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【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

トレンド分析ML251の文化マーケティング関連Blogです。ML251の主業務はトレンド分析をコアにしたデスクリサーチ。

禁煙にまつわる思いをズラズラと・・・

2012年03月25日 | 徒然
この数日間、禁煙を続けています。
はっきり言って、煙草を吸わないとね、体の調子はいいんですよ。
意識も鮮明になります。
こういうときに煙草を吸うとね、血管が収縮して体がしめつけられるようになって、おかしくなるのが実感できるのです。

吸わないほうが体の調子いいのに、吸いたくなる。
これは中毒なんでしょうね。薬物依存のような。

ホメオスタシス(恒常性)というのがありますが、体に悪いのが実感できるとはいえ、「悪い状態」が当たり前(=見せかけの恒常性?)になっているから、禁煙は難しいのかな? と思いますよ。
私の場合、約30年ですからね。
30年あまり続いた習慣を変えるのって、ある意味人生を変えること。
大袈裟じゃないですよ。

受動喫煙がシビアな暴力となるような敏感な方ならともかく、一度も喫煙経験のない方から、「煙草をやめたら?」なんて言われますとね、
「30年の人生の伴侶とそうそう簡単に別れろなんてね。簡単に言ってもらっちゃ困るんだよ」
と思ってしまうこともよくあります。

「悪けりゃやめられる」だって?
お前は、スターリニストかファシストか!!!
何の障害もなくやめられれば人間苦労しない。
いや、悪いことも享受するのも人間。
だったら酒のほうが悪いんじゃないか???
俺が過去、数度にわたってな、命を落としかけたのは煙草ではなく、酒がキッカケだったんだぞ!!!

20代の頃、バンドメンバーが一人もいないとき、ライブハウスで「火、貸してくれませんか?」。
私、これで2つのバンドを組みましたからね。
そう、“男相手のナンパ”は得意だったんですよ。
(ともに渋谷で、デビュー直後のEchoesライブ)
それに、今までの彼女は全て、喫煙者でしたしね。

5年前の9月、1ヶ月間禁煙を続けたことがありました。
10月にはまた喫煙始めちゃったんですが、その時期、私はフリーランスでした。
1日のうち誰とも会話をしない、という日々が長く続いたり。
そのとき、「煙草とは自分にとって何?」と自問自答した結果が、「煙草は友達」でした。

で、今大変な状況です。
口元が寂しいことと、胃液の分泌が正常になったためか、食欲が高まり、あらゆるものを口にしそうな状態。
もちろん飲み物も、珈琲飲料、ヨーグルト、炭酸飲料。
何も口にしないと、発狂しそうになるので、チョコレート・キャンディ・せんべい類は出来るだけ切らさないように買いこんでます。
体もリバウンドしています。
ジムの運動だけでは限界がありますので、とにかく歩こうと。
そんな大変な状況です。

例えば先週の金曜日(3/23)の行動。
(この日は有給休暇)

午後、西麻布で打ち合わせ。
渋谷からのバス、南青山7丁目バス停を降り、セブンイレブンに駆け込んでコーラとグミを購入。
打ち合わせ後、ローソンに寄って、亀田製菓の柿ピーを購入。
寒い雨の中、傘をさしながら、歩きながら食しました。
この日はジムに行けないので、歩く必要を実感。

次の予定(法政大学)に時間があったので、寒い雨にも関わらず、信濃町まで歩こうと決意。
青山墓地を南北に縦断し、外苑前から、神宮球場、絵画館前を一人歩き信濃町へ。
西麻布から1時間近くかかった。
速めに歩くこと(ジムでは時速8キロ)を心がけたものの、ビジネスシューズ、荷物、傘という条件に制約された。
煙草自販機前、「ここらで一服」という気持ちを振りきる。

