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映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

簡単映画レビュー

2016年10月18日 | 映画
今回は、2本とも実話を元にした映画です。


『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』

赤狩りで映画界を追放された、脚本家のダルトン・トランボ。偽名で脚本を書き続け、2度のアカデミー賞を受ける様は、実話とはいえ爽快。

主演のブライアン・クランストンは、『ドライヴ』や『アルゴ』ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』などに出演しているのだけど、今ひとつ認知度が低いように感じましたが、この役で一気に知名度が上がったんではないかと思ってるのですがどうでしょうね…

赤狩りについては、映画内でもトランボがスピーチした通り、共産党のスパイ行為を阻止する名目で、結局多くの人々の仕事(または生命など)を奪っただけだったとされています。

そのさなかに置いて、不屈の精神で脚本を書き続けたトランボはもちろん評価されるべきですが、マイケル・スタールバーグ演じる俳優のエドワードは、トランボに対して、「脚本家と違って、俳優は顔を隠して仕事ができない」旨の発言をします。
仕事を貰うために、仲間を売らざるを得なかった俳優などを単に非難するのは酷というものだと思いました。

それでも、周りの批判を気にせず、トランボを実名で起用したカーク・ダグラスやオットー・プレミンジャーは素晴らしいと感じました

映画としてもかなりの面白さです。お薦め



『ハドソン川の奇跡』

クリント・イーストウッド監督作品。2009年に起きたUSエアウェイズ1549便不時着水事故の知られざる真実を描いています。

川に不時着しながらも、1人の犠牲者も出さなかった“英雄”として称賛されていたサレンバーガー機長。
世間の評価とは裏腹に、、国家運輸安全委員会(NTSB)が事故原因の調査を行い、当時の機長の判断が適切であったかどうかという検証がされました。

観客の私たちは、実際のところどうであったのかわからない思いで、時間軸が前後して事故当時の機内の状況になったりと、私たちの判断がつかないまま物語は進みます。

ラストの法廷での飛行シミュレーション。
川に不時着せずとも無事空港に着陸できた映像を見た後の展開からが、この作品の本領発揮。

これまでの疑念を払拭すべく、実に清々しい気分になりました。

ともすれば、地味になりがちなこの映画をここまで面白く見せるのはやはり監督の手腕というべきでしょうか。
お薦めです
コメント
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