だからちがうんだってば.

ブログ人から引っ越しました

無縁社会

2011-02-16 00:40:52 | 生活
無縁社会をまたちらっとみたのですけど,今回は若者に,なんとなくの印象では無縁社会というのは独居老人の問題で若者の問題ではないと思われるのにもかかわらず若者に,無縁社会の恐怖が浸透している,という話なんだそうでした.自分が親に対してどういう態度をとっているかはさしあたって横に置いておくにしても,年をとってから最後に頼れるのは親族ではないかと思うとき,結婚とか,現在の日本においては基本的にその「先」に位置づけられる子育てとかの見込みが立たない,立ちにくいとなれば,将来を見据えた合理的な判断のできる(まるでマクロ経済学が想定しているようですなっ)若者がそのような不安や恐怖を感じるのは無理ないでしょうなあ,と思ったり.若い時に友人がいないワタシに年をとってからできるとも期待できないしね.いや,番組見てないんですけど.

しかし,学生に侮られ,ファカルティに仲良しなひともおらず,個室を持っている大学教員なんて,十分に無縁社会に住んでますよねー.はー.


コンジョイント

2011-02-08 21:14:00 | 経済学
データさえあればコンジョイント分析って簡単なのかと思っていたら,random effectを乗せたprobitとかやらないといけないらしい.そんなー.clogitでいいじゃん.それより,回答者の属性を取り込んだほうがいいんじゃないかしら.違うのかしらん.

それはそれとして,Windows 7のバックアップは取れないし,リカバリディスクも作れないし,なんやかんやで,はー,って感じですか.そりゃ口内炎もできるわけですな.


このごろ都にはやるもの

2011-02-07 16:15:11 | 経済学
夜討,強盗,謀綸旨とくれば二条河原の落書なのですが.

来年度のことをいうと鬼が笑うといいますが(「地獄八景亡者戯」を参照のこと),今年度というか来年度というか,のはやりは社会保障制度の改革だそうで,そのマクラに必要なのが将来的なマクロ予測ということになる都合上,それっぽい数字を出したことのあるひとのところには問い合わせがちょくちょく行っているようで.まあ,こちとら出入りの業者みたいなものなので使っていただけるなら「よっ,さすがだんなさまっ」と幇間まがいの持ち上げ方でもしようかというところですがどうなんですかね.いやいや.

人口減少社会の社会保障制度改革の研究貝塚啓明+財務省財務総合政策研究所編
人口減少社会の社会保障制度改革の研究
中央経済社,2008年

伊予柑

2011-02-06 21:21:02 | 生活
いよかんが大量にあるのでマーマレードを作ってみました.レシピはこちら.1kgはさすがに多かろうと思って500gで作ることにしたら,2個しか使わなくてびっくり.ううむ.オレンジが鮮やかに(いよかんだけど)できあがりました.減るのかしらん.
201102062109000

中医協

2011-02-05 14:09:20 | 経済学
タイトルに惹かれてつい買ってしまいました.業界関係者でもないので,あんまり中身を追っかけたりはしないのが中医協.利害関係者の調整の場なのかしらん,くらいに思っていたところです.この本,細かなところではたしかに興味深い情報が載っていて,医療業界の新聞や雑誌を見ない身としてはなかなかおもしろいのですが,どうかしらん,と思いました.著者が厚生労働省と財務省が嫌いなんだろうなあということはよくわかるのですが,なにがよくないのかということがあまり明らかではないように思います.霞が関での政策決定が机上の空論になっていて,「いつも弱者があおりを食う」という面はあるのでしょうが,ポジティブな面をほとんど書かないというのはそれはそれでアンフェアじゃないかと.
国民が選挙で代表者を選び,その代表者が作った法律に基づいて,行政が動く.この「法律による行政」という原則が守られていれば,厚生労働行政には民意が反映されているはずだが,現状は極めて疑わしい.これまで述べたように,一省庁の一部署の権限で,全国の医療機関ひいては国民の医療を統制している.地域により患者の状態により多種多様な「医療の形」があるはずなのに,現場の実態を無視した「標準」を机上で設定して,その枠に当てはめようとしている.そこに「民主的コントロール」は及んでいるか.(297ページ)
公的医療保険制度のもとで,多くの医療機関が民間という状態ですしね.医療への財源がないということも,税収増を拒み財政赤字を累増させた有権者の判断のひとつの帰結なのですから,それを民主的コントロールと言わずしてどうなんだ,と思ったり.ほ.
行列のできる審議会~中医協の真実 (ロハスメディカル叢書)行列のできる審議会~中医協の真実 (ロハスメディカル叢書)
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2010-10-20

勝利が全てじゃない

2011-02-04 12:41:36 | 経済学
大相撲での八百長疑惑が大盛り上がりのようですが,大相撲の八百長といえば忘れてならないのはAERの論文.週刊ポストが引用文献に載っているという意味でも有名なこの論文では,7勝7敗で迎えた千秋楽の勝敗を用いて八百長の存在を統計的に検証していました.賭け事の清算に使われていたかもしれないとはさすがのLevittにも予想外だったのでは.だれかLevittに教えてあげたのかしらん.

競技として勝敗を競っているとみるから分かりにくいのではないでしょうか.「興行」とか「巡業」とかって言ってるんですし.そういえば,プロレスの「プロ」って,プロフェッショナルの略じゃなかったみたいですね.しらなんだ.

Mark Duggan and Steven D. Levitt. 2002. Winning Isn't Everything: Corruption in Sumo Wrestling. American Economic Review 92(5), 1594-1605. [JSTOR] [AER web]

Reading_the_aer

ぜんぜん関係ないのですがAERのウェブサイトに載っていた画像.学習院のM先生とかこういうのだいすきに違いない.