総武線で信濃町から市ヶ谷へ。
法政大学のあまりの変わりようには驚くばかり。

CBM(Consumer Based Marketing)研究会は盛況で、刺激的なご発表。
懇親会は市ヶ谷の「みひろ」
料理は美味な上に低価格。
が、こういう酒席は禁煙にとって大きな関門。
しかし!
約30名の出席者の中で、喫煙されてたのは和田充夫先生のみ!
和田先生が喫煙されることは知っていたが、他はゼロ。
空気を読んで吸わなかった方もおられたかもしれないが、それにしても喫煙者は減っている。
それが幸いした模様。
もし隣の方が喫煙されてたら、「もらい煙草」をしたかもしれない。
この「もらい煙草」こそ禁煙を妨げるトラップなのだ。
(その場だけで終わればいいのだが、なかなかそうはいかない・・・)。
それが、和田先生お一人しか煙を出されてなかったことが幸いし難なくクリア。
終電の都合で早めにお店を出ても、CVSで煙草を買うというトラップもクリア。
時間がなかったし雨も降っていたからね。

禁煙成功者のきっかけは人それぞれ。
あっけなく成功してしまうのが一番いいだろうが。

とにかく今は「機嫌の悪い」時期なのです。
さて。「明治ブルガリアのむヨーグルト」ばかり飲んでないで、トレーニングに出かけるとするか。

今回は本気ですよ。
こんな記事書いた日にゃますます。

*タイトル写真は御徒町の「HACOA」
この店内で「煙草やめよう」とい啓示が降りてきたわけです。
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3月になって思うことなど (その2)

2012年03月11日 | 徒然
久々の連投(と言っても渡辺久信ではない・・・)。
さっき書いた記事の締めは、仲野茂さんの動画。
で、「仲野茂BAND」のこと思い出しちゃったんで、そのこと書いてみたくなった。
「90年代Jロックの話」というカテゴリ、作ってなかったけど。
ああ・・・、この「J」っていう響き・・・、「いやだネ!」。

これ(↓)は、ほぼ現在形の仲野茂さん。
ニューロティカ(村田君と大沢君元気かな? 村田君、PUFFYもやってんのか!)の楽屋のよう。
こういうオヤジギャグに笑わないと、トンデもないことになるんですわ・・・。

仲野茂 コメント


80年代のパンクシーンで、「スターリン派」と「アナーキー派」っていうのがあったって何年か前、書いたことがあったけど、俺は「スターリン派」だったわけで。
「全共闘世代」で山形大学時代、逮捕歴のあった遠藤みちろうさん(しかも、機動隊に連行されるニュース映像を実家の親御さんに見られたという・・・)から、思想的な影響を受けた俺だし、4年生のとき短いながらもギタリストとして加入していた「ラビッツ」の宮沢正一さんは、遠藤みちろうさんの後輩(みちろうさんは留年してたので同学年)。
俺の大学の一年先輩の石黒さん(イルボーン)は、スターリンの北海道ツアーにギターで参加していたりと。

スターリン派からアナーキー派へ:「知性がない」
アナーキー派からスターリン派へ:「根が暗い」

実際、アナーキーの親衛隊は暴走族が多かったし、バンドメンバーは国鉄(当時)のナッパ服着てて「いかにも左翼」気取りというのがダサいと思っていたわけで。
(茂さんって、今でも元「ブラックエンペラー」総長の宇梶剛士さんと仲がいいみたい・・・)
スターリンは、バンド名自体がアイロニー(皮肉)で、左翼を相対化していたし、思想とか考え方で「良い人」「悪い人」という烙印を押す日本の知識人の習性を攻撃していたわけ。
だから「反核運動」も皮肉る対象にしていたわけだ。

そんな俺だったんで、アナーキーのレコード、CDは一枚も買わなかったしレンタルもしなかった。
埼玉出身というのも、とにかく東京志向の「田舎モン」だった俺には気に食わなかったということもあった。

しかし、90年代に入ってたまたま「仲野茂BAND」のライブを観て、そんな過去のこだわりは吹っ飛んでしまった。
たしか、8月だったか? 台風で首都圏の鉄道が止まってしまった金曜日だった。
丸ノ内線にいたっては、お茶の水駅付近でで冠水したようだった。
当時、俺は恵比寿の会社に通っていたんだけど、夜になってから山手線が動き出した。
俺は、新宿ロフト(まだ西口の小滝橋通り沿いにあった)で、オールナイトライブを観る予定だったので、電車が止まっていても左程気にはならなかった。
たしか、下山アキラ君のバンドだったように思う。
「60/40」ね。ギターは下山淳さん。
思い出した! 「夜間徘徊助長演奏会」だった。
翌朝、楽屋でアキラ君から、当時の俺のバンドのデモテープを「イイネ!」と言われた記憶がある。

