財政論の採点がほぼ終了しました.現段階での平均点は,マークシート部分が100点満点換算で70.4点,記述部分が52点満点の22.1点です.小テストの平均回答回数は,全12回で10.0回でした.成績評価は,この期末試験を6割,小テスト4割の加重平均をもとにしてつけます.
経済政策論の採点が終了しました.平均点は,問1が37.8点,問2が6.8点,問3が11.6点で,合計で56.2点でした(100点満点).なお,小テストの平均点は100点満点で69.8点でした.小テストの平均回答回数は,全12回で8.4点でした.成績評価は,この期末試験を6割,小テスト4割の加重平均をもとにしてつけます.
働かなくても最低限のお金がもらえる「ベーシックインカム」構想が実現すると何が起きるか現実の都市でテスト[Gigazineより]
あらまー.すごいですね.マニトバで行われていたというのもすごいですが,分析が十分に行われなかったようなのは残念なところです.ここにでてる報告書も公衆衛生的な影響の分析が中心みたいだし.
「ゲノム解析が進むにつれ、明らかになってきた遺伝子のはたらき。それは身体や脳を作る命令を出すが、環境に反応してスイッチをオン/オフし、すぐに作ったものを改造しはじめる柔軟な装置だった。遺伝子は何かを制約するものではなく、可能にするものだったのだ。私たちを形成するのは「生まれか育ちか」――長年の論争に、最新及び過去の膨大な研究データを用いてまったく新しい考え方を示した世界的ベストセラー」です.訳者が書いているように,原題は Nature via Nurture で,Nature vs Nurture という言い回しをふまえて洒落た感じをだすところです.
まったく関係ない分野の人間としてはいちいちおもしろいのですが,とくに2つの点が興味深いところでした.ひとつは「社会が平等になるほど,先天的な要因が重要になる」という点です.たしかに全員が十分な教育を受けたとすると「育ち」が同じになってしまうわけで,それでも生まれる差は先天的要因に帰せられます.そうすっとあれですか,beauty premiumで賃金格差が説明できちゃうわけですか.もうひとつは,「子育ては……十分にあるかぎり,多少の増減は明らかな長期的影響はもたらさないのである」という点です.つまり,なければ悪影響が出ますが,増やしたからと言って効果が増え続けるわけではなく,教育の影響は非線形だ,ということでしょうか.すると,幼児教育の「大きな」効果は低所得層にのみ発現するものなのかもしれません(よく知らないけど).経済学もDNA研究のさわりくらいしらないといかんのかもしれませんね(「さわり」は導入部ではなくてメイン部分です).
原書が2003年の出版ですが,文庫版あとがきによると,その後もDNA研究が進んでもっとややこしい仕組みが明らかになっているようです.科学研究費新学術領域研究(研究領域提案型)『生命科学系3分野支援活動』もがんばってるんでしょうねえ(調査官っぽい感想)(とおもって学術調査官名簿をみたらはしもとじょーじさんが入ってる.なーんと.).