だからちがうんだってば.

ブログ人から引っ越しました

Jasper (4) Old Fort Trail

2008-09-29 14:45:00 | Canada

Simg_0126 ジャスパーの町には3時過ぎには戻ってきたのですが,帰りのグレイハウンドは7時発なので,まだ4時間くらいあります.ここはウィスラー山のゴンドラに乗るのが王道なんでしょうが,ゴンドラのツアーは昨日のキャンセルされたツアー会社なのでなんだかめんどうになって,マウンテンバイクに挑戦することにしました.Old Fort Pointが町から近くて景色がよい,というのを思い出したからです.マウンテンバイクを借りて,Trail 7を辿るべく,Old Fort Pointへ向かいます.確かにこのポイントはなかなかの景色でした.Old Fort Pointを過ぎてトレイルをマウンテンバイクで走り始めたのですが,見るとやるのは大違い,自転車だと少しの坂でもかなりしんどいです.午前中のハイキングの疲れも出てきたような雰囲気なので,計画を変更してBeauvert湖の南を通って1時間半くらいで町に戻ってきました.もうぐったり.Ssimg_0129

ぐったりしてはいるのですが,バスが出るまで時間があるので,気になっていたJasper Brewingに出かけてビールを1杯飲むことにしました.6種類の飲み比べセットがあるということで有名なんだそうですが,さすがにバスに乗るしなあとおもって1杯だけ飲んでみました.ここでハンバーガーとか頼めばよかったのですが,なんとなく日本の感覚でポテトを頼んでしまったところ,山盛りに出てきてしまって往生しました.食べられなかったし.がっかり.

Ssimg_0095 さすがにビールで時間はつぶれないのと,ポテトのショックがあったのとで,店を出て土産物屋などひやかし,6時半にはバス乗り場の近くでぼんやりしておりました.すると,バスが遅れることが発覚.なんてこったい,なのですが,狭い町なのでとくに行くところもみつからず,ぼんやりとバスを待ちました.30分ほど遅れて出発.行きとは違って,そこそこ混んでおりました.道のり自体は,行きと同じくおおむね真っ暗で,きっと星がきれいなんだろうなあてなものですが,バスのなかとて星を見るわけにも行かず,うつらうつらして帰ってきました.エドモントンに着いたら日付が変わってましたが,市内はいたって平穏でした.でもあちこちで明かりがついていたり,開いている店があったり,エドモントンは都会なのねえ,と実感しました.ふー.


Jasper (3) Maligne Lake

2008-09-29 14:17:00 | Canada

ホテルの目覚まし時計の使い方がよく分からずおどおどしたのですがとりあえずちゃんと起きて,Bear's Paw Bakeryで朝ごはんのパンをとり,シャトルバスに乗ってマリーン湖(Maligne Lake)に行きました.まで行ってバス(ワゴン)に乗ってみたら1人だけだったので,さすがにシーズンも終わりかなと思ったら,町中のホテルで2組拾って5人になりました.町を出るところで,エルクの群れを発見.Matingのシーズンで気が荒いんだそうで,近づかないほうがよいんだそうです.確かに,オスのエルク(bullっていうんですが,それは鹿なのか?)はメスのエルクを追っかけておりました.朝の寒いうちからがんばってますなあ.なんといっても気温はマイナス1度ですから.さて,ジャスパーの町からマリーン湖まで40km以上離れているので,ワゴン車で移動すると1時間以上はかかるのですが,このシャトルバス,えらくカスタマイズが可能らしくてあちこちに立ち寄ります.ジャスパーの町で拾った若いカップルは自転車を担いで途中下車しました.山に登って,下ってきてから自転車で町まで戻るんだそうです.2人下ろしたと思ったら,途中の駐車場でベルギー人の2人組をピックアップ.マリーン湖まで20kmはあろうかという地点なのですが,彼らはマリーン湖から乗ってきた駐車場までの1泊2日のハイキングなんだそうです.驚いていたら,1泊2日のハイキングなんてよくあることだ,といわれました.そうなのか.