で、仲野茂BANDなんだけど、ギターは野島健太郎さん、ベースは奈良敏博さん。
とにかくカッコイイし、仲野茂さんもアナーキー時代よりも成熟されて(失礼しました!)。
仲野茂BANDの「遠くで火事をみていた」というアルバムもほどなくゲットしたわけです。
そのうちの1曲がこれ(↓)。

「とびきりグラッチェ」 仲野茂BAND


翌年の冬(2月か3月)に下北沢Shelterの友達(久留米出身)のイベントの打ち上げで、茂さんと奈良さんと同席させてもらい(朝まで飲んで山手線を2周周って出社した記憶・・・)、ほどなく俺は奈良さんの弟子になったという次第。

それから、仲野茂BANDのライブと打ち上げにはほぼ皆勤賞だったような。
ある打ち上げの席で、茂さん、小学校は旧大宮市、中学校は旧浦和市のご出身ということを聞いた。

ある週末、静岡県は富士市の「アニマルハウス」に仲野茂BANDを観に行ったこともあった。
土曜日の午後、奈良さんの弟子仲間4人で。
2人は当時の僕のバンドのドラムとベース。
もう1人は今も現役のベーシストで頑張っている。
「アニマルハウス」での演奏は凄く良かったのを覚えてる。
行きは新宿から小田急のロマンスカー。
帰りは、打ち上げの後、東海道線の大垣発東京行きの各駅夜行列車という強行軍。
家出でもしてきたかのような「暗い」乗客の中で、缶ビール飲んで騒いで、若かったね(笑)。
そのときリリースされてたのが、「大東亜のいびき」というミニアルバム。
これ(↓)は「遠くで火事をみている」という曲。

「遠くで火事をみている」仲野茂BAND


という、想い出話だけど、3月は卒業式シーズン。
近年、定番となっている「桜」「卒業」ソングじゃなくて、やはり俺はこれ(↓)かな?
ザ・スターリンの解散コンサート(「For Never」)の動画。
「さっさとくたばれ!!!」
アレルギーの小野君のギター、やっぱ、いいな(笑)。

「仰げば尊し」ザ・スターリン


これが、俺らの世代のパンクなわけ。
団塊ジュニアやそれより若い人達との埋められないギャップっていうのがあってね。
「ザ・ブルーハーツ」ってとてもいいバンドだし、日本のロック史に軌跡を残したのは認めるんだけど(事実、俺も、ブルーハーツやレピッシュを輩出した「Just A Beat Show」の島さんから、レーベルのA&R頼まれてやったこともある。このレーベルの発起人は甲本君らしい・・・)、どうしてもね、彼らを(メンバーは同世代だけど)、パンクとは認められんのですわ(苦笑)。

「俺は、ブルーハーツをパンクとは認めんからな!」
なんてね(笑)。
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3月になって思うことなど (その1)

2012年03月10日 | 徒然
3月11日がやってくる。
この場で言いたいことをまとめるのは俺には酷だ。
また、決まり切ったように、「被災された方々にご冥福を」ということを書きたくはない。
もちろん俺にもご冥福を祈る気持ちはある。
が、そんな紋切り型の言葉で締める気にはならない。

「どう生きるか?」
3・11が俺につきつけたのはこの言葉だ。

第三者的に俯瞰したような物の言い方になるのは、自分が決定的な被害を被ったからではないから、というのは百も承知だ。
俺たち人間は、自然にはぐくまれながら生きてきた。
が、時に無慈悲であるのが自然。
そこには善意とか悪意とかそんな「基準」なんてないわけだ。
人間から見れば蟻のような存在が、地球というレベルからみた人間の存在。
陸地に蟻のようにへばりついて生きているのが人間。

