だからちがうんだってば.

ブログ人から引っ越しました

批判的と攻撃的

2005-05-25 09:03:24 | 生活
バブル崩壊後の日銀のゼロ金利政策とそれに続く量的緩和政策についてはいろいろの議論があって、名目と実質が乖離したり、国の数が増えたりすると思考が停止してしまうにんげんとしては、そのほとんどの議論についていけません。量的緩和が望ましいのか軽度のインフレにするのが望ましいのかとかありますが、結局は経済のどのような面を重視するか(つまりはどんなモデルを使うか)に強く依存するのであって、その意味で価値判断から自由ではなく、All models are wrong, なわけです。デフレが望ましいようなモデルだって見たことあります。しかしそうとばかりも言ってらんないわけで、そこにマクロ経済学や貨幣経済学、金融論以外の専門家の付け入る(?)余地があるのではないかと。議論の中身がよくわかんないので超越的な(メタな)議論しかできないのですが、さはさりながら、リフレ派、と言われる人々はよくわかりません。どうやったらインフレ率が上がるのか(デフレ率が下がるのか)については、「期待を変化させればいい」とのことですが、それって具体的な政策手段じゃないですよね? といってみたものの、やっぱり個別政策手段については理解してないので黙っておくとしても、なんであの人たちはあんなに攻撃的なんでしょうか。あれじゃ、批判的というより攻撃的ではないかと。新しくBlogが出来たりしてるみたいですが、攻撃的な論調は変わらないんでしょうか。リフレ政策もまっとうだと思えるだけに、たかが経済学くらいで「世の中をばっさり斬る」というスタイルを取り続けるのがなんとなく残念です。


連続

2005-05-24 13:34:30 | 生活
そういうことは続くようで、竹内結子に続いて、結構好きだった木村多江も結婚だそうで。しかも「仕事ができる電通マン」ってなんで夕刊フジがそんなこと知ってるんだ?
しかし木村多江って34歳だったんですねぇ。もう少し下だと思ってました。


ビッグイシュー

2005-05-17 12:13:29 | 生活
2005/5/17付けの『エコノミスト』によると、玄田先生が日本版ビッグイシュー(http://www.bigissuejapan.com/)の臨時編集長になるらしい。社会科学研究所の「希望学プロジェクト」がうまくいくかどうかはよくわからないけれども、ホームレスの自立支援の文脈で『ビッグイシュー』をブランディングして「売れる雑誌」を目指すのは結構いいことなんじゃないだろうか。いままではずっと同情や善意の対象で、オルタナティブな価値観を志向する、みたいなそういう閉じたコミュニティの中だけでやってたものを、近代っていうか資本主義みたいなものの中で扱っていく、って感じで。
ヤマト運輸の小倉元会長が『福祉を経営する』で書いてたと思うけど、結局閉じたコミュニティのなかでの「支援」はその他の社会と隔絶した自己満足みたいなものしかもたらさないかもしれないし。個人的には閉じたコミュニティを作っては壊すっていうのを繰り返すよりも(いつまでロバート・オーウェンを引きずるんだって話)、資本主義のなかで積極的に生きていくほうが健全なんじゃないかな、と。

大学の知人が「不登校」関連で出した本が一部で「祭り」になってるのも似たような状況で、「不登校」の人たちで閉じてしまっていても、最終的にそのコミュニティにい続けることができない「終わり」はきっと来てしまうと思うんだけどなぁ。



ヒトと会社

2005-05-16 09:27:32 | 生活
そんなにマジメに新聞を読んでいない、というか、そもそも新聞を読んでいないことが多いのであんまり大きなことは言えないのですが。従業員の会社に対する在り方のスポット化というか淡白化というか、「労働時間を売って賃金をもらう」「就社よりも就職」などと、会社に対する忠誠心なんてなくてもいいんだくらいなキャンペーンを張っていたのは日経新聞ではなかったかと思うのですが、ここへきて「技術の伝承」だの「人は堀人は石垣人は城」と武田信玄ばりのことだのを書いていたのには驚愕しました。どういう心境の変化があったんでしょうか。担当者が変わっただけなのか知らん。

