書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

秋は夕暮れ・・・。

2007-08-20 21:49:08 | 思う事
「秋は夕暮れ。夕日にさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いとちひさく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫の音など。はたいふべきにもあらず。」

今日、仕事から帰って窓から山を見たら、まさしくこの「枕草子」の秋のところが浮かんだ。
山の端(は)が夕日に光っていたのだった。月は半月。
日が落ちたら、いつもになく少し爽やかな風が吹いてきた。

やっぱり、秋がきている。
朝にあんなに騒がしく鳴いていた蝉もその声がしなくなったし・・・。
日暮れも早くなり、夜も長くなってくると何となくどこか寂しい気がする。

「月見れば ちぢに物こそかなしけれ わが身ひとつの秋にはあらねど 」
                  (古今集・秋)  大江千里

(歌意)月をながめていると、物事についていろいろと悲しさが感じられる事だ。私一人を悲しませるために秋が来ると言うわけではないのだけれども。


日本には四季があっていい。季節の移り変わりを五感で感じる事ができる。そういった平和な瞬間がこれからもずっと続けばいいなあ。

アスファルトの温度が下がってからワンコたちを連れて、ちょっとだけお散歩した