「文明」の進化とともに、人間は自然をある程度、自らのコントロール化におくことも可能になった。
だが、そんなことは自然界のほんの一部のこと。
「思い上がんじゃねぇぞ!」

この国も70年代までは公害問題に悩まされてきた。
俺が中学生の頃は、夏場、しょっちゅう「光化学スモッグ注意報」が発令され、不安の中、部活動をやってた記憶がある。
「公害大国日本」という言葉は、いつの間にかマスコミ報道から消えていった。
まだ、汚い川とかあるけど、科学技術とやらの進歩で、克服された(?)ケースも少なくはないだろう。

だが、原子力は別だ。
もともと自然界には存在なかった物質を、われわれ人間は作ってしまったわけだ。
「どうすんだよ?」
「いやいやとりあえず・・・。いずれ科学技術が進歩すれば、ウランとか廃棄物質の問題も解決するでしょうから(笑)。ほら、『鉄腕アトム』っていう手塚漫画があったでしょ? 君達も子供の頃観てたはず。“科学の子”だよね」

そんな原発をわざわざ危険な海沿いに作ってしまった大馬鹿さ。
新潟県には柏崎原発があるけど、「原発マネー」で作った“箱モノ”の美術館の年間入場者収入は約90万円。
で、年間維持費は約9,000万円という。
こんな大馬鹿なことがまかり通っていたのが日本の現実。
これも氷山の一角にすぎないだろう。
先日、知人がFacebookで、音楽業界と広告業界がどんなに酷く「原発マネー」に汚されていたか?という事実を書かれていたが。
「民主党を批判してもしかたがないよ。なんせ当時の自民党は・・・、それに○○○や△△△や□□□は・・・」
という“危ない”内容だったが(笑)、俺はそんな“危ない”ことを暴露した知人が大好きだ。

80年代、俺は「反核運動」に批判的だった。
「運動」自体に批判的というよりも、「運動をしている人達」から距離を置きたかったからだ。
90年代の俺は、「原発に反対するなら、まず代替案を出せ!」
という、ごく一般的な考え方だった。
昨年の「フクシマ」を巡るネットの議論でも「代替案を出せ」という意見が多かったと思う。
が、俺は言う。
「まず代替案を」という主張は無効だ。
俺自身の反省を含め、「まず代替案を」というロジックは、既成事実を先に作った上で、有無を言わせず現状肯定を認めさせる実に“暴力的”な言辞で、一見、ロジカルなような屁理屈だ。
(言葉は悪いが)“女子供の直感”のようなものが、本能的に人間を救うことだってある。
「代替案をだせ!」という屁理屈を上回ることはいうまでもない。

今でも俺は、反原発運動とやらからは距離を置いている。
いいのか悪いのかわからないが、生理的にそう思っているのだから仕方がない。
「今すぐ、全ての原発を止めろ!」という非現実的な考え方ももってはいない。

またまた第三者的な言辞を弄させてもらうとね。
高度経済成長にも、ポジティブな面と公害というネガがあったように、原発からの恩恵を受けるしか生きる術をなくされた俺たちは、放射能汚染というネガもあわせて甘受しなければ生きていけないということなのかもしれない。
「フクシマ」だけに、戦中・戦後の「オキナワ」のような損な役割をおしつけるわけにはいかないぜ、ということも考えていくべきかもしれなし。
なんせ、東京だって避難しなければならなかったわけだし。
国内のマスコミは報道しなかったけど、客観的にみればかなり危ないことは、Facebookで津田大介さんがシェアしていたこの記事と動画(14分で長いけど)を見れば一目瞭然だ。
こうしてる間にも、首都直下型がくるかしれんしね。
明日、いや今日は我が身かもよ。

まあ、なんだな。
俺の地元の先輩ミュージシャンである仲野茂さん(「アナーキー」「SDR])の、この動画でもくらいやがれ!!!

