【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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橋本治 金言集 『絶滅女類図鑑』 読書メモ (コメントなし) <その3>

2012年05月10日 | マーケティング話
<その2>より続く。

■男のセックス、女の結婚

男は“誰”とセックスするのか?
この答えは、「男は、自分自身の性欲とセックスする」のである。だから、男の性行動は、いつも「おおむねは正常だが、絶えずヘンタイの要素を含んでいる」ということである。これは同時に、「おおむねは安定しているが、絶えず波乱の要素を含んでいる」ということでもある。誤解しないように。「ヘンタイだって浮気する」のである。
 (中略)
女の場合は、「女は“誰”と結婚するのか?」である。

女は“誰”と結婚するのか?
男とするわけではない。結婚式を挙げる相手は“男”だが、だからといって、女が男と結婚するわけではない。
女は“家庭”と結婚するのである。
女は、結婚して家庭に入るのではない。女は、男の家庭と結婚するのでもない、女は、“自分の家庭”と結婚するのだ。結婚してしばらくして子供が出来てまたしばらくしてしまえば、このことは誰にでも自動的に分かる。
 (中略)
女は場所と結婚し、男は観念と共にセックスを作り上げる-きっと試験には出ないが、そういうものだ。

女は、“自分の家庭”と結婚する。だから、“家庭”というものがイメージ出来ない女は、男と恋愛だけをする。何度結婚しても必ず離婚して、何度結婚しても必ず夫以外の男と厄介な問題を起こしてしまう女とは、だから、“家庭”というものがイメージできない女なのだ。そういう女は、平気で子供を生み捨てにするのだろうと、私は思っている。
 (中略)
男はへんな夢を見るために、“自分”という孤独を守る。女は、“他人への幻想”の中で、平気で孤独を生きる。
男と女は違って、「違う」からこそ、「つきあう」ということが重要になる。重要なのは、「つきあい方」という「方法」なのに、どうしてああも「愛情」という無秩序な一体化ばかりを問題にするんだろうと、私は公然と不思議がっている。

(「男よりも色気がない?<裏>」234~236ページ。太字部分は引用者)
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3つ以上のビジネス案件を検討しなければならないし、今日は頑張ったし、明日は早いこともあり、もう寝たいので、クライマックスの<その3>はここまで。
<その4>に続く。

「男はへんな夢を見るために、“自分”という孤独を守る」、か・・・。

♪ Oh, Lord, Loosen My Lips.

U2 - Gloria (1981)


絶滅女類図鑑 (文春文庫)
橋本 治
文藝春秋

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