Simg_0122_2マリーン湖はマリーン渓谷の奥のほうに位置する氷河湖なのですが,途中にMedicine湖という変な名前の湖があります.この湖,地下の水路の関係で夏と冬で水位がかなり違う,というか,冬になると消えてしまう湖なのでこんな名前になっている……というんですが,Medicineってそんな意味でしたっけか.さて,1時間半近くかけてマリーン湖に到着.きりっとした冷たい風が気持ちいいところです.マリーン湖といえばSpirit Islandへのクルージングが有名なんだそうですが,たいして下調べをしていないぼくは,昨日の観光案内所のおじさんの意見を思い出してまずはMary Schaffer Loopというハイキングコースにでかけます.超がつくような初心者用のコースで,ハイキングとは縁のなさそうなおじさんおばさんがゆっくり歩いています.一回りすると1時間とガイドブックにはあるのですが,とっとと歩くと30分ちょいくらいで一回りできそうです.これでは時間が余ってしまうどうしよう,と歩きながらハイキングマップとじろじろながめます. Ssimg_0124

マリーン湖は氷河湖なので渓谷に沿った長細い湖で,シャトルバスでその入り口に着くのですが,ガイドブックをみるとバスを降りた地点から両側の尾根に登るループ状のハイキングコースが2つあります.ガイドの文章を見る感じでは,Bald Hillsに登るコースが4時間くらい,Opal Hillsに登るコースが5時間くらいで,てっぺんの景観はどちらもよさそうです.ついうかうかと簡単トレイルを歩き始めたので,帰りのバスまで3時間半しかありませんが,いま歩いているトレイルから近いのはコースが長いOpal Hillsのほうです.どちらのトレイルもループ状なので短いコースを取ればガイドブックの時間よりも短い時間で帰ってこられるでしょう.ううむどうしよう,と思って歩いていたら,Opal Hillsへのトレイルの入り口との分岐に到着.等高線の感じだと,Opal Hillsのほうが傾斜が急なのですが距離は短そうだし,分岐にいるんだからこちらにしよう,と思って,Opal Hillsのトレイルを登ることにします.登り始めてすぐになかなかの傾斜を直登するコースになります.ひぃひぃ言いながら登るのですが,なんせ10万分の1のハイキング地図しかないので現在地もあやふや,帰りのバスの時間が気になります.帰りのバスが2時発なので,余裕を見て12時には下り始めよう,お昼ごはんも食べたいので,11時半を過ぎたところできりがいいところで引き返すしかあるまい,とかなり気弱になってぜいぜい言いながら登ります.途中でトレイルの分岐を確認し,短い距離で高く登れるコースを選んでまたひぃひぃ言いつつ登ります.林は深く,直射日光がさえぎられるので涼しくていいのですが,景色はあんまり見えません.林の中を登って途中で降りてくるだけになるとさすがに詰らんなあ,でもしんどいなあ,と悩みつつよろよろと歩きます.

Simg_0108歩いていると前のほうが明るくなり,森林限界が近いことが分かります.がぜん元気になって登っていくと,トレイルの案内の看板が立っています.地図を見ると「景観がいいよ」マークの近くのように見えるので(これが間違いだった),時間を確認してここで引き返すことにします.たしかに,渓谷を挟んで向こう側には雪をいただいたカナディアンロッキーが,下から見るよりも遠く遥かに広がっており,周りの木々も低いので眺めはかなりよいです.夏の盛りであれば高山植物がきれいだろうと思わせる雰囲気でもあります.すっかり満足して,山々を見ながらご飯を食べました.どってことない携帯食と水とジュースくらいなものなのですが,広がる景色と,吹き抜ける秋の涼風のなかではハイキングっていいなあと十分に実感できるものでした.ただ,下のマリーン湖は木々に阻まれてほとんど見えません.「マリーン湖の景色がすばらしい」とかかいてあるのにおかしいなあとは思ったものの,時間がないほうが気になったので,しばらく休んでから下りることにしました.下りは非常に快調で,とっとと進みます.この調子で行くとあとで膝が笑うだろうなあと思うくらいでした.途中で日本語を習ったという老夫婦とすれ違ったりしつつ下ってくると,びっくりなことに予定時間の1時間も前に下りてきてしまいました.下りてきてもやることがないので,また地図やガイドブックやマリーン湖の風景を眺めていたのですが,やはりどうも,もう少し上まで登ればぼくの登ったトレイルからもマリーン湖を見下ろすことができたようです.はあがっくり.これではまるで仁和寺の法師です.少しのことにも、先達はあらまほしき事なり(徒然草第52段).もって行ったガイドブックはちゃんと読みましょう.Simg_0109