「東電・イズ・バーニング」

落語家・立川談慶がアナーキーの「東京・イズ・バーニング」の替え歌を作り、それをアナーキー・SDRの仲野茂が激唱。
ギターはSDRの内藤幸也が担当。
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残響shop&残響塾 主催 「Girls Don't Cry」(@渋谷O-nest & 7th floor)

2012年03月07日 | 徒然
3月3日はひな祭りなわけで、なぜか知人のマーケター達の一団(たぶん野郎だけでしょう・・・)は「東京Girls Collection」に行くのを年中行事にしている模様。
そんな一団とは一線を画して、私は渋谷の「O-nest」へ。
ここは90年代、あたしにとって色々あったとことろです。
「nest」がオープンした直後、出演した友人のバンドメンバーが、「楽屋からラブホテルの中が見えたぞ!」とMCで興奮してたこともありました。そんなロケーションです。
1フロア上の「7th floor」はとても居心地のいいスペースで、あたしも貸切パーティを主催したこともありましたっけ。
でも圧倒的に多かったのは、ライブの打ち上げ。
自分のじゃなくて(既に現役引退後)、あたしのマネジメントしてたバンドや人様のバンドの打ち上げでしたけどね。

「奏でる女の子が大好きです。残響SHOP的ひな祭り。」

奏でてなくても女の子は好きです、という意見は置いといて、、、
「残響塾」と「残響SHOP」主催のイヴェントです。

会場の「O-nest」は、ビルの6階に受付とドリンク・フードのフロアがあって、ライブ会場は階段を降りた5階、飲んで食べながらくつろげるスペース「7th floor」が7階にあります。
この3フロアをフルに使ったのが今回のイヴェント。
14:00スタートで22:00頃までの長丁場でも、フロアを移動すれば疲れを軽減することができるのです(残念ながら私は21:00頃、帰りましたが)。


6階の受付フロアーはこんな感じで、即売スペース。
ドラムセットが置かれてますが、夜はここでもミニライブをやっちゃったようですね。


7階の「7th floor」では、美塾とのコラボ企画。
美塾×残響塾特別企画 「自分で自分のメイクのプロになる!」
「自分の顔の好きになれないところや、欠点と思っているところは、実は最大の魅力のポイントかも!欠点と思っているところを、隠したり変えたりせずに、世界にたった一つの自分自身が輝くための方法をお伝えます!」
講師は丹野拓子さん。

男性に人気の向かって右側より、左側のほうが松嶋菜々子さん本来の魅力があるそうです。
ま、そうでしょうね。
この文脈では、「美は乱調にあり」というテーゼは出さないほうがいいでしょう(笑)。

こちら(↓)は、「凛」「清「萌」「艶」という4象限のマトリクス。


あたしゃ参加しませんでしたが、会場にいた善男善女に互いを褒め合わせ、「凛」「清「萌」「艶」のいずれかを相手にを当てはめるというプチグループワーク。
その後は実演メーク。出演バンドの方々で女性2名、男性1名の実演でした。
こういうカルチャー・ミックスのイヴェント、さすが残響塾ですね。

この日の出演バンドは、私好みのtexas pandaaは残念ながら出演せず!(にしてもいいなぁ~、このバンドのセンス・・・笑)。
ほかのバンドは、残響レーベル以外だったわけです。
で、この日は「残響塾」虎岩塾長、「残響SHOP」田畑店長の秀逸なキュレーターぶりを目の当たりにすることになったのです。

5階の「O-nest」に行ったら、「テスラは泣かない。」が演奏中。
鹿児島のバンドとのこと。
遠路ご苦労さまです!
あたしもツアーで東京から熊本・大分まで車で行ったことありますが、しんどかった。
皆さん、飛行機か新幹線かな? だったらいいんですが・・・。

レッドでホットでチリで、いやいや、アンダーグランドなスピリッツが内にこもることなく、グルーブ感一杯で弾けてるステージには魅せられました。
“80年代のアンダーグランド男”だったあたしとしては、正味、羨ましいですよ。
この時代にこういう風にバンド活動されてるのって。

それにしても、「最近のバンド」という言葉は使いたくないですが、最近のバンド(使ってる)は、見せ方がうまいですね。
自分達をどう見せれば、どう見られれば美しいか? よくわかってるなと。
これも時代の流れでしょうか。

