ルイジ・ジンガレス.栗原百代訳.2013.人びとのための資本主義―市場と自由を取り戻す.エヌティティ出版 『セイヴィング・キャピタリズム』の著者の一人であるジンガレスが,アメリカの資本主義を市場派の観点から修正する提言を行っている本です.現代のアメリカが資本主義からクローニー資本主義へと変わりつつあり,そこに適切な規制(と,たぶん適切な教育)を行なえば,市場の活力を生かせる健全な社会経済になると主張しています.鍵概念のひとつは,スティグラーらが言い出した(とおもう)capture(捕獲,という訳語があてられてますが,取り込みかも)で,被規制者が規制者を籠絡してしまうことです.学界などの専門家もcaptureされる機会が当然にあり,それに対抗せねばならん,ともされています.「21世紀の国富論」という帯がいいのかどうかはわかりませんが,公正な社会を考えるうえではおもしろい本でした. |
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