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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

より良い明日を信じる力

2011-06-04 22:12:05 | 本・雑誌
Burrn!を買いました。

今月号の表紙&巻頭超特集はMR.BIG。

僕は兼ねてからBurrn!の表紙や巻頭特集。
更にはBurrn!とMR.BIGの関わり合いに対して非常にネガティヴでした(苦笑)。

そんな中、この時に1ヶ月近くも来日して全国ツアーをしたMR.BIGには素直に心から感謝したいです。
かの大震災と原発問題もあって来日をキャンセルするアーティストやバンドが続出。
先のKABUTO METALではないがメタル系のイベントやフェス(今年のLOUD PARKは如何に?!)も中止が相次いでいる中、来日してツアーをしてくれた彼らには本当に頭が下がります。
インタビューにもありますが、彼らの未曽有の大惨事を前にした素直な言葉や思いは胸に刺さります。

ROYAL HUNTのD.C.クーパーのインタビューでも強烈だが、やはり今日本に来るのは本人達の意志だけの問題ではなくて自分自身への覚悟と決意が必要であるのも判りました…。
アーティストやバンドに心から感謝したいです。

重い内容になる訳ではなく、今月号は様々なバンドを扱っていて興味深い。
かのK.K.の衝撃的な脱退に対する、JUDAS PRIESTのロブ・ハルフォードとイアン・ヒルの歯切れの悪いインタビュー。
賛否両論集まる8年ぶりの最新作に対して余裕の発言をかますMORBID ANGELのデヴィッド・ヴィンセント、解散ツアーを敢行したリー・ドリアン尊師率いるCATHEDRAL、愛ある喜国先生の漫画…面白かったです。
まぁ~来日リポートやインタビュー以外ではコレと言って面白み、情報における新鮮味に欠けるのも事実だとも指摘しておきますが(笑)。

ある意味、今後日本においてメタル専門誌としてやっていく中で、近い将来大きな分岐点になる可能性もある今月号でした。


PS:運命の10作目、果たして?!




PS:まだ届きません(号泣)、早く聴きたい!!


SFとアメコミが映画の世界を回す?!

2011-05-21 21:49:59 | 本・雑誌
「映画秘宝」の今月号を仕事帰りに買う。

表紙はマギー・Q。

個人的に大好きな女優さんです。
作品選びに慎重なのか否か微妙な感じがする方ですが、その美貌と身体能力に相応しいチャンスを得て欲しいと願っています。

今月号のメイン特集は2つ。
まずは「新世紀SF映画アンソロジー100」、そして夏休みのアメコミ・ヒーロー映画大行進を目前に控えた「サルでもわかるアメコミ入門」。

秘宝読者としては、何を今更って感じがする特集。
「SF映画」における作品の取り上げ方は、あまりにチョイスする側の偏りがあり過ぎて正直疑問。
まぁ~コレも「秘宝」的視点と言えばそれまでだが、チョイスする側の好き嫌いで糞みたいな駄作が観る価値のある作品となり、妙な偏見を持たずに評価されるべき作品が批判の対象となっている。
自分もそうである自覚はあるが、やはり『SW』の洗礼を受けた者はその呪縛から解き放たれないのが良く判る(自嘲)。
あと今の日本にやって来た、ストラウス兄弟の男前ぶりに感謝&拍手。



あと「アメコミ入門」。
世界で日本だけが壊滅的な状況にあるアメコミ映画、それを打開する一つとして作品を盛り上げて欲しいと言う気持ちもありますが…。
今や『ダークナイト・ライジス』における最大の敵役となる“ベイン”が、その衝撃的な映画版の新解釈デザインが波紋を呼ぶ中でネタとして今一つ新鮮味にも面白味にも欠けている。
残念。

自分の読み込み具合が足りないのは承知しているが、相変わらず濃~い内容であるのは変わりないものの何か消化不良気味で散漫な印象を受ける。
ここ最近の異様なテンションの高さがあったから余計にそう感じるのかもしれないが、今月号はちょっと落ち着いてしまった感じがする。