3フロアを行き来しながら、7階の「7th floor」では、イラストレーター河野愛さんを迎えたトークセッション。
「河野愛×虎岩正樹」


クライアントありきの職業としての「イラストレーター」と、「アーティスト」としての自分。
興味深いトークも聴けました。

時間は前後しますが、5階「O-nest」では、Aureole(オーリオール)というバンドが演奏中。

何だよ!「美塾」のグループワークのとき、男性が4人とも「萌え」系だった人達でした・・・(Vocal、Bass、Guitar、Drums)。


この人達の音楽性は、HPのバイオが的確なんでそちらから引用させてもらいます。
「ポストロック、ミニマル、ダブステップ、エレクトロニカ、クラシカル、プログレ、サイケ、民族音楽などを通過した奥深い「サウンド」と、あくまで聞きやすい「歌モノ」としての側面、この二つの要素が矛盾することなく融合している」

パンフにあった、文学的な田畑店長のアルバムコメントも(田畑さんメンゴ!)。
「幻想的なアートワークの期待を裏切らないトリップ・ミュージック。何れをとってもオリジナリティを悠然と主張し、モダンな北欧音楽にも通じる幽玄さと自由な発想でミックスされたサウンドは他に類を見ない。生楽器とエレクトロニクスの融合だけでなく、あらゆるセンスが絶妙に織り交ぜられた心地よさと、特異なヴォーカル・スタイルと日本語詩によるコラボレーションが結実した様」

文化って言うまでもなく皆、ミクスチャーなわけです。
彼らのバイオには「今後の日本の音楽シーンのキーマン」との記述がありますが、決して大げさな表現ではないと思います。
Aureole(オーリオール)には、日本発の音楽カルチャーの旗手としてのポジションを築いてほしいなと。
フル編成のライブには華がありましたが、もっと弾ける“何か”、たとえば小さじ一杯分のポピュラリティとかがあれば、無敵かもしれません。
今よりもバンドがずっと少なかった80年代だったら、YMOやプラスチックスのような存在だったろうにな、とも思いました。
Vocal,Gt&Progの森大地さん主催のレーベル「kilk records」にも興味ありますね。

Aureole / Imaginary Truth
ジャケ買いしたくなるようなアルバム。中身も裏切っていません。


こちらは、「7th floor」の「紙芝居」。
どんなもんだろ? と思って観てたら、バンド演奏の音つき。
おっ! 読んでいるのは「美塾」で実演メークを体験していた女性だ!


こちらの皆さん、after the greenroomというバンド。
で、ギター弾いてたただ一人の男性、本業はドラムとのこと。
「ドラムのほうが上手いんですよ」
って言ってたけど、いやいやギターだって上手いですよ。

ほどなく正式のバンド編成で現れたのがこちら(↓)。
このスリーピースの編成で Vo & G がテレキャスというのが潔い、というか、(僕の知る限り)連綿と続くfemaleバンドの“伝統”ですね。


♪再生 再生 再生
というフレーズとそれに続くテレキャスのカッティングが頭から離れなかった「カラスが見たもの」という曲。
これ、男じゃ絶対に書けない曲です。
HP見たら、ベースの方はフィッシュマンズが大好きとのこと。
わかるな~(笑)。
このバンド、例えて言えば「青リンゴ」のような感じ。
で、食べて見ると美味いんだけど、今まで味わったことのないようなストレンジな味、みたいな。

ここも田畑店長のコメントをパンフから拝借。
「軽やか且つ優しく跳ねるミディアム・テンポのリズムに乗せて、童話の始まりを予期させる歌い出しに現実から遠ざかってしまう。思わず合唱したくなるようなおおらかなメロディ。やまみ嬢の低音域から高音域まで自在に泳ぐレンジの広い歌声が、シンプルな楽器群が織りなした山あり谷ありを繰り広げる楽曲のファンタジーを、力強く伝えてくれるのだ。」

後になってCD買おうと思って物販スペースに行ったら誰もいない・・・。
しかも物販のタイムリミット9時なのに。。。
お友達と話していたベースの方を見つけ、ようやく声をかけました。
「商売っ気ないんですねぇ~~~」
と、皮肉じゃありませんよ。
こういうユルさって、まあ悪くはないんです。
これもこのバンドのカラーなのかもしれません(笑)。
ベースの日置亜由子さん、グリーンのステッカー、どもありがとです!



