタートレック」、「スターシップ・トゥルーパーズ」、「ID4」…こう言った作品の頂きや影響がモロバレってのもマズい。
卓越した技術力は充分に判ったが、それらから受けた影響を自らのモノとして消化しきれていないのは良くない。
日本映画にありがちだが、借り物のセンスのままで終わってはいけない。
そこにどれだけ自分たちの創意工夫、そして独創的な要素を付け加える事が出来るか否かで日本映画 の未来は変わってくるだろう。
本作で芽生えた大きな可能性を、今後も枯らす事なく作り側は大切に育てて欲しい。

あと締め切りギリギリに映画が完成したという印象が拭えず、コレは随分と様々なシーンをカットしてきたのでは?と思えてしまう。
ソフト化された暁には、完全版として3時間ヴァージョンが発表されそうな予感がする。
敢えて1本にまとめなくても、前後のエピソードを踏まえて2部構成で公開しても良かったのでは?
物語が怒涛のスピードで展開するので、悪い意味で説明不足な部分でお話的に辻褄が合わない部分も多いのも事実。
最後に話題となったスティーヴン・タイラーによる主題歌。
悪い曲ではなかったが、正直作品と全く噛み合ってはいかなった。
コレは間違いなくミス・チョイス。
誉めてるのか貶しているのか良く判らないと言われそうだが、それでも僕自身は本作を心から楽しんで観れたのは事実。
僕はこの映画が大好きだ。
同じくネタとして追い続けた『アイアンンマン2』、『プレデターズ』等と言った作品は楽しんで観れたが、その内容に満足出来ずに落胆する部分も多かった。
しかし、気になる事や不満は数あれど、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』と言う作品は観ていて満足感を与えてくれた。
様々な賛否両論はあるだろう。
でも、それは本作が劇場で観る価値が充分にある作品である。
今、日本映画にあって、しっかりと「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画を作れたのは素晴しい事だと思う。
日本映画の未来は明るくはないかもしれない、だが本作のような作品を作り上げる可能性をまだまだ持っているのだ。
是非、一人でも多くの方に劇場で本作を体感して欲しいと心から願います。
「我々は受けた屈辱を忘れない種族だ。」
昨年から追い続けていた今年公開の作品の中でも、ある意味本作は“本命中の本命”と言っても良い作品。
しかし、もう何度も言ってますが例の宣伝コピー以降、急速に作品に対する興味・関心が低下して行ったのも事実。

何か相当ネガティヴで感情的になってしまっていて、正直言うとちょっとでも気に入らなければ徹底的にボロクソに叩いてやろう!と思ってもいました(自嘲)。
そして、本作を観る為に劇場に駆けつけました。
窓口のお姉さんがヤマトのコスプレだったのに驚いたり、上映の遅い回だったので観客の大半が明らかに「ヤマト世代」の仕事帰りの男ばっかりと言う濃密な空気の中で本作を鑑賞しました。
(注意:以下ネタバレ炸裂!!)
まず、本作を観終わって率直に思ったのは…コレは面白い!と言う事(笑)。
予想をはるかに上回る完成度、そして“映画”としての豪快な面白さを誇っていた。
約2時間半、僕は全く退屈する事なく本作の世界にハマって観ていた。
オリジナルのアニメ版「宇宙戦艦ヤマト(TVシリーズ・劇場)」の物語に、クライマックスの見せ場に「さらば宇宙戦艦ヤマト」を持ってくるシンプルながら巧みなアレンジの効いた、映画版の独自のストーリーも基本的には悪くないと思った。
日本映画にはその存在を永遠に呪われ続ける実写版『デビルマン』という作品もあり、人気コミック/アニメの実写映画化に対してはどんな作品であっても必要以上に神経質になり過敏になる傾向がある。
ではハリウッドで映画化されれば成功するのかと言えば、かの『ドラゴンボール・エボリューション』に代表されるように死屍累々の悪夢のような現状がある。

結局はコミックなりアニメなりにオリジナルがあり、それが確固たる世界観と人気を獲得している作品は、誰がどんな形で実写映画化してもファンからはネガティヴかつ否定的な感情を抱かれてしまう。
そんな中でも、創意工夫とロマンを持って果敢に「実写映画化」と言う甘く危険な誘惑に挑み続けるクリエーター達を僕は支持したい。

非常にネガティヴな先入観が支配的な中で、この『SPACE BATTLESHIP ヤマト』という作品はかなりの努力と精進がもたらした高い評価を出来る作品だと思う。
作り手側、そして演者側にオリジナルに対する溢れる敬意と愛を感じる事が出来る。
基本的な事だが、普通にSFアクション映画として非常に良く出来ていて面白い。
それを最も象徴するのが、主人公・古代進を演じた木村拓哉。
ハッキリ言ってしまえば、結局はキムタクは何を演ってもキムタクであるのは変わりない(笑)。

しかし一歩間違うとコントになる危険性をキムタクという稀代のスターが持つ存在感と、熱血漢ながらも少し軽さを持つマンガ的なキャラが見事に映画版としての古代進としての説得力を与えていた。
何より「ヤマト世代」である彼の、オリジナルに対する愛着と本作に賭ける意気込みも観ていて判る。
本作は出演者の熱演が本当に光っている。

