ちょっと前に,尊敬する名古屋のO川先生に会いにでかけたときに,優秀なAくんが飲み会に来てくれました.彼は,論文や投影資料をきれいに作ることにかなり注力するところがあって,その点にはおおいに同意するとこです.さてそのAくんがその飲み会のおり「岩波文庫とかで,本の上の部分が不揃いなのは許せない」と言ってて,それはちょっとこまかすぎやしないか,と思っていたのですが,先日とある本を読んでいたところ,そのあたりについての記述があったのでぐぐってみました.
すると,岩波書店の「文庫豆知識」のところにちゃんと説明がありました.すなわち,
お気づきでしょうが,岩波文庫の小口(背を除いた三方)のうち二方はカットされて滑らかですが,天だけはアンカットです(むしろこの方が製本所さんにとっては大変),フランス装風の洒落た雰囲気を出すためということなのですが,いかがでしょうか。
ということなんだそうです.ちなみに「フランス装」というのは「綴じただけで裁断せず、縁を折り曲げた紙表紙などをかぶせた装本。ペーパーナイフでページごとに切って読む。本来は、愛書家が自分用に装丁し直すためのもの。(コトバンク)」だそうです.ちょっと格式が違うよってとこなのかしら(←言い過ぎ).
しかし,くだんの飲み会には出版社勤務のOさんもいらっしゃったかと思うのですけどね.へへへ.
洋書のペーパーバックとか,粗紙版でもこうなっていることが多かったので,かって安っぽい印象を勝手に抱いていました。。。要勉強