『虎岩塾長主催セッション大会』というキラーコンテンツを前に帰った私、残念でした。
次の機会には是非!!!
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第4回CDショップ大賞2012授賞式&シンポジウム(@渋谷BOXX)

2012年03月04日 | マーケティング話
【今週のトピックス<その2> 2月27日(月曜日)】

■授賞式

昼間吹いていた北風が止んだものの、曇天の渋谷BOXXにやってまいりました。
でも寒いのは外だけ。
会場内は立錐の余地がないほどの大盛況!!!
聞くところによると、ENGカメラ14台、TV在京キー局全局、新聞スポーツ紙全紙、マスコミ報道80名超。
それにレコードメーカーとショップの皆さんが150人以上。

まず感動的だったのは、東北ブロック賞を受賞(「その先の青へ」)された熊谷育美さんの弾き語り。
3・11の震災時、熊谷さんは地元の宮城県気仙沼市で被災された。
で、震災後、世の中には多くの「応援ソング」が創らてたし、熊谷さんの「雲の遥か」も結果的に「応援ソング」になっちゃったんだけど、実は震災前に創られた曲。

熊谷育美/雲の遥か


地方賞にも魅力的な曲が多かったですね。
自分的には、北海道ブロック賞受賞作、サノトモミ「ミッドナイト エクスプローラー」に興味を惹かれました。
是非、ゲットします。
あと、山下達郎さん(マエストロ賞)や星野源さん(準大賞)のメッセージ(「棚卸おつかれさまです。僕は頑張って曲を作ります」)にも心温まりました。

で、第4回目の大賞は、すでにマスコミで大々的に報道されたので今更なんですが、ももいろクローバーZ「バトル アンド ロマンス」。

第4回CDショップ大賞2012授賞式onUstream


いやぁ、会場の空気が途端に華やかさを増しましたね。
メンバーの玉井詩織のコメント、この賞の意義を物語ってます。

「私たちは新人賞にもかすることなく(笑)、私にいたっては学校でも賞をもらったことがないので…」

すでに市場で確立した「結果」の賞ではないということです。
業界での力関係(政治)が絡んでいないことは言うまでもありません。

高城れにさんのコメントにも、プロ精神を感じましたね。

「お前らダウンロードだけじゃなくて、ちゃんとお店に行ってCD買えよな!」
「CDは見てもよし、聴いてもよし、飾ってもよし、着てもよし、なんでもありだ!」

CDショップ大賞は、受賞後が重要なんです。
私もももクロちゃんのセールスがアップするように微力ながら。

■「CDショップの未来を考える」シンポジウム

盛況な授賞式が終わり、マスコミ各社さんが帰られた後、シンポジウムが開催されました。
パネラーは各ショップの皆さんを中心に何と12名!
T2U音楽研究所の臼井孝さんは各ショップの展開を中心に圧倒的なプレゼン。
この日初めてお会いした音楽コンシェルジュふくりゅう(福島龍太郎)さんは、缶バッチ型プレーヤー「プレイボタン」をご披露。
コアファン向けのファッションアイテムとしての訴求を提案。ふくりゅうさんらしいですね(笑)。

今回面白かったのは、ヴィレッジヴァンガード下北沢店長の金田さん。
専業ではなく、靴下やワンピースと競合する音楽パッケージ商品への見方が新鮮でした。
「(他商品と違って)雑に扱ってはいけないパッケージは過渡期のメディアか?」などなど。
価格だけ高く、しかも音はかわらないのにパッケージが破損すれば「不良品」となるCDの商品形態とデザインは、変わっていかなければならないと痛感しました。
同店で展開しているのは、mixものが多く(私も同店では衝動買いの経験あり)、購買層はライト層。
CD自体の売り上げは減少しているものの、あえて試聴機を減らし、ゾーン毎に音を編集している試みは注目に値します。
ライトノベルのゾーンには初音ミク、アウトドアのゾーンにはジャムバンドの音を鳴らすとか。
ヒットものはいらないどころか邪魔でしかないのが同店でしょうけど、一般の専業店では売りづらいインストもの、ゲームミュージック、mixは売れているそうです。

