大規模な実験装置等を必要としない研究スタイルをとっている大学教員というのは人文社会科学系にはわりといるものですが,そういう人たちのなかには,授業のある日(出校日)以外は大学に来ない,というひとたちがいます.紙と鉛筆があれば(ラップトップがあれば)どこでも仕事ができるので場所を問わないということなのですが,加えて,喫茶店やレストランのように少し騒がしいところのほうが仕事がはかどる,大学の研究室にいると学生や学部長が訪ねてきたり電話してきたりするので集中できない,などの理由もあるようです.ぼくのばあいは,それらしい場所にいないと仕事をしないので,授業があってもなくても営業日には研究室に行く,ということにしていたのですが,最近はときどき行かないようになりました.
極めて個人的家庭的な事情の変化が契機にはなっているのですが,通勤で疲れた,というのが理由の一つです.いろいろあって((c)清水義範),通勤には1時間半弱,往復で3時間近くを使っているのですが,乗り換えがあったり混雑していたりでわりと疲れている,ということに気がつきました.ま,特急や新幹線で通勤するひともいるので文句を言うほど遠くはないのですけど….と思っていたところ,家の近くにコワーキングスペースというのができて,一度行ってみるとなかなか居心地がよいのでそちらに行くようになりました.冷暖房が利いていて無線LANに接続できて,1日いても1000円なので,まあいいか,というところです.飲み物持ち込んでもいいし.いまのところあんまり人を見掛けないので,どういうビジネスモデルになってるのかよくわかりませんが,しばらくこれでいいかしら,と思ったりします.図書館だとパソコンは使いにくいですしね.
という話を知り合いの女性にしたところ,「ああ,六本木のアカデミーヒルズにもありますね」と,しれっと言われました.だから外資系投資銀行に行ってたようなひとはなー,と思いました.あーゆー人生もあったのかしらん(遠い眼).
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