今月号も、非常に濃~い内容であるのは変わりないです。
「秘宝」らしい視点とリリカルさ、コレぞって感じのするハードコアさも健在です。

来月号に期待です。


PS:タイトルだけで衝撃的、今年最大の邦画における問題作になる予感大です。




PS:僕、この作品をこよなく愛しております(笑)。





混沌、そして鋼鉄の絆

2011-05-07 22:11:15 | 本・雑誌
Burrn!の今月号を買う。

買った後に私用で出掛ける用事があり、電車での移動中に今月号を読んでいたが他者からジロジロ見られた(笑)。
それも納得、充分に刺激的な表紙です。

その刺激的な表紙を飾ったのは、悪魔の歌姫アンジェラ・ゴッソウ様。
超期待の最新作『Khaos Legions』を間もなくリリースする、我らがARCH ENEMYの超大特集であります。

メンバー全員のインタビュー、最新作『Khaos Legions』のアンジェラ・マイケル・シャーリーによるアルバム解説、ドイツでのクラブ・ギグ等々…ARCH ENEMYだけで30ページ以上の大胆な特集。
普段、何かとB!誌の表紙&特集に関して不平不満をたれる僕ですが、今回の思い切った特集に関しては基本「ノーコメント」(苦笑)。
ヨメからは「アンタはそんな奴や!」と吐き捨てられました…。



記事の内容は非常に興味深いです。
アンジェラという女性の揺るぎない思想と在り方、そして行動。
ARCH ENEMYというバンドが持つ他のバンドとは異なる、ある意味独特な“家族的”なつながり。
普段はあまり表には出てこないバンドやビジネスの赤裸々な内情、それを乗り越えた者たちが語る重い言葉の数々は読んでいて面白かったです。
アンジェラ様が素ミュージシャンじゃなくて、元はOLであった事が今スゴくバンドに活きているのは偶然ながらも皮肉(微笑)。

他にも読むポイントは有り。

アレ? TOKYO BLADEってそんな扱いでしたっけ(何か以前は何かB級扱いだったと思います)?!
日本のメタル・シーンへの貢献度と存在感という意味において、ALDIOUSのLIVEレポートではなくて、この日本において30年も第一線にて活動を続けているUNITED(このインタビュー・特集は爆笑であり感動的でありました)をカラー記事で扱うべきでは!?
この雑誌では散々「ファンの期待を裏切った駄作」と酷評しまくっていた、かのBLACK SABBATHの『Dehumanizer』(ロニーが生きていた時でもコレはダメだと言ってましたよね、前田さん?)に対してDXエディションがリリースされるからと言って、記者たちが持ち上げる事への欺瞞に対する気持ち悪さは拭えない。

面白くても、その反面気持ち悪さを抱いてしまう内容であるのもBurrn!の問題点。

Burrn!の特異体質云々を抜きにして、取り上げたバンド/ミュージシャンの多くが先日の震災に対してコメントしていたのは印象的。
既に「あの日」より1ヶ月以上の時間が経った今、地震と放射能にビビって来日公演をキャンセルするバンドが増えているのが現状。
この現状が今年はまだまだ続くのは予想出来ますが、やはり多くのバンドには日本に来て欲しいと心から願ってしまう。
こんな中でも、日本全国をツアーしたMR.BIGには頭が下がるし心から感謝したいです。

複雑な内容です。
コレが今の日本におけるメタル・シーンの現状かもしれないけれど、大切なのは我々メタル・ファンの気持ちの持ち方が何よりも今こそ重要であるのも痛感しました。
ちなみに僕が書店で中身をチェックしていた時、ペラペラと読んでは止める人や、自分が読みたいであろう記事を立ち読むだけの沢山いたのも追加しておきます。


PS:来日公演が無念の中止(バンド側は来る気満々だったのに:涙)、それでも新作のリリース。新作には凄く期待してます!!



PS:彼らへの深い敬意と感謝の気持ちを込めて、85年のアナログEP(名曲“Sniper”が後に90年のアルバムでリメイクされて、あまりのカッコ良さに感動した)を持ってました。



PS:コレは、文字通りの「超大型新人」の登場では!?



絶対に負けない!あきらめない!!