ひとしきりがっかりしたのですが,時間があるのでマリーン湖クルージングでも行こうかと思いたちます.でもこのクルージングは90分コースしかないので乗っている暇はありません.はー.がっくり.ということで,カナディアンロッキーを下からぼんやりと眺めて時間をすごし,バスに乗ってジャスパーの町に帰りました.右側の写真はOpal Hillsのごはんを食べた地点からマリーン湖を見下ろしたものです.ちょこっと見える湖がマリーン湖の端っこです.ううう.


Jasper (2) Pyramid Lake

2008-09-28 14:14:00 | Canada

Ssimg_0060 気を取り直して,ジャスパーの町の北西にあるPyramid LakeとPatricia Lakeを目的地にしてハイキングに行くことにしました.片道5kmくらいでしょか.夏のジャスパーはハイカーも多く,山の中にはtrailと呼ばれる山道が整備されています.Trail 2がジャスパーの町から2つの湖をつなぐ道になっているので,これをたどっていくことにしました.町中を歩いていたら馬車がやってきたので観光客向けかしらん,と思ってみていたら結婚式でした(観光をかねたものかもしれませんけど).町の西のはずれの道を少し北に進むと,トレイルの入り口(trailhead)が見つかりました.

Ssimg_0063トレイルは非常に分かりやすく,ところどころ目印や地図もあり,辿るのは容易です.スーパーAからAの林が広がり(分からないひとは分からなくてよいです),人もほとんど見かけない,素敵な環境です.出会ったのは,マウンテンバイクでトレイルを走っている数人と,ハイカーが数人くらいでしょうか.こういうとき,地図が読めるというのは役に立ちます.コンパスを持ってなかったんですけど.持ってくればよかった.コンパスといえば,ここらへんは緯度が高いので,磁北と真北の差が大きいみたいです.ま,そうは言ってもハイキング用の地図なので縮尺は35000分の1,等高線間隔は25mというもので,さらに地図にない小道や小径が発達しているので,ときどきアタマを抱えました.

Ssimg_0071 地図の途中で馬のマークが出ているのでなにかしらんと思っていたら,牧場でした.乗馬ツアーが行われているようです.道理でトレイルに馬の落し物が多いわけでした.何者かと思ってましたが.牧場を過ぎてピラミッド湖に行こうとしたのですが,このあたりは本物の(?)トレイルも多く走っているうえに地図にない道も多く,さらにのぺっとしているのでなにがなんだかよくわからん,ということで,やや迷いました.分岐にある地図で確認しつつ,Pyramid Lake Resortの裏側から湖に到着.ボート乗り場の手前にベンチがあったので,座って持ってきた水を飲みお菓子を食べ,景色を堪能しました.水を飲んだら荷物も軽くなり,天気もかなりよくなってきたので,ツアーキャンセルのショックからもやや立ち直り,元気を出して帰ることにします.

Ssimg_0078 同じ道を帰るのも芸がないのと,やや疲れてきたので,舗装道を通ってPatricia湖を見物して,違うルートを採って帰ることにしました.シーズン最後ということで,舗装道路はかなり車が来ます.Patricia湖もなかなかの眺望で,雪をいただいた山と黄葉のコントラストがよかったです.ピクニックに来ているひとも何人か見かけました.さて,舗装道ではさすがに迷うこともないのですが,途中からトレイルに入る地点でまたうろうろし,Cottonwood Sloughを眺めてつつ町に戻ることにします.このルートはジャスパーの町の北を東西に走る川の北側を通っており,オープンが広がっていることもあって,ウィスラー山などの山並みが見えて気持ちのいいコースです(下り基調だからというのもある).ゆるゆると歩いていたら,遠くに鹿を発見.のそのそと草を食んでいました.しかし,馬を見たあとで鹿を見るって……,まあいいんですけど

