<その3>より続く。
■マーケティング
「若い女の感性が分からなければ、もうビジネスは出来ない」ということが言われ出して、マーケティングというものが流行語になった。「マーケティング」ということをやるやつは、「若い女の流行を知っている人間」だった。この時期から、日本の文化というものは、にわかに軽薄になった。どこにでも女がいて、「女がいる」ということは「商売として成り立つ」ということで、マーケティング社会における商売の成功を夢見る男は、女以上の女のディテールに詳しくなった。
(「男よりも色気がない?<裏>」238ページ)
■美女の達成基準
もうやめるけど、自己達成の基準だけで作られた「美人」の中には、「他者」がない。そういうものがない以上、「他者への譲歩」などというものは起りようがない。そういう美人達に向かって「色気の必要」を説いたって、「受験科目が増えた!」といってパニックを起こす受験生と同じになるだけだ。
(中略)
「達成基準としての美人」という考え方を捨てなければ、「色気」も「成熟」も「大人の女」も「知的な雰囲気」も「さりげなさ」も「いい女」も、みんな空回りしてむなしくなるだけだ。
(「男よりも色気がない?<裏>」248~249ページ)
<その5>に続く。
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男の色気にも「譲歩」はいるのだろうか? と。
私の「ロールモデル」(↓)。
このヴァージョンのベース弾いてたは、私の楽器の先生に間違いない。
音色とラインですぐわかる。
鮎川さんのギターのそうだけど、音を聴いただけで、「この人」とわかるプレーヤーは今でも憧れだ。
仕事にしろ、文章の文体=クセや“匂い”にしろ、「あっ! この人だ」とわかる。
そういう自分を目指したい。
橋本治がこの本を書いた94年は、私が先生に弟子入りした年だったと思う。
アイ・ラヴ・ユー ビールス・カプセル 鮎川誠
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▼『コンテンツを求める私たちの「欲望」』
電子書籍(無料)、閲覧数5,800突破しました!
http://p.booklog.jp/book/43959
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お読み頂き有難うございます。
(↓)クリックの程、宜しくお願い申し上げます。
■マーケティング
「若い女の感性が分からなければ、もうビジネスは出来ない」ということが言われ出して、マーケティングというものが流行語になった。「マーケティング」ということをやるやつは、「若い女の流行を知っている人間」だった。この時期から、日本の文化というものは、にわかに軽薄になった。どこにでも女がいて、「女がいる」ということは「商売として成り立つ」ということで、マーケティング社会における商売の成功を夢見る男は、女以上の女のディテールに詳しくなった。
(「男よりも色気がない?<裏>」238ページ)
■美女の達成基準
もうやめるけど、自己達成の基準だけで作られた「美人」の中には、「他者」がない。そういうものがない以上、「他者への譲歩」などというものは起りようがない。そういう美人達に向かって「色気の必要」を説いたって、「受験科目が増えた!」といってパニックを起こす受験生と同じになるだけだ。
(中略)
「達成基準としての美人」という考え方を捨てなければ、「色気」も「成熟」も「大人の女」も「知的な雰囲気」も「さりげなさ」も「いい女」も、みんな空回りしてむなしくなるだけだ。
(「男よりも色気がない?<裏>」248~249ページ)
<その5>に続く。
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男の色気にも「譲歩」はいるのだろうか? と。
私の「ロールモデル」(↓)。
このヴァージョンのベース弾いてたは、私の楽器の先生に間違いない。
音色とラインですぐわかる。
鮎川さんのギターのそうだけど、音を聴いただけで、「この人」とわかるプレーヤーは今でも憧れだ。
仕事にしろ、文章の文体=クセや“匂い”にしろ、「あっ! この人だ」とわかる。
そういう自分を目指したい。
橋本治がこの本を書いた94年は、私が先生に弟子入りした年だったと思う。
アイ・ラヴ・ユー ビールス・カプセル 鮎川誠
絶滅女類図鑑 (文春文庫) | |
橋本 治 | |
文藝春秋 |
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