2011-04-21 23:10:23 | 本・雑誌
仕事帰りに今月号の「映画秘宝」を買う。

今月号の特集は、今だからこその「負けない!あきらめない!観れば絶対に元気になる不屈の映画150」。

読んでいて、胸に熱いものがこみ上げてきた。
例えジャンル系のボンクラ映画であろうとも、そこにあるのは困難に立ち向かう者が生み出すドラマであり、感動的なセリフの数々には魂を揺さぶるのだと思う。
今、こういう映画こそ観て欲しいです。

そんな中でも、ある種の日本の現状に対する強烈な皮肉として「不屈の東宝特撮映画、総進撃!」。
そこでトップを飾るのは傑作『日本沈没』において、未曽有の大危機に毅然と挑んだ山本首相(故・丹波哲郎)の姿だ。
何処かの誰かさんとは全く違い、最前線にて国民を一人でも救おうとする姿こそ今求められる国家のリーダーとしての理想像がある。
こういった事をしっかりと「映画」という形で、メッセージとして発信出来る姿勢こそが『映画秘宝』と言う雑誌の持つ素晴らしさだ。

他の記事も非常にテンションが高く、1日では読み切れない圧倒的な情報量であります。
今、こんなご時勢だからこそ人の心を癒やす娯楽が必要なんだと思う。

バカだ、マニアックだと批判するのではなくて、この雑誌が貫いているポリシーが読んでいて非常に心地良く感じる内容でありました。


「盾が打ち砕かれ、人間の時代は終わるかもしれない。だが今日ではない!今日は戦う日だ!!」


PS:坂口拓は逸材、こういった人がもっと日本映画でガンガンと活躍して欲しい。




PS:不謹慎と言われるかもしれないが、この映画で一人でも多くの命を救おうとする男たちの姿を見て元気に出して欲しいです。


再始動と復活への願い

2011-04-06 22:02:08 | 本・雑誌
今月号のBurrn!を読みました。

表紙はニッキー・シックス。
永遠の不良少年として、今も何も変わらぬカッコ良さです。

とりあえずニッキーのインタビューを読むとMOTLE CRUEは完全に「お仕事」、そしてソロ・プロジェクトのSIXX:A.M.は自身の「お楽しみ」であるのが判った(笑)。
今まで幾つかのプロジェクトを手掛けたニッキー、今回のプロジェクトにおける彼の“本気度”は良く判る。

あとSLIPKNOTの再始動に関して。
バンドの命運を握るコリー、ジョーイ、そしてショーンによるインタビューが掲載されている。
読んでいて寂しくなってしまったが、再始動に賭ける各自の思いは全く違うのは事実だろう。
良くも悪くもコリーの存在と判断が、今後のSLIPKNOTというバンドの未来を握っているのが良く判った。
コリー、今何を思う?!

そしてDIMMU BORGIRの来日公演レポート&こぼれ話。
あの時の興奮と感動を呼び覚ましてくれ、グッと来るものがありました。

あと…当然ながらも今月号は震災の影響を受けている。
既に来日公演や日本ツアーに大きな影響を受けているが、1日も早く普通にLIVEを観れてや音楽を聴ける環境が復旧するのを心から願います。

他にもロン・キールへの酷い扱い、喜国先生の愛あるしょーもないギャグ・マンガ、才能とは裏腹に天然さは健在な屍忌蛇率いるVOLCANOのインタビューetc…面白いネタは満載。

今月号も様々なジャンルのバンドが取り上げられ、興味深い内容になっているのでメタル・ファンは読んで欲しいです。


PS:祝・復活!!




PS:こんな時でも来日してくれる彼らの愛と、鎮魂の願いを込めて。






今月号のBurrn!を買いました

2011-04-05 23:21:16 | 本・雑誌
4月。

新年度ながらも、例年に無い年度末以上の忙しさに死にそうです(苦笑)。

そんな中でも閉店しかけの駅前の書店にて、今月号のBurrn!を何とか買えました。

帰りの電車の中で、必死こいて読みました。
内容に関しては、また後日UPさせて頂きます。

とりあえず一言。

VICIOUS RUMORSの新作はエグい! 凄い!!…です(笑)。
バンドに新加入のシンガー。
これだけの凄まじいシンガーが今まで無名であった事、アチラのシーンの底知れなさを痛感する瞬間です。

しっかりと今から読みます。


PS:このバンドが大きく扱われる事実が、良くも悪くも大きな驚きでした(微笑)。





戦闘妖精・雪風(改)