Ssimg_0094ジャスパーの町の北の端に下りたあとは,町の東側を南北に走る16号線と鉄道のあいだの小道をのろのろと南下して宿に向かいます.ここでまた小雨(雹が混じっていたような気も).林の中ではないのでさらにがっかりしながら歩いているとすぐに雨はやみます.ふと振り返ってみると,見事な虹が見えました.完全な半円を描く虹は鮮やかで,消える瞬間まで立ち止まって見とれておりました.向かいから歩いてきた女性も立ち止まって何枚も写真を撮っていました.鉄道沿いが土手のようになっているのですが,土手の浅い緑,山の深い緑,空の青,雲の白と虹の組み合わせは,トラックの運ちゃんがクラクションを鳴らして止まるだけのことはありました.

さて,宿にチェックインです.宿はAstoriaというホテルで,部屋はカナダ基準ではかなり狭いのでしょうが,僕としてはちょうどいいくらいでした.一人だし.さっぱりしてどうしたものかと考えつつ少し寝てしまったのですが,ちょっと町をうろうろして食事を探すことにしました.1人で外食するのも得意ではないのですが,ここまできてファストフードもなあと思ったので,(僕としては)勇気を出してホテルのDe'd Dog Bar & Grillに行きました.ビールを飲んで,ハンバーガーを食べただけなんですが.カナダな感じの軽いビールで,カナダな感じの肉がおいしくて,ほどほどに満足でした.ビール1杯が大きいので,違う種類を試すことができなかったのがちょっと残念ですけど.

ふたたび登場のGoogle map.歩いたのは10kmくらいみたいです.
大きな地図で見る


Jasper (1)

2008-09-28 13:26:00 | Canada

基本的に一人旅はできないのですが,滞在期間を考えるとこの機会に行くしかなかろうということで,おっかなびっくりしながらジャスパー国立公園へ行ってきました.ジャスパーは滞在中のエドモントンの西370kmにあるので,日本でいうと東京―名古屋くらい離れています.東京―名古屋なら新幹線で3時間もかからないのじゃなかったかとおもいますが,エドモントン―ジャスパーに新幹線が走っているわけでもなく,1人で車を運転するのもちょと長すぎるということで,グレイハウンドで5時間かけて行ってきました.鉄道も通じていて,季節がよければ眺めもよいみたいですが,もちっと時間がかかるので今回はパス.さて,エドモントンを6時半に出るので,6時前には乗り場に行きます.まだ暗い時間なので,乗ってから外を眺めてもたいしておもしろくもなく,当初の興奮と心配はどこへやら,最初の休憩であるEdsonまで熟睡でした.このあと,Hintonでもう1回止まり,11時半にジャスパー到着です.

Ssimg_0057ジャスパーの町は谷間にあるので,両側には雪をいただいたカナディアンロッキーを望むことができ,ふたたびやや興奮気味です.とはいっても,このときジャスパーは小雨が降っており,雲行きが全般的に怪しかったので,とりあえず観光案内所へ行きます.この時点では,1日目の午後は予約していたガイドツアーで氷河など見に行き,2日目の午前中は町の近くでハイキングして2時のバスでエドモントンに帰ろうと思っておりました.ぜんぜんこの通りに進まなかったんですが.観光案内所でとりあえず地図を買おうとうろうろしていたら,サンタさんのような風体の(赤い服は着てませんでしたが)おじいさんに声をかけられ,いろいろ教えてもらいました.「今日は雨が降っているけど明日はいい天気だ(最低気温はマイナス3度予想だけど).ツアーを予約してるんなら,そりゃ行かなきゃ行けないなあっはっは」てな話をし,無料の地図とあやしいタトゥー(貼るやつ)をもらいました.地図をもらったのはよいのですが,この地図,観光客向け(ぼくも観光客ですが)なので,ハイカー向けの等高線の入ったやつと簡単な雨具(ポンチョ)を買いました.

