ということで定期試験もなにごともなく終わりました.経済政策論の定期試験の平均点は39点(80点満点),法学部の財政論の平均点は65点(100点満点)ということで,経済政策論のほうは慣れない内容でうまく出題できなかったというか,うまく教えられなかったというか,というところです.反省しちょります.財政論のほうは,期末試験の点数と,学期中の小テストの相関係数が0.44ということで,えーっと,小テストで油断していたら意外と答えられなかったということでしょうか.いいのかしらん.あまちゃんな採点基準がよくないのかもしれませんが.
さて,「しっぽく」といえば,落語の「時そば」にも登場します.そばを1文安く食べる様子を見たぼんやりした男が真似をしようとして失敗するという仕込み話の典型のような話ですが,ここで食べられるそばが「しっぽく」です.「そばはなにができるんだい」「へえ,花巻にしっぽくで」「じゃあ,しっぽくを熱くしてもらおうか」という有名なくだりがあります.このそばがどのようなものかについては話を聞いているだけではよくわからないのですが,「かつぶしおごったね」というのと「ちくわを厚く切ったねえ」というセリフから,このそばも,ぼくが食べていた(讃岐の)しっぽくと同じものだろうと漠然と思っておりました.
しかし,讃岐のしっぽくうどんが郷土料理ということになると,江戸落語の「時そば」にぼくの(?)しっぽくがでてくるはずがありません.ということで,またグーグル先生に聞いてみたところ,ここでのそばは具沢山のそばのことなんだそうです(落語探偵団サイトより).このサイトに出てくるしっぽくそばでは,具として「蒲鉾、玉子焼き、鶏肉、椎茸、三つ葉(?)、ゆずの皮」が乗っています.ちくわ入ってないじゃん.ちなみに,「花巻」のほうは海苔ののったものでした.
さて,「しっぽく」といえば,長崎の卓袱料理というのもあります.円卓で大皿料理がつぎつぎと出てくる料理ですが,さきほどの落語探偵団サイトによると,長崎の「卓袱料理の中に、大盛りに盛られたうどんの上にいろいろな菜肉がのせられたものがあり、これをいち早くまねて、大平椀に盛ったものが『しっぽくそば』」として江戸(や京阪地方)に広まったんだそうです.で,京都にも椎茸などをのせたしっぽくうどんがあるそうです.Wikipediaでは,讃岐のしっぽくうどんもこの系統であるように書かれています.ということは,落語のしっぽくそばを讃岐のしっぽくうどんのそば版だと思っていたこと自体はそれほどまちがっていないってことですか.
ということで,しっぽくそばはあったかくておいしかったです(小並感).