2011-03-26 11:38:09 | 本・雑誌
最近、読書にハマってます。

長い移動や待ち時間、iPodで音楽を聴いて過ごすのも良いのですが、本を読んでいると時間が経つのがアッと言う間です。

以前買ったものの今まで読んでいなかったり、途中で読むのを挫折した本を読んでます。

今、読んでいるのは『戦闘妖精・雪風(改)』。

言わずもがな神林長平氏による、日本が生んだSF小説の最高峰と呼ばれる作品。
以前に買ったものの、タイミングを逃して現在まで読んでいなかった(苦笑)。

正体不明のエイリアン(劇中では“ジャム”と呼称)と、壮絶ながらも絶望的な戦いを繰り広げる主人公たちの孤独や葛藤を描いた作品。

読む者の感情移入を拒絶し、完全に突き放す硬質なドライ感。
それとは逆に専門用語を羅列し執拗なまでにフェティッシュに描かれるメカ描写、圧倒的なまでのスピード感で描かれる空中格闘戦。

見事にハマりました(笑)。

本作はテーマとして、非常にSFらしい「人間と機械の違いとは?」や、「人間はどこまで機械に近付き、又機械もどれだけ人間化が出来るのか?!」と言う重たい哲学的なテーマが存在します。

でも…こんな言い方すると身も蓋もないのですが…コレって結局「ラヴ・ストーリー」ですよね。

主人公・パイロット深井零は不器用ながらも一途な愛を、雪風(超A.I搭載の戦闘機)に注ぎ続ける。
しかし雪風は自由気ままな存在。
零の愛や献身や忠誠に応える事は無いし、何の魅力も価値も見いだす事が出来なくなると、あっさりと彼を捨てて自分だけが違う次元に旅立ってしまう。

零の上官にして親友であるジェイムズ・ブッカー少佐は、他の誰よりも零の傍にいて、零自身を最も理解している存在。
ブッカー少佐は事あるごとに「お前達は上手くいかない」や「彼女は危険だ」と零を諭す。
しかし零はブッカー少佐を誰よりも信頼しながらも、雪風から離れる事が出来ない。
戦局が激しくなる中、どんどん雪風に溺れていく零を見て、警告しながらも苛立つブッカー少佐の姿には部下と上官、そして戦友にして親友と言う言葉以上の関係であるのは見えてくる。
互いが何も言わず、目を見るだけで互いの意志が通じ合い2人の関係は明らかにゲイ的だ。
そこに「女(鋼鉄の戦闘機)」である雪風が絡む事により、本作は複雑に歪んだ異形の三角関係となったラヴ・ストーリーに思えてしまう。

物語は結局、零が雪風に見捨てられて結末を迎える。
一方では零を巻き添えにしない為に、彼だけを守る為に雪風が彼を捨てたとも解釈出来る。

そして、今はその続編『グッドラック:戦闘妖精・雪風』を読んでいる。
戦いはより混乱する一方だが、雪風と零、そしてブッカー少佐の関係も大きく変わろうとしている。
目が離せない。
久々に読んでいて、鳥肌が立つような興奮を味わえるSF小説であります。

「帰るぞ、雪風」

宇宙人の侵略にも地震にも負けない映画雑誌

2011-03-20 20:49:16 | 本・雑誌
年度末の修羅場におります。

今週はイベントの引率に加えて調整や準備があり、昨日は今年度を締めくくる大きな会議があったりで死にそうになりました(苦笑)。

そんな中でも、しっかりと「映画秘宝」の今月号を買いました。

『エンジェル・ウォーズ』のエミリー嬢の表紙が眩しいです。

今月号の大特集は「観ずに死ねるか!映画監督100人!」。
“映画秘宝”的な視線による、今勢いがある新進気鋭の映画監督を取り上げている。
既にヒット・メイカーとして確固たる地位を築いた人や、商業的な成功云々は抜きにして次世代を担う才能とカリスマ性を持つ逸材まで、独自の視点による取り上げ方は心地良い。

そして先の大地震による様々な映画が公開延期・中止の憂き目に遭っている中、「UFO・宇宙人侵略映画ブーム、再到来!」の特集は厳しい。

個人的に滅茶苦茶楽しみにしていた『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が、土壇場になって公開延期になったのは残念。
今、様々な作品が公開延期・中止になっているが、不謹慎だと言われるかもしれないが今の過剰な情勢に顕著な多大な自粛ムード(あと悲劇を映す事だけに執着するメディアの報道)には疑問がある。