ツアーの集合時間は12時45分だったので,ガイドブックお勧めのBear's Paw Bakeryでパンとコーヒーの昼食をとりました.意図したものが買えなかったりするんですが,おいしかったから問題なし.ツアーは1時開始で,15分前にホテルの前に迎えに来るというので,チェックインできなかったホテルの前で待っていたのですが,1時になっても迎えが来ません.さすがにこれはおかしいとおもって,すぐ近くにあったツアー会社のオフィスに行き,「迎えが来ないんだけど」と言ってみたところ,「あー,それは今日は行かないことになって,朝ホテルに連絡したんだけど」と返されました.マジかよ,と日本語でつぶやきつつ,返金手続きを受けました.外は小雨が降っているし,ホテルにはチェックインできないし,ツアーにも出かけられないし,半泣き状態です.

今日はしょうがないので町の近くでハイキングで,あしたの午前中にどこかのツアーに行こう,と決めました.ジャスパー国立公園の見どころはたくさんあるのですが,いずれも車でないと移動できない距離にあり(ハイキングの起点を含む),ツアーに乗っかるか,シャトルバスに乗っかるかしないと観光もできません.ジャスパーといえばウィスラー山のtramwayも有名ですが,ここはハイキングということでマリーン湖(Maligne Lake)に行くことに決め,シャトルバスの手配に向かいます.が,帰りのグレイハウンドに間に合うように帰ってこられないことが発覚し,しばしがっくり.うーん,と考えた末,グレイハウンドを1便遅らせることにしてシャトルバスを手配します.朝一番8時45分出発で,マリーン湖を14時に出て帰ってくることにしました.グレイハウンドの次の便は19時発なので,5時間くらいありますが,遅れるよりはいいだろうということで(←万事に防衛的).

この手配で町をうろうろして,いささか疲れていたのですが,せっかく地図も買ったので気を取り直してハイキングに行くことにしました.


Showers, High 7 Low -4

2008-09-26 12:34:23 | 生活

予想最低気温がマイナス4度かよ.

Bush pitches bailout to skeptical nation

ということで,25日付けThe Globe and Mailの1面トップの話題は,ブッシュ大統領が1年以上ぶりにプライムタイムのテレビ演説を行い,金融機関の救済策について説明したという話.BBCをみていたらブッシュ大統領がなにか話してるなあと思ったらこのことでした.これに先立って,大統領選挙の候補者2人とも話し合ったんだそうですよ.

1面のメインの写真は会見場から立ち去るマケイン候補の写真.こちらはこのすぐ下の記事(McCain suspends campaign - but over which crisis?)と対応しています.マケイン候補は,この難局に当たってしばらく選挙活動を延期すると発表しました.まあ選挙どころじゃないよなあ,と思って読んでみると,事情はそんなに簡単ではないみたいです.直近の世論調査によると対抗のオバマ候補の支持率はいつになく高く,マケイン候補はちとまずい状況にあります. but over which crisis?というのはそのことを指しています.これに対してオバマ候補はオトコギを見せて選挙活動をやめるかと思いきや,「大統領というのはいつでも複数の仕事をこなさなければならないのだ.選挙活動はやめない」と言っていて,それはそれでそうかしらと思ったり.ま,金融危機(Wall street)が実体経済(Main street)に波及しそうなわけですし,選挙を延期すれば選挙活動が続行して,一種の財政政策のような役割を果たすんじゃなかろか,と疑ってみたり.


就職フェア@バタードーム

2008-09-25 12:58:00 | 生活

客員として同じ部屋にいたMatthiasさんが帰国するまえの最後のランニングに行くというので,Samおじさんたちといっしょに走りに行きました.この週末レースで調整のためにゆっくり走るからね,ということで,今回はちゃんとついていきました.おじさんランナー恐るべし.