その中でもオリジナルを完璧に再現していた、真田さん役の柳葉敏郎の圧倒的な存在感は凄まじい。
やり過ぎてしまうと単なる「物真似」になってしまうが、それをギリギリのラインで演技として昇華させていたのは素晴らしい。
個人的には真逆のアプローチとして、空間騎兵隊の隊長・斉藤始を演じた池内博之も良かった。
オリジナルと比較して随分と先が細いかと思ったが、見事に野性的なアレンジの効いた斉藤になっていた(彼の通信室シーンやその最期まで個人的には一番涙腺を刺激された)。
作品に重厚さを与えていたのは沖田艦長を演じた名優・山崎努。

最初は沖田艦長を演じるには少し軽いかと思ったが、病に倒れる中盤以降からの展開においてその威厳に満ちた存在感は遺憾なく発揮されていたと思う。
日本映画や洋画も同じだが、この人のような名優の演技はジャンル系の作品はグッと締まる。
忘れてはいけないのが、本作のヒロイン・森雪を演じた黒木メイサ。

ある意味、既にキャラとして完成されている雪。
今回の映画版ではキャラを全面的に変更、それに賛否両論が激しくあるのは事実。
キムタク版古代よりも批判対象になりやすい大胆なアレンジだが、それを見事にはねのけたのは彼女の類い希な美貌とスタイルの良さ、何よりも独特の空気感だ。
彼女は逸材だと思う。
ちょっと余談。
本作はオリジナルよりも、圧倒的に女性キャラが増えた。
個人的には、その変更は全く抵抗はない(笑)。
男性だったキャラが女性キャラに変更された、最も目立っていたのは通信士・相原(演じたのはマイコ)。

そのルックスが妙に松本キャラ(ちょっとメーテルに似ている)っぽいのにプラスして、凛とした佇まいも非常にキュートでもありました。
雪/メイサが“表”のヒロインであれば、間違いなく“裏”のヒロインは相原/マイコであると言い切っても良いかと思います。
SF映画と言えば、やっぱり肝心なのは「メカニック」です!
本作の真の主人公である宇宙戦艦ヤマト。
個人的にはもっと実写的にSFっぽい派手なガジェットが満載された方が好みだが、オリジナルを更にミリタリーっぽくアレンジした実写版も悪くない。

あと古代の搭乗するコスモゼロ。
実写版版ではオリジナルには無い変形ギミックが盛り込まれ、ガミラス上陸作戦での大活躍では「バルキリー」状態だったのが笑えたが充分にカッコ良かった。
日本での「マクロス」の実写映画化も夢ではないと実感した(笑)。

その中でも特筆すべきはアナライザー。
本作には最初、iPod状態で古代が携帯している(古代はアナライザーを唯一の家族だと言う)。
本作最大のクライマックス・ガミラス上陸作戦において、いきなり巨大ロボットとして颯爽と登場して古代達のピンチを救う。
声をオリジナルの緒方賢一氏が担当していた事もあり、古代達を庇って最期を迎えるシーンは泣けます。
セクハラしないアナライザーなんてアナライザーじゃないと言われますが、映画版のアナライザーは最高にカッコ良いです。
そして本作の最も重要なキャラクターとして、ガミラスのデスラーとイスカンダルがあります。
イスカンダルとガミラスの設定を敢えて精神生命体にしたのは正解。
役者が特殊メイクで演るよりも、コチラの方がSF映画な解釈だと言える。
ガミラス軍が正体不明の異星人、集団で襲撃する不気味さも良かった。

特にデスラー。
しっかりと伊武雅人氏を声優に迎えて、モーション・キャプチャーで演技してもらったのは大正解。
クライマックスで登場する意識体デスラーのルックスも、しっかりとオリジナルを踏まえたシルエットであったのも秀逸でした。
と今までは良いポイントを挙げていたが、ここから観ていて気になったポイントを指摘していく。
まず、何よりもワープと波動砲をやたらと安易に多用し過ぎ!

波動砲は言ってみるならば最後の必殺技(大量破壊殺戮兵器でもある)な訳だし、出航した瞬間大気圏内で発射したらヤバいでしょ?
あそこは主砲の今までは違う火力によりガミラスを撃破した方が良かったし、火星での戦闘において波動砲を使って初めて敵艦隊を撃破すべきだ。
波動砲頼みの戦い方って、何の魅力もない平淡な感じがしてしまう。

あとワープ。
異星人のテクノロジーによる波動エンジンが搭載され、使ってみるまでは人類にも予測不能なヤバい代物。
ワープ準備に入り、艦内が騒然となる中で佐渡先生(彼女は前半の良い意味での「お笑い」担当)がクルーにワープの事を聞くが、そのクルーの答えもハッキリしない。
ここはやはり時間を取って、真田さんによるワープ航法の解説、それに伴うパイロット島(緒形直人が抑えた演技が渋い)にかかる重圧を描いておくべきだ。
ワープが成功してからはワープしまくって、アッと言う間に太陽系を飛び出してイスカンダルに到着してしまう。
ここからが何のタメも無く、あっさりし過ぎている!
コレはマズい!!
地球滅亡までの1年というタイムリミットの中、何か2週間程度でイスカンダルまで到着して悲壮感を全く感じない。
映画版はハイパー・ワープなのか!?
イスカンダルまでの「距離感」を感じない。
ここはやはり「ヤマト出航から○○日、地球滅亡まであと×××日」と劇中に表記して危機感を煽るべきだ。
あと何かと話題のVFX。