今、日本が大変な危機的事態にあるのは間違いない。
しかし、そこに拘ったり留まってしまうと、今度は「日本」という社会全体のシステムが停滞してしまう。
それは経済的・精神的に復興に目指して動き出した時、この停滞により失った時間は更に大きな痛手になると思える。
被災を奇跡的にも免れた我々は、今しっかりと自分たちの社会・経済活動をしなければ社会自体が活力を失う。
悲惨な時だからこそ、生きる意義を持ち喜びを与える「エンターテイメント」が大切だと思うからだ。
我々は仮に宇宙人による侵略だろうが、大震災だろうが絶対に負けない。
例え壊滅的な状況に陥っても、必ずそこから抜け出して生きる希望を掴み取る。
今、困難な状態だからこそ…そこに希望を見いだせる力が何よりも必要になると思う。
我々の気持ちの持ち方こそが、今この情勢を脱却して明るい未来を勝ち取る原動力につながると信じて毎日を生きている。
今、映画の公開延期・中止を考えている関係者の皆さん、是非今こそ再考をお願いしたいと心から願います。

何か…話が脱線しました(苦笑)。
今月号より少しマイナー・チェンジをしましたが、相変わらずテンションが高くて濃い内容が健在なのは嬉しい。

吹き替えマニアである僕としては名優・磯部勉氏へのインタビュー、そしてジャンル別吹き替え名盤セレクションは最高でありました。
他にも面白くて興味深い記事が満載、相変わらず1日では読み切れない圧倒的な情報量に圧倒されます。
素晴らしい!!

最後に…。
あのブルータルでアグレッシヴな「DEVILPRESS」が、その巻頭を黒く塗り潰して哀悼と鎮魂の祈りを捧げた一文をここでも書いておきます。


「Always Look on the Bright Side of Life」


PS:無事に日本公開させるのを願って…。



PS:とにかく凄そうだ(笑)、もう絶対に観に行くしかない!!




白蛇と巨乳、そして恐るべき金髪の新シンガー

2011-03-05 18:56:53 | 本・雑誌
今日はお休み。

今月号のBurrn!を買いました。

表紙と巻頭特集は、新作をリリースするWHITESNAKE。

表紙を飾ったのは“魂の歌声”こと、御大デヴィッド・カヴァデール。
いつまでも若々しいカヴァ様ですが、さすがに還暦となると少し「老い」を感じますね。
表紙を見て一瞬、あれ?ヒラリー・クリントン?!って思いました(笑)。

インタビューしたのは「二枚舌」(カヴァ様のインタビューはヴァレリー・ポッター女史)だったので、内容的には相変わらず踏み込みの甘いモノで物足りないです。
その昔、こういった日本贔屓のバンドの取材には、編集者が現地に行って直接インタビューしていた頃が懐かしいです。

個人的にWHITESNAKEは大好きです。
ライヴにも何回も行ってます。
この新作からも何曲か聴いたのですが、何か妙にこじんまりした地味な印象を受けました。
カヴァ様の年齢を考えれば当たり前ですが、根本的には違う問題があるかと思えましたが…。
だってライヴでは今もあんなに凄い訳だし、別にゴージャスにハードロックしなくても聴く者を魂を揺さぶる感動も与えられる筈です。

そして2010年度人気投票。
いかにもB!誌らしい妥当な結果。
ちょっと皮肉れた言い方をすれば、よくMR.BIG一色にならなかったものだ。
故ロニー・ジェイムズ・ディオ尊師の1位は当然ながら、新人部門であのALDIOUSが獲ったのはちょっと驚いた。

他に今月号の内容だが幅広いバンドを扱っており、そこそこな内容ではないかと思います。
記事ではないが、LIV MOONの広告は目を奪われた。
歌姫アカネ嬢の見事な肢体。



他の嬢メタル・バンド(個人的にこの言葉はあまり好きじゃないが:苦笑)でも、ここまで大胆に「女」である事をエロチックにアピールしてこない。
思い切った手段だが、こんな事をやっちゃうと次が大変では?と余計は心配がする。
コレをポスターにすればB!の売り上げも倍増し、LIV MOONにも絶大な広告効果があったのでは?!(爆)

そして、DRAGONFORCEの新シンガー加入の記事。
既にネットでは、このマーク・ハドソン君のオーディション動画が観れる。
凄い声の持ち主だ。
これだけの実力を持った無名のシンガーをよく見つけたものだ、バンドにとって間違いなく新しい超強力な“戦力”だ。
9月にリリースとなる、彼らの新作が今から楽しみだ。

細かいネタだが、ドキュメンタリー映画絡みのでOUTRAGE。
バンドのリーダーである丹下さんの親近感の湧く言葉、そこに見える優しさは読んでいて楽しくて心地良い。
良き理解者であるお母様の為にも、より大きな成功を掴んで欲しい。
あと喜国先生の漫画は、久々にグッと来た…。

何はともあれ、メタル・ファンなら楽しめる内容にまとまっている。


PS:白蛇の新曲。



PS:マックくん、良い声をしている。凄いハイトーンのシャウト!!