「音楽はあらゆるカルチャーの友」で「ジャンルへの“入口”を意識しなければ」
という金田さんの言葉はポイントです。

また、書籍もそうですが、CDやDVDも自宅の収納で困ることは、ずっと前から言われて久しいことです。
が、金田さんの「若者の一人暮らしのスペースでCDを置けるのか?」という問いは、それでも新鮮でした。
これは他カテゴリーの商品にも言えることだと思うのですが、商品(Product)そのものではなく、生活者の「生活デザイン」というものを考えていかなければならないということだからです。
「生活デザイン」を起点に、商品(購入されてしまえば商品ではなく生活デザインの構成要素)を考えていく。
そうなればProductの形態もベネフィットも自ずと変わらざるをえません。
住環境とかも重要なので大変ですけど、ワクワクするテーマです(笑)。

全体的な総括としては、昔から語られている「返品システム」がネックになっていること。
(しかも、売り上げはピークから半減しているのにもかかわらず)
さらに、違法ダウンロードを警戒して、メーカーからの音源や情報が、消費者と同じどころかむしろ遅いタイミングで小売現場に届く、といった問題点も挙げられましたが、ボトルネックを指摘しているだけでは、何も解決しないことは言うまでもありません。

売場でのクリエイティブを発揮できなくなっているわけですが、小売業の形態として、「売場」から「買い場」「情報拠点」という流れもあります。
となると、ショップ規模とリソースによって多様化していく方向性もありかなと。
イベントができるところは、そちらにコアバリューにするとか。
「お店ではみられないような顧客の“眼の輝き”がコンサートの物販コーナーではみられる」
と聞くとそう思います。
専業形態をとらなければならないところは、独自の“深さ”とか。
顧客の店内滞留時間が短くなっているのは、言うまでもなくネットで情報どころか音まで確認できるから(情報はまずググり、音はYouTubeで)。
もちろん、ショップの面白みがないことも要因の一つ。
だったら、ネットでは得られない、意外性のある“出会い”を演出することか。
「amazonの併せ買いレコメンドの“斜め上”をいく展開」
とパネラーのどなたかが仰ってたけど、これも大事なこと。

大手チェーン店では、セントラルバイイングの比率を低める方向で、“音楽の手触り”を来期のテーマにされるとのこと。
臼井さんのプレゼンのPOP展開もそうですが、アナログな手法の十分は奏功します。

家電量販店で、ヘッドフォンとイアフォンが売れていることも勘案すれば、やはり“いい音”への欲求は低いわけではない。
音楽ファンも減っているわけではないわけですし。

■第4回CDショップ大賞 選考結果

■大賞
ももいろクローバーZ「バトル アンド ロマンス」

■準大賞
星野源「エピソード」

■部門賞・洋楽賞
Foster The People「Torches」

■部門賞・マエストロ賞
山下達郎「Ray Of Hope」

■部門賞・ニューブラッド賞
Fear, and Loathing in Las Vegas「NEXTREME」
YeYe「朝を開けだして、夜をとじるまで」

■部門賞・ライブパフォーマンス賞
モーモールルギャバン

■部門賞・全日本CDショップ店員組合 2012特別賞
薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」

▼北海道ブロック賞
サノトモミ「ミッドナイト エクスプローラー」

▼東北ブロック賞
熊谷育美「その先の青へ」

▼関東ブロック賞
玲里「KISS AND FLY」

▼甲信越ブロック賞
Negicco「GET IT ON!」

▼東海ブロック賞
cinema staff「cinema staff」

▼関西ブロック賞
N'夙川BOYS「PLANET MAGIC」

▼中国四国ブロック賞
宇宙人「お部屋でミステリーサークル」

▼九州ブロック賞
mahos「icicles」

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▼『コンテンツを求める私たちの「欲望」』
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