アルバータ大学の体育館は,黄色でバターみたいな形(直方体)をしていて,そのまんまButterDomeと呼ばれているのですが,今日はここで就職フェアみたいなのがあるというので,着替えもせずに覗きに行ってみました(Samおじさんが見せてやるって言うから).バタードームには室内トラックがあるんですが(寒い国だけのことはある),そこが今日は就職フェア用に貸しきられていました.Careerなんとか,というイベント名なんですが,雰囲気は東京ドームとかの就職フェアにそっくり(行ったことないけど).企業のブースがいろいろあって,そこで資料やペンやおまけやケーキ(!)やを配っており,その間を学生さんがうろうろしているというものです.日本の就職フェアと雰囲気が違うのは,学生さんはみんなカジュアルな格好をしていて,隣でもらったケーキを食べつつ話を聞いてたりする,ということでしょうか.アルバータ大学の学生をターゲットにはしているけれども,この場で交渉するわけじゃないので近くの学校の人もいるかもねえ,という話でした.学生さんはここで企業の資料などをもらい,興味があればコンタクトを取って面接受けて……という手順で就職を決めていくそうです.Samおじさんによると就職状況は悪くないらしいですが,経済学部の学生のいくらかはLaw schoolに進むんだそうです.経済学の素養がLaw Schoolでは有利になるという話しでした.ふーむ.

夜は,そういうことでMatthiasさんたちと夕食.基本的にはノンアルコールな客員とみられているわれわれ(MatthiasさんもBevおじさんも飲まないのは確か.ぼくは初めのうち遠慮していたら飲まないほうに分類されているみたいです)が相手ということでUpper Crust Cafe & Caterersへ行きました.鮭の焼いたのとご飯と野菜の焼いたの,というちょと間違えると日本食みたいなのを堪能しました.Matthiasさんにはいろいろ有益な話を伺ったりしたので,2週間だけだったとはいえちょとさびしいです.しかし最後になって日本の官僚の昇進の仕組みとか説明するはめになるとは.はー.Fast trackといえばよかったのね.


Sunny, High 11 Low 1

2008-09-25 12:21:00 | Canada

FBI launches probe into Wall St. meltdown

ということで,23日付けThe Globe and Mailの1面トップの話題はFBIが最近の救済策の対象となった4金融機関(FannieMae, FreddieMac, AIG, Lehman Brothers)での不正の可能性についての調査開始でした.この4機関への調査はまだ着手されたばかりですが,カリフォルニアの3銀行(Countrywide, IndyMac, New Century)には調査が入っています.容疑(?)は,負債や危険投資の規模の過少申告だそうで,いまそんなことやらんでも,不信感を強めるばかりじゃんかと思うんですけどどうなんでしょ.バーナンキ議長とポールソン財務長官はとっとと金を出せ,といっているようで,"If this is not done, it will be of significant adverse consequences for the average person in the United States,"なんだそうです.まあでも,7000億ドルの金がかかってるとなるとねえ.ええと,日本はの農協系金融機関の救済で大騒ぎした最初は6850億円でしたっけ.

1面のメインの写真は警察官が来たことで逃げる学生たちという写真で,卒業生が銃を振り回して高校に乱入という事件の写真です(記事).フィンランドで大事件があったばかりなのですが,こちらは校長先生が銃を取り上げて発砲もなく解決ということで何事もなくてなによりです.銃のほうはそんなおおげさなものではないそうですがでもちゃんとした(?)武器だそうで.おっかないですねえ.


ポールソンが間違いなわけ

2008-09-24 13:54:10 | 経済学

The Economists' Voiceという雑誌があって,オンラインの学術誌だとおもうのですが,その目次がときどき送られてきます.今回のコラムは今般の金融危機を扱っているのですが,シカゴ大学のLuigi Zingalesが「Why Paulson is Wrong」という記事を寄稿しています.政府が保証していない金融機関が危うくなっているんだからchapter 11で対応すべきであって,納税者の金を使って価値の不確かな株や債権を買うべきじゃない,でもそうできないのはこの対策が金融機関に芳しくないのであって,金融機関と政府のつながりが強いのが原因ではないか,専門家はもっと声を上げるべきだ,という記事です.ジンガレスといえばあの本を書いた方でして,それゆえにこのコラムは次のように締められます.

For somebody like me who believes strongly in the free market system, the most serious risk of the current situation is that the interest of a few financiers will undermine the fundamental workings of the capitalist system. The time has come to save capitalism from the capitalists.

Zingales, Luigi (2008) "Why Paulson is Wrong," The Economists' Voice: Vol. 5 : Iss. 5, Article 2.