PS:問答無用のカッコ良さ、シビれます。





生ける映画屍による映画雑誌

2011-02-21 23:54:00 | 本・雑誌
仕事帰りに、今月号の「映画秘宝」を買う。

小明嬢によるセーラー服ゾンビが可憐で強烈な表紙、やはり日本で最も過激な映画雑誌は一味違う。

巻頭特集は「ゾンビ映画」。

何か昔必死になって読んでいた、あの日本語版「ファンゴリア」(今も全て持ってます)を彷彿とさせるアングラ感とマニアックさが泣かせる。

今、その筋のファンより「泣かせるゾンビ映画」と絶賛される『コリン』をメインにした特集(あと第1回東京国際ゾンビ映画祭)。
温故知新的には良いかもしれないが、敢えて指摘するなら「秘宝」を読むコアなファンは大概の作品を観ているのでは?!
確かに映画祭にて劇場公開するのは凄いが、やはり今回の特集で取り上げる作品はホラー・ファン的には“必須科目”であり、もう少しマニアックな傑作(例:『ゾンビ極道』等)に突っ込んでも良かったのでは?!

先に日本語版「ファンゴリア」を例に出した。
あの雑誌は休刊する時まで様々な試行錯誤と迷走を続けたものの、決して良い意味でメジャー的な大衆性には迎合する事は無かった(だからこそ休刊したのかも:号泣)。

しかし「ファンゴリア」と同時期に発刊された「秘宝」。
当時は「ファンゴリア」以上にマニアックでハードコアな雑誌(当時は雑誌という形態ではなかった)であったが、今やすっかりと大衆性を持つメジャーな映画雑誌になったと実感した。

確かに表紙に小明嬢のゾンビ。
コーエン兄弟映画入門、中島貞夫先生・藤岡弘、師匠・木村大作(今では絶対有り得ない命知らずな撮影武勇伝は最高!)と東宝ニューアクション映画の記事には、この雑誌の持つ猛者ならではの男臭い体臭を感じる。
それがこの雑誌が今も休刊・廃刊の危機を生き延び、しっかりとブルータルでハードコアな映画雑誌としてのステイタスを築いている最大の証かもしれない。

その一方で、マニアックさと反比例してメジャーな大衆性を持つ判りやすい要素を持ち合わせている。
それが最近では凄く目立つ。
好きか嫌いの問題ではなく、そのアグレッシヴさを売りにしていた当時とは随分違うとだけ指摘しておきたい。
かつて邦画のジャンル系作品を扱う時でも、体制にすり寄った軟弱化だと糾弾していた頃とは違うのだ。
ただ今も心から「映画秘宝」という雑誌を愛している。
でなければ買い続けない。
弱体化し続ける日本映画界にあって、「秘宝」のように先人の功績に敬意を払いつつも未来を見続ける姿勢は大切だ。
ただ自分があまりに懐古主義的になり過ぎていて、今の「秘宝」に対してシビアになっているのかもしれない。

最後に、あの嶋田久作氏が自身の出世作『帝都物語』と、生涯最大のハマり役である“魔人・加藤”について語る記事にはグッと来てしまった。
一時期、加藤を語るのを拒否していた御本人が『帝都物語』を語るのは、中学生の時に荒俣宏先生の原作を読み、映画を観て衝撃(あまりに原作のイメージにそっくりだから!)を受けた者としては感慨深い。
また…嶋田氏には是非“魔人・加藤”を演じて欲しいと心から願ってしまった。

今月号も濃いです。
ゆっくりと味わいたいと思います。


PS:この無茶苦茶な疾走感は素晴しい、凄く観たい。




PS:ゴメン、やっぱり僕は「男たちの挽歌」という作品はこのシリーズ(特に2作目を愛しています)だけです。