だからちがうんだってば.

ブログ人から引っ越しました

NEO

2007-07-31 23:55:00 | 生活

いやそんなにしっかりした東大卒なんておらんで.と言ってしまうと語弊があるとはおもうんですが,でもまあ最初に入った会社のことを鑑みるに……というのはサンプルセレクションバイアスというものなんでしょうねそうですか.

原史奈はあんなにアンジェラに似てたか,とか,沢村一樹はほんとうにこのまま行ってしまうんだろうか,とか,そんなことも考えさせるよくできたコメディ番組であって見逃せないので見てない人はぜひ,といったところなんですが,今回の発見は,川瀬良子本田朋子はよく似ている,ということだったりします.しかし22年間も動き続けている換気扇ってえらいなあ.


アンナ・カレーニナ

2007-07-28 17:53:00 | 生活

「幸福な家庭は皆同じように似ているが、不幸な家庭はそれぞれにその不幸の様を異にしているものだ。」

という書き出しが有名なトルストイの名作「アンナ・カレーニナ」ですが,大作家がこぞって激賞しているというわりに読んだことがなかったので,ちまちまと読んでいたところ,ようよう読み終わりました.いや長い.これで読書感想文書けとか言われたらほんとに困っちゃうなあと思います.そもそも読書感想文というのはなんのためのものなのか,というのがよく分かってないというのはあるんですが.それはともかく,「アンナ・カレーニナ」ですけど,この「アンナ・カレーニナ」というのは女性の名前なんですが読み始めるとしばらくのあいだはこの主人公が出てこないという,初手から長期戦を覚悟させる構造になっております.きわめておおざっぱに言うと,類稀なる美貌の持ち主である主人公の(?)人妻アンナは青年将校ヴロンスキーと道ならぬ恋に落ちるのですが,物語そのものはこのアンナとヴロンスキーの話だけで展開するのではありません.リョービンという田舎の地主(?)とその新妻キチイを中心とする物語がずっと平行して進んでいて,単線的な(?)物語に慣れている当方が,この2組の話がどう関係して終わるのであろうか,と思って読んでいると,この2組を中心として大盛り上がりで終わってしまってびっくり,という話.この2組が無関係なわけではなくて,話がロシアの社交界という狭い世界を中心として回っていることもあって血縁を通じてもつながっているのですが,そうはいってもそんなに関係しません.となると,「アンナ・カレーニナ」というタイトルはいったいなんじゃらほい,てなものです.まあいいんですが.

読み終わってふと視線を斜め45度に上げてつらつら考えると,アンナという美貌の人妻はなんだか思い込みの激しい困ったちゃんのような気がするのですがどうなんでしょか.……と言ってしまうと名作に対する冒涜なのかもしれないですが,ええとそうするとなんでこれがそんなに名作なのか,とまた沈思黙考30秒ほどしてみると,おそらく,ストーリーそのものよりも,その合間合間で展開される当時のロシア社会あるいは宗教に対する見解なのであるかもなあと思います.ええとまあそういうことで,普段からあんまりものを考えないで生活している人間が読んでもよく分からない作品なのであるかもしれないなあ,とそういう話.そういう話なの?

アンナ・カレーニナ (上巻) アンナ・カレーニナ (上巻)
価格:¥ 660(税込)
発売日:1972-02

スリジャヤワルダナプラコッテ

2007-07-15 09:00:46 | 生活
楽しい記事満載のデイリーポータルZはよく見ていて,ジオラマ作ったり楽しそうなんですが,スリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテは国会以外何も無いという記事があって,なんというかびっくり.詳細は記事を見ていただくとして,「ほんまにそうなんかいな」と思ってなにか情報はないかと探してみたところ.そうだ.上空から見ればいいじゃないか.ということで, Google map.たしかに湖上だ.すげー.

Doctor shopping

2007-07-14 23:40:12 | 医療
Doctor shoppingしているわけではないのですが,今週は2つの診療所に行ってきました.調査とかじゃなくて患者として.

中学高校大学のあいだはえらく健康児だったような記憶があって,大学時代の友人には「想像がつかん」と言われることもあるのですが,小学校以前の記憶を手繰ってみると,喘息の発作起こしたとか,背中一面に蕁麻疹が出たとか,歯医者で泣いてたとか,そういう記憶には事欠かないわけで,今週行った皮膚科さんでも「体質的なものかもしれませんねえ」としれっと言われてしまったので,えーと,そういうことかもしれません.するってえと,中学から高校にかけては,なんのかんので運動してたのが効いたのかしら.やるなあ野球部(そうなのか?) 確かに,大学院後半くらいから,ちょっとずつ病院のお世話になる機会が増えているような気がします.なんのかんので毎年一度は風邪で倒れてる気がするし.ちなみに,もうひとつの診療所というのは歯医者さんで,こちらはえらく長引いております.なんじゃらほい.皮膚科というのも病名(?)は主婦湿疹でした.

しかし,皮膚科というのに久しぶりに行きましたが,場所柄かもしれませんが,ちびっこが多くてびっくりしました.現代っ子はだめですなあ.あっはっは(あれ?)


地方分権改革推進委員会第11回会合

2007-07-08 18:29:47 | 生活

sunaharay先生が観測し続けている地方分権改革推進委員会(なんだか似たような会議や委員会がたくさんありますが),その第11回会合開催され,総務省・財務省からのヒアリングが行われた,ということで,初めてその様子の動画というのを見てみました(Windows media).……が,2時間くらいあるので,最初の両省のご説明だけ聞いただけですが.

基本的には似たようなデータを使って,国と地方のどちらが財政的に深刻かを訴える,という,病院における病気自慢に近いところがあって参考になります.どこの地方だって国の一部であるし,どの国民だって基本的にはどこかの地方に属していることになるので,こういう対立(?)がどういう意味があるのか,というのはわかるようなわからないようなところがあるわけですが,えーとまあ,政治的な競争の一環ということでいいんでしょうか.いいのかな?

ということで,内容についてはsunaharay先生のエントリを見ただけなんですが,よくわからん点が2つ.ひとつは税源移譲について.政府部門の累積赤字が膨大である以上,税源移譲もなにもどっちから増税するかという話になるだろうとは思うのですが,とりあえず政府部門の総税収を一定にするような税源移譲を考えると,ほぼ必然的に東京都の税収が増えるので,移転前の格差は拡大するでしょう.そうすると,なんらかの水平的財政移転が必要になるわけで,現行の垂直的移転を縮小するのとセットにすると移転後の格差も広がるんじゃないかしら,と思うのですが,地方政府間の調整を中央政府(総務省)がやらないとすれば,いったい誰がどうやるんじゃいな?という話.

いまひとつは地方法人税の話.すっごいざっくり言ってしまえば,利潤への課税である法人税は,売り上げから仕入れを引いた額に比例する消費税と,納税段階では似たような分布をすると考えられます.消費税については,全国で集めた上で家計調査のような統計を用いて「清算」して地方消費税として配布しているわけですが,法人住民税については「課税標準を従業者数により分割して各都道府県又は各市町村に納付」ということになっていて(総務省の説明ページ),そうすると,本社機能が集まっているところへはたくさん納付して,従業員が少ないところへの納税額はそれほどでもなくなります.財務省が「今の税体系の中で偏在をなくすような努力ができる(sunaharay先生のエントリ)」と言っているらしいのはこのことではないかと思われます.法人の得ている受益に合わせて,その法人が事業所を持つ各地方に納税額を振り分ける,とするときに,「なんで従業員数なのか」と言えば,いちゃもんのつけようはあるわけで.つまり,地方法人税の「清算」手続きをこっそり仕込むことができれば,地方法人税の本格的な変更を行う必要はないかもしれないわけです.その手続きが「民主的」かどうかとか,地方税としての法人税の適格性とかはともかくとして.

H先生があちこちで指摘しているように,所得再分配の執行を地方政府に任せているという特殊事情を考慮せずに地方の支出比の数値目標を設定しても詮無いことですが,地方債についても,発行制限等の制度背景を問わずにOECDとかG7とかの地方債残高を比較してもしょーがないじゃん,とも思うんですが,そこらへんも踏まえたうえであえてそういう図表を出してくる総務省・財務省って,なんというか,すごいなあ.ああ,あと,事務局としてさんざんにアジェンダセットしておいて「審議会ではこのようなご意見をいただいているところで」とか「ご審議いただいたところで」とか言うのは,いやたしかにそうなんでしょうけどなんとなく違和感がまだ取れません.なんでかなあ.


交付税措置

2007-07-07 17:58:00 | 生活

最近はなにかと便利な世の中になっているわけでして,そういうことで,「「県負担80億円ゼロ」 新直轄方式事業費で知事言明」というニュースを発見(宮崎日日新聞).内容はというと.

東国原知事は6日、本県で整備される東九州自動車道の新直轄方式区間の事業費について、菅義偉総務相から、県負担分の総額約80億円を全額地方交付税措置する意向が伝えられたことを明らかにした。(中略)新直轄方式区間の事業費総額の中の県負担分を、国が地方交付税で穴埋めする際の算定基準となる補正係数について、「おそらく2014年度までの計画段階で見直す。80億円をゼロにする」との認識を得たという。県財政課によると、新直轄方式による本県負担分は約1割。全額交付税措置されることになっているが、三位一体改革で交付税総額が減っているため、同方式負担分の確保を国に求めている。(宮崎日日新聞

こういうのを見ると,測定単位×単位費用×補正係数,が基準財政需要の決まり方とされてるってのはどういうことや,とおもったりするわけですが,それはそれとしてこの報道は,宮崎県の受け取る地方交付税交付金の額が,東九州自動車道の建設がなかったときよりも80億円多い,ということを伝えているように一瞬見えます.しかし,記事の最後にあるように,基準財政需要に80億円を乗せたからといってそのまんま交付税交付金が増えるわけではなく,総額が絞られれば交付金自体は減るかもということで,けっきょくいったいなんのこっちゃいな,といったところです.っつうか,補助金出して,地元負担分には地方交付税を出す,ということになると,100%補助の直轄事業にしちゃえばいいんじゃねーの,と思うんですが.地元負担があるという建前がそんなに重要なのか?と思ったり.政治的に通りやすくなったりするってことなんですかね.


操作変数

2007-07-06 23:44:00 | 生活

経済研究所のK先生のイベントとして,コロンビア大学のEdward Vytlacil教授を迎えて,「The Microeconometrics of Treatment and Policy Evaluation」というレクチャーシリーズが開講していて,興味津々のワタクシは英語が分からないながらも出席しておりました.CV見れば分かるんですが,このVytlacil教授はまだ(?)34歳なのにEconometricaとかに続々と論文を発表している,なんていうか,新進気鋭の計量経済学者で,なんだか妙に明るいアメリカンな(?)講義をするおにいちゃんでした.体型は労働の実証分析で有名なK先生に似てるとおもいます.だからどうってことはないんですが.ま,幹事のK先生の交友の広さというか人柄の良さというか,を実感できたのでそれもよかったです.世界の計量経済学者と友達なんじゃないですかねありゃ.

さて,このEdward先生,例をいろいろ挙げて説明してくれるんですが,プログラム評価の計量経済学というのは,実現しなかった結果(potential outcome)をどう扱うか,というようなことがポイントになっているので,それやこれやで英語の分からない身としては「え,どゆこと?」とかおもってる間に説明が終わってしまう,という大変素敵な講義でした.ちょうど授業でも操作変数法をやっていたところなので,プログラム評価の文脈での操作変数法はとくに興味深く聞きました.うん,まあ,結局のところ,どうやってうまい操作変数を持ってくるか,というあたりが実際に使うときには一番気になるんだろうなあとおもいます.ところで,こういうのって,推定量の分散はどう評価するんでしょうなあ.

Heckman, James J. and Edward Vytlacil. 2005. Structural Equations, Treatment Effects and Econometric Policy Evaluation. Econometrica 73(3), 669-738. [Blackwell]


W52H

2007-07-02 22:17:00 | 生活

携帯電話を買い換えるはめになって,ため息をつきながら,職場の近くのauショップに行って店員さんの話を参考にしながら新しいのを購入しました.アドレス帳のデータだけは救出できたので助かりました.で,新しく買ったのが日立のW52Hです.画面が大きくてそれなりに安くて新しいというのが理由なのですが,買ってみたらテレビは見れるし,FMラジオは聞けるし,カメラには文字読み取り機能はついてるし,辞書は入ってるし,知らない間にやたら進化していてびっくりしました.こうなると電話の機能のほうがおまけなんじゃないかという錯覚も覚えます.こうなると,キーボードをつけて本格的に(?)使おうというのもムベナルかな,ですね.