Sunny, High 10, Low 2

2008-09-24 13:43:01 | Canada
Harper pitches two-tier youth justice plan

ということで,23日付けThe Globe and Mailの1面トップの話題はカナダの総選挙について.Harper首相率いる保守党は若者についての刑法(少年法みたいなもの?)を改正し,14歳以上の若者が殺人のような重罪を犯したばあいには終身刑を含む重い罪を課し,名前も公表する(no longer shield their identity)という提案を行いました.現在の法律では14歳の少年が第1級殺人を犯した場合でも最大で10年の刑期なのですが,これを引き上げましょう,という提案です.この話にも前段が会って,この5月に同じような法案が出てきたときには最高裁判所が少年と成人は異なる取り扱いをするべきだという判断を示しているんだそうです.記事には,刑期を長くしたからといって少年の犯罪確率が変化するわけではないと言う分析や,息子娘を殺された両親の賛成意見や反対意見が載っていて,ここまでだと日本の少年法の話と似ているような気がします.話が少し分からなくなるのは,保守党は,この14歳という年齢が州ごとに異なっていてよくて,とくにケベックでは16歳でよいでしょう,といっているということです.それこそopen federalismの一例だ,と述べています.これに対しては,社説欄に続きがあって,オタワ河をはさんで刑期が異なるというのはいいのか,少年法が異なるなら成人についても刑が州によって異なってもよいということか,と論じられています.よいということか,と言われても,すぐ南にある国では州ごとに違うやんか,と思わないでもありませんが,そこらへんが同じ連邦国家でも,ということなんでせう.いずれにしても,この総選挙でも若者や薬物中毒者対策の話がときどき出てくるのは興味深いですね.

1面真ん中の写真は,2006年2月に起きた殺人事件についてのもの.精神衛生のお話ですが,むむう.

そのちょっとしたに,"Compromise on compensation persuades cancer doctors to stay put in Newfoundland"という記事がありました.ま,タイトルの通りで,ニューファンドランド・ラブラドール州の癌専門医(oncologist)が処遇の悪さに耐えかねて(?)もう仕事は続けられない,と言い出したところ,州の首相(Premier)のDanny Williamsが待ったをかけて,給料引き上げと引き換えに残ってもらいました,という話です.いったいいくら出したのかは明らかではないんですが,35~40万ドルくらいだろう,とされています.3人の医師が出て行くといっていたのですが,この35万ドルって一人当たりでしょか.年収3500万円ってことでしょうねえ(合ってるのかどうか心配).高そうな気もしますが,医師の1人は「これで,この国でbest-paidになったわけじゃない.まだamong the lowestだ」と言ってますから……やっぱり一人当たり年収なんでしょうねえ.


Rain, High 9, Low 6

2008-09-23 14:45:01 | Canada

Liberals vow to scrap tax on trusts

ということで,22日付けThe Globe and Mailの1面トップの話題はカナダの総選挙について.ステファン・ディオン党首率いる自由党が新たな公約として,事業所得信託(income trust)にかかっている税を軽減すると発表しました.保守党が自由党の経済政策に疑問を投げかけることに成功しているのに対抗したもので,とくに高齢者の有権者がよく利用する投資手段に注目したものです.……と,最初の数パラグラフに書いてあるんですが,このincome trustというのがなんだかよくわからないので,のっけからがっかりしております.ぐぐってみたところによると,会社形態(corporation)とは異なる企業のあり方だそうで,ここらへんによると,06年くらいの税制改正で課税対象になった信託の一種(なんだけど実態は企業?)で上場もできちゃうものなんだそうです.ううむ.06年改正が課税の抜け道を防ぐものみたいに読めるんですが,そうすると? どうも,06年の課税は保守党の公約破りに近いものがあったんだそうで,自由党はそれを思い出させようともしています.事業所得信託への課税開始のせいで,上場されていた信託の価格は急落,損をした人も多かったようです.ま,自由党が勝たないと実現しないことではあるんですけどねえ.

1面真ん中の写真は,イスラマバードのMarriott Hotelの爆弾事件の写真です.車がひとつどかん,という規模ではないですね(関連記事).

これとは対照的に,1面の一番上にはEmmy Awardsの写真が.これは誰だ? ……主演女優賞のTina Feyでした.