今年のアカデミー賞長編アニメーション賞受賞作品『Flow』を観に行ってきました。
予告編観た時から、期待していたけれど、期待通りいい作品でした。
最近の実写化と見紛うほどの映像ではないにも関わらず、アニメということを忘れるほどのリアルな映像でした。
人間は一人も出てこないけど、ネコと犬、ワオキツネザル、カピバラ、ヘビクイワシのキャラクターが立っていて、セリフはまったないけど、動物の絆が伝わる物語でした。
人間が出てこないといっても、ネコが住んでいる家は荒廃しておらず、ベッドもきれいで、ネコの彫刻が製作途中だったりと、つい先日まで主人がいたと思わせるような様相でした。
犬も、ヘビクイワシに物を投げさせて「取ってこい」をするなど、飼い犬だった描写もあるので、人間はおそらく迫りくる“映画の『ディープ・インパクト』”並みの大災害を知って、どこかに避難したのかも知れません。
もちろん、ペットは連れていけないので、動物たちは何も知らず取り残されたのでしょう。
山を越えるほどの洪水に見舞われながら、それぞれが船に乗り込んで流れる様は『ノアの方舟』を思い起こします。
途中に出てくる巨大魚(クジラのように大きいけど、クジラではない)は、実在する魚なのでしょうか。自分が知らないだけかもしれないけど、もしかしたら古代に生きていた魚だったりするのかなと思いました。
ラトビアのアニメーション映画といえば、監督がたった一人で作った2019年の『Away』という映画を思い出しましたが、ラトビアは今すごいアニメ監督が出てきてるのかな、と調べたら二作とも同じ監督でしたそういえば、『Away』も台詞がなかったなぁ。
さすがに今回は1人で作ったわけではないけど、ディズニーやピクサーの製作費や人数の規模と比べたら、段違いで少ないはず。アカデミー賞も、こういう作品に賞を与えてくれるようななったんだなと思うと嬉しいです。
前作『Away』は、わりとシュールな作品で、正直そこまで感銘を受けたわけではないけど、今回の『Flow』は映像も、物語も前作を大きく超えたと感じる素晴らしい出来でした。
とりあえず、ネコがかわいい! ネコがかわいい! ネコがかわいい!
超オススメ
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