確かに凄い。
今の日本映画の底力と実力を感じた。
山崎貴監督の非凡なセンス、才能が発揮されている。
だが、その演出がまんま「ギャラクティカ」、「スタートレック」、「スターシップ・トゥルーパーズ」、「ID4」…こう言った作品の頂きや影響がモロバレってのもマズい。
卓越した技術力は充分に判ったが、それらから受けた影響を自らのモノとして消化しきれていないのは良くない。
日本映画にありがちだが、借り物のセンスのままで終わってはいけない。
そこにどれだけ自分たちの創意工夫、そして独創的な要素を付け加える事が出来るか否かで日本映画 の未来は変わってくるだろう。
本作で芽生えた大きな可能性を、今後も枯らす事なく作り側は大切に育てて欲しい。

あと締め切りギリギリに映画が完成したという印象が拭えず、コレは随分と様々なシーンをカットしてきたのでは?と思えてしまう。
ソフト化された暁には、完全版として3時間ヴァージョンが発表されそうな予感がする。
敢えて1本にまとめなくても、前後のエピソードを踏まえて2部構成で公開しても良かったのでは?
物語が怒涛のスピードで展開するので、悪い意味で説明不足な部分でお話的に辻褄が合わない部分も多いのも事実。
最後に話題となったスティーヴン・タイラーによる主題歌。
悪い曲ではなかったが、正直作品と全く噛み合ってはいかなった。
コレは間違いなくミス・チョイス。
誉めてるのか貶しているのか良く判らないと言われそうだが、それでも僕自身は本作を心から楽しんで観れたのは事実。
僕はこの映画が大好きだ。
同じくネタとして追い続けた『アイアンンマン2』、『プレデターズ』等と言った作品は楽しんで観れたが、その内容に満足出来ずに落胆する部分も多かった。
しかし、気になる事や不満は数あれど、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』と言う作品は観ていて満足感を与えてくれた。
様々な賛否両論はあるだろう。
でも、それは本作が劇場で観る価値が充分にある作品である。
今、日本映画にあって、しっかりと「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画を作れたのは素晴しい事だと思う。
日本映画の未来は明るくはないかもしれない、だが本作のような作品を作り上げる可能性をまだまだ持っているのだ。
是非、一人でも多くの方に劇場で本作を体感して欲しいと心から願います。
「我々は受けた屈辱を忘れない種族だ。」
キャストだのストーリーだのは全然興味ありませんでしたし(森雪が戦闘機乗りだ、なんて時点でもう萎えた;;;)、メカデザインが良かったら見に行こうかなと思ったんですけど、ネットでブラックタイガーの写真見て失望しましたから…(あの近年のウルトラメカみたいなオモチャチックデザイン…)
まあ確かにSFXの方は、予告で見ても凄そうですよね。なんか新作ギャラクティカを彷彿させて。この珍ブラックタイガーも実際の画面で見れば映えるんでしょうかね!?
ところで、最近になってまた「ハリウッドでも実写映画企画中だ」なんてニュースを聞くようになりましたね。果たして実現に漕ぎ付けるのでしょうか!?!?(<ゴジラも企画中ですけど、果たしてどうなるのか… エヴァンゲリオンは結局ポシャっちゃいましたしね…)
ぜひ実現して欲しいですよね。ストーリーとかはどうせ邦画実写版と大差無い物になるでしょうから期待しませんが、メカデザインがかなり見物になるでしょうからね。スターウォーズのXウィングやギャラクティカのバイパー風にリファインデザインしたコスモタイガーⅡとか… ぜひ見てみたいですね!!
なんか、かの「ゴジラ」も再映画化企画が進行中だそうですけど… 果たして実現するでしょうかね!? エヴァンゲリオンもあった筈なんだけどいつの間にかポシャっちゃったし…(;;;)
このハリウッドヤマト、ぜひ実現して欲しいもんですね。ストーリーとかそういうのはどうせ邦画実写版と大差無いでしょうから期待しませんけど、メカデザインがどうなるか大いに見物ですよね。スターウォーズのXウィングやギャラクティカのコロニアルバイパー風にリファインデザインされたコスモタイガーⅡとか… ぜひ見てみたいです!!
でも 6回行ってしまったんです。
どうせなら
ガミラスはどうでもいいから
さらばをそのまま 実写で
やってほしかった。
脚本が破綻しています
ヤマトが主役になっていませんね
ファーストヤマトの大切なテーマ戦うことの
無意味さが表現できていませんね
個人的には平成ガメラ三部作のスタッフに
作ってほしかったですね
主役は藤原君で