シンクタンクがマスコミの動向に合わせて見方を変えるのはよくあることですから、マスコミの影響力ってやっぱりすごいんですなあ。


くじら

2005-05-10 12:11:04 | 生活
東京湾にクジラが来た、という話ですが、きっとJRの事故があんなことになってなかったらあの馬鹿マスコミどもはまたこぞってクジラに名前を付けて「~ちゃーん」とかやってたんでしょうねぇ。ちょっとした疑問としては、マスコミが(積極的に)取り上げることでどっかのアザラシについては人が大挙して押し寄せて、挙句の果てには「守る会」なんか作っちゃうような人たちは、クジラで「守る会」を作らないのかなぁ、という話。まあほっといたらどっかに行っちゃうでしょうけど、気まぐれに座礁なんかして、そこで揚がったらどうなるんだろう。太平洋岸ではたまにクジラが座礁してますが、あれとは違うパニックになるんでしょうねぇ。前フリがあったおかげで。

結局、価値があるものがニュースになるのではなく、ニュースになったものに価値がある、というのは常にそうなんでしょうが。てことはやっぱり研究者もとりあえずニュースになってみないと価値が出ませんねぇ。まあニュースによりますが。


乗り過ぎ

2005-05-06 15:36:41 | 生活
JR西日本の尼崎での列車脱線事故は痛ましい事故だし、再発防止へ向けては運転士の研修のあり方だとか、勤務状況だとか、時刻表の組み方だとか、自動制御装置の設置だとかについて考えてもらわなければならないし、ピーク時の通勤客としてはあんまり過度な要求をしないようにしたり、大都市圏での混雑そのものの緩和とか、企業立地とか、さまざまに考えるべきことは多いと思うけれども、ここへ来て「列車のオーバーラン」の報道を多くするのはやっぱ何か違うと思うな。ついでに、天王寺車掌区の皆さんの慰労会がさんざんに言われているけれども、確かに褒められた出来事ではないけど、天王寺と尼崎の距離感で土曜日なんだから、ここぞとばかり叩けばいいやというのは、各局揃ってどうなのさ。

しかし、「うーん。脱線事故も都市の混雑効果の1種なんだから、居住地選択で可能性を考慮してるはずじゃん」とかいう都市経済学者とか地方財政学者とかがもしいたら、やっぱりそれもヒトデナシだとおもう。


思いつき。

2005-05-04 23:49:36 | 生活
「上司は思いつきでものを言う」というのは橋本治のなかなか鋭い本のタイトルですが、ホントにあれはやめて欲しいですねぇ。大学院でも「教師が思いつきでものを言う」ことは少なくないかと思いますが、なんかいろいろ調整している途中で何も言わずに最後の最後で思いつきでひっくり返そうとするのはちょっと…。まあ忙しいのはわかるんですけど、あんまり萎えることを言われるといくらボンクラな院生でもばかばかしくなってきちゃいますんで。

あれ?これって微妙なネタでした?


じぇんだーふりー

2005-05-01 17:04:50 | 生活
連休の朝っぱらから○○○○だの○○○だのまあそういう企画じゃなければ放送コードに引っかかってピーピーなりそうな議論が熱心にやられてました.まあああいうの自体はいいと思うんですけど,老婆心ながらできたら夜にやったほうが…と思ったり.
ああいう企画をやると,最近は「ジェンダーフリー論者」を「保守派の論客」がぶった切るという構図が多いと思っていたのですが,今日は意外や意外,「ジェンダーフリー論者」の学者二人が比較的良心的な社会科学者,みたいな人たちで,主張もモデレットだったし,データの見せ方,データへのツッコミ方も結構適切で,「保守派の論客」タチに向かって,「じゃああなたの言う男らしさって何ですか?定義してください?」とか問い詰めてました.そうなると相変わらずフジテレビはバタバタで話を流そう流そうとするのですが,「ジェンダーフリー論者」は引かず,「保守派の論客」はモゴモゴしちゃって,まあもちろんとなりでまとめようとする竹○健一は認○症気味のコメントしかできないのですが.
なんか当初の予定調和とは違う感じの画が出てると,僕のほうでも確かに認知的不協和を起こしかけたのですが,番組に届くFAXはもっとそんな感じで,両方ともわりと空中戦やってるのに現場に責任もて,みたいな無茶なコメントが多いのですが.まあ事件は常に会議室ではなくて現場で起きてますからね.フジテレビだけに.