だからちがうんだってば.

ブログ人から引っ越しました

勧誘

2009-05-30 12:47:00 | 生活
研究というのは誰から頼まれているわけでもないのでたいして進まないのですが,頼まれごととなると締め切りもあったり場所と時間が指定されていたりという事情もあるところ,5月は個人的にはけっこうばたばたしていたのが一段落.それはそれとして新松戸の駅近くをうろうろしていたら,若い白人のお兄さんに日本語で声を掛けられてしまいました.「あら日本語が流暢でいらっしゃいますね」くらいのことを言おうかと思ったのですが,よく見ると「教会」の方らしいので,愛想を振りまくのはやめときました.そんなに急いでもいないので話を聞いたところによると,馬橋に教会があるので一度おいでくださいませいいところですよ,ということで,パンフレットをもらってしまいました.ちらっと見たところによると「末日聖徒イエス・キリスト教会」,知られているところのモルモン教の方のようです.「教会にはいらっしゃいますか」と聞かれたので,「四谷の教会はいいところですよ」と教えてあげたのですけども,ご存じないようでした.そんなもんなんですかね.

しかし,駅前で人も多く行き交うなかで声を掛けられたというのはよほど暇そうに見えたか,気が弱くて与しやすいように見えたか,どっちかじゃないかと推察されるです.そんなにぼやーっとしてたかしら.アメリカかどこかからわざわざ日本の,しかも松戸くんだりまで来て宣教というか布教というか,それも日本語習って,というのは,信仰のチカラというのは強いものであるなあ,と感心しました.経済学者にもキリスト者は(僕が知っている限りでも)数人いらっしゃいますが,基本的に無宗教っぽいひとが多いような気がします.「あんな危険なもの」と思っている人もちょいちょいいるように思いますが,えーと,どうなんでしょうねそういうの.

宗教といえば,多文化主義を掲げるカナダの人々の宗教観のアンケートの結果というのがMaclean'sにちょっと前に出てました.基本的にキリスト教に親和的で,イスラム教やシーク教に対してはそうはいってもやや引き気味,という結果なのですけど,カナダにしてこの結果,というのは興味深いところでした.

What Canadians think of Sikhs, Jews, Christians, Muslims . . .


Slumdog Millionaire

2009-05-17 23:24:10 | 生活
いまさらながらといえばいまさらながら,Slumdog Millionaireを見に行きました.言わずと知れた,前回のアカデミー賞では作品賞を含む数多くの賞を受賞した名作です.スラム生まれの青年ジャマールが「クイズ・ミリオネア」に出場し,番組史上最高額を得る段階まで勝ち抜いていく,というストーリーです.文字が読める程度の学問しかないジャマールが勝ち抜けたのは,それらの問題に対する解答をそれまでの人生の経験で知っていたから,ということで,そのストーリーがしみじみと切ないものです.インドのスラムから生き抜いていく子どものなかで,ジャマールの生き方はたぶんかなり異端で,「映画だから」といってしまえばそれまでなんですが,そこらへんが共感を呼ぶのかもなあと思います.

子役を売ったとかギャラが払われていないとかよからぬうわさがあったり,ムンバイを舞台にした映画でありながらインド映画でないとか,いろいろ言われるところではありますが,見てよかったなあと感じました.インディアンドリームなんですかねえ.


「容疑者xの献身」

2009-05-01 18:27:00 | 生活

200905021134000ガリレオが人気者になったと思ったら(福山雅治が人気者なだけかもしれませんが),『容疑者xの献身』がいつのまにか映画化され,帰国してみたらさっそくDVDになっているということなので見てみました.文庫のほうを読んでいたのでストーリーは分かっているのですけど,えーと,やっぱり福山くんはかっちょいいですね.堤真一の演じている石神先生は原作のイメージから比べるとかっちょよすぎる(見た目が)という気もしますが,よいですねよいですね.ぼくも学生の発表とか聞いて「実に面白い」などと言ってみたいです.「さっぱり分からない」のほうは(別の意味で)よく思ってますが,諸般の事情というか教育上の配慮というか,言わないように心がけています.はあ.

ま,それはともかく,この映画のロケ地の一部は僕の職場なのでありまして,物理の先生なんていないんだけどなーとか,そこを入っても研究室じゃなくて講堂なんだけどなーとか,どっちでもいいことを思ったりしながら見ておりました.ちなみに左上の写真の真ん中に写っているのは「湯川と石神が四色問題をめぐって最初に会話を交わしたベンチ」です.たぶん.

容疑者Xの献身 (文春文庫) 東野圭吾『容疑者Xの献身』文春文庫