いやでもそんなことないんだよね,no-Ponzi game conditionは遠い将来の残高の割引現在価値だから任意の次数の和分の系列であれば満たされちゃうんだよねー,だから共和分関係を調べたら財政の維持可能性がわかるってもんじゃないのさ,という論文がありまして.前にちらっと見たような気もしますけど.でも,こういうの見つけちゃうと,どうしたらいいんでしょうね(なにを?).
Bohn, Henning. 2007. Are stationary and cointegration restrictions really necessary for the intertemporal budget constraint? Journal of Monetary Economics 54, 1837-47. [ScienceDirect]
「土日ってなにしてるの?」と聞かれると,「いや,あの,これといってなにもしてないんですが……いやいや暑くなってきましたしね,ぐったりしているといつのまにか夕方になっちゃいますよねえっへっへ」というおよそ生産性とは程遠い生活を送っていて,平日の生産性もとくにこのところ順調に長期低落傾向にある当方としては困ったものなのですが,えーとまあなんていうか,競争社会にあってこんなのでいいんでしょうか.
といっても,ぜんぜんなにもしてないというわけではなくて,しばらく前からちょっとずつ読んでいた『毛沢東の私生活(上)(下)』をようやく読み終えました.なんでいまさらこの本なんだ,という気がしないでもないのですが,なんとなく積んであったもので.あっはっは.「マオ―誰も知らなかった毛沢東」と雰囲気が似てるっちゃ似てるんですが,「マオ」よりも毛沢東に好意的かなあと思います.ぜいたくで身勝手な生活を描いていることには変わりないです.ぼくは「文化大革命」がなんのことなのか全く知らなかったくらいなんで,よい勉強になりました.たぶん.
文革のあたりを読みつつ新聞を見てみると,行革担当大臣が「改革心得」を配っている,という記事を見つけました.心得ということで5原則が示してあるらしいのですけど,それは「民間の発想」「旧来の役所意識の排除」「若手重視」「徹底した議論」「国民の目線」なんだそうです.まんなかの3つって文革に似てるよなあ,とおもったり.なにごとも極端はよくないってことですな.
毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫) 価格:¥ 820(税込) 発売日:1996-12 |
職場の先生方は尊敬できる方々ばかりで,こういう状況というのは意外に珍しいらしいんですが,だからといって四六時中薫陶を受けまくっているというわけではないのが悩ましいところです.自分から動け,という話ではあるんですが.
うろうろしていたら,某S先生と立ち話になりまして,ありがたいことだとおもっていろいろ伺ったんですが,話はSNA統計のことにうつり,自然な流れで(?)某I先生のことに.I先生といえば,先だっては声をつぶされて大変なことになっていらっしゃいましたが,それも故なきことではなくて,いろんなところで怒ってらっしゃるみたいです.理路整然と義憤に駆られて怒ってらっしゃるとほんとに怖いです.勉強しないと.ルクセンブルクスタディに参加しろ,とか,そういうレベルじゃないってのが泣けますな.
なんのこっちゃ,という話ではあるんですが,ここらへんの話です.
あんまり大きな声では言えないのですが,今学期は2年生向けのマクロ経済学を担当しておりまして.どのような大人の事情が働いていたかにはさまざまな思惑もあるのでございましょうが,マクロも嫌いではないので.うふ.
とはいっても,慣れない科目なので教科書を指定して,それに沿って説明したつもりなんですが,どうだったでしょうか.中島先生に倣って,「マクロに興味を持ってもらう」というのを目標にしてみたんですが,どうにもこうにも.話の種には困らないはずなんですが,うまいこと説明の途中で出していくというのは難しいですね.マクロ経済なんてむしろ2年生には遠い世界の話というのもあるんでしょうが.ううむ.
ということで,試験と採点が終わってとりあえずよかったです.いや,よくなかったか.ううむ.
来週は統計の試験をしないといけないんですが,過去問をぜんぶ公開しちゃうと,